【流星の絆】第3話
分かんなくなってきちゃった。優しくて料理上手くて楽しい人だと思ってたのに違うんだね。私たちが高山からサクッと取った額でお父さんとお母さん殺されちゃったんでしょ。桜木町で摘発されたノミ屋の顧客リストの中に父親の名前があった。父は競馬など賭博が好きだった。母はパチンコにはまっていた。14年も経って初めて聞く父と母の当時の姿。両親は金に困っていた。事件当日、借りて回った200万が家にあり、事件後その金は消えた。全てが真実だと思う事はない。ただな、一つだけ真実はあるぞ。お前の父ちゃんのハヤシライスは日本一だ。言い残して行った柏原。料理が上手くて優しくて、楽しい父ちゃんだった。借金があってギャンブルやっててもさ。父ちゃんも母ちゃんも最高だった。そうだろ。確認するように慰めるように静奈に言う功一。ノミ屋のリストを追っていっても、犯人には辿り着けない。14年って言ったら赤ん坊が中二になるよ。成長しねえな。俺達も。あの日から、ずっと飲みに行っては同じ話を繰り返す。14年前の事件は、刑事である柏原も萩村も縛っているようだった。とがみ亭の御曹司。名物のハヤシライスで店を大きくし、年商13億。ハヤシライス男は、そんな人だったらしい。親子二代でハヤシライスを追ってきた戸上行成。実家の店の場所を教えて欲しい、と言う戸上に功一は言う。殺されたんですよ。親父。施設に持っていける私物は1人一箱ずつ。持ち物が決まらない弟と妹を諭しながら自分の荷造りをする。1人2つずつな。父さんの分1つ。母さんの分1つ。化粧品を2つ手に持って、これ、両方とも持って行っていい?と聞く、幼い妹。いいよ。1つは兄ちゃんの分だ。大事にするんだぞ。オレはこれにする。と、父の懐中時計を手にする弟。くそ~。狙ってたのにな。じゃあ、いいよ。お兄ちゃんにあげる。いいよ。オレはホントは最初から決まってるんだ。引き出しを開けて、あのノートを手にする。これがあれば、いつでも父ちゃんのハヤシライスが作れるよ。店の前にしゃがむ3人の前で、店の看板は外され、住み慣れた家は変わり果てた姿になった。しいは、仇とるよ。犯人を探して殺してやるよ。そうだな。大人になったら犯人探してさ。3人でぶっ殺そうな。施設まで送られる柏原の車の中で、兄であったが故に、ずっと泣けなかった功一は、初めて涙を流した 静奈は血の繋がらない妹。母の連れ子だった。今回は、その事は本人に言わずに終わったけれども。。。「とがみ亭」の売り物が、ハヤシライスであった事に、ちょっと驚いている。これは、ただ、戸上親子と有明親子を対比させるためだけの設定?それとも、あの日の事件にハヤシライスが関わっているんだろうか。物取りの犯行ではない、と柏原は思っている。家を出て行く14年前の兄妹の描写。ところどころ、大人の彼らと当時の子供の姿が入れ替わる。泣いて良いのか笑って良いのか分からない演出。。。でも、最後はやっぱり泣かされるんだよね。兄貴はすぐに悲しみスイッチ入れるからな。と泰輔は言う。そうか。。。悲しみスイッチを私に押させているのも功一なんだね。一番大人になれていないのは、あの時から抜け出せない功一なのかも知れないね。トラックバックは承認制です。即時反映はされません。ご了承下さい。