【龍馬伝】第二十二回
知りません。土佐勤王党は、ただただ土佐藩のため、大殿様、山内容堂さまをお支えするために尽くしてきたがです。投獄されて、後藤象二郎から吉田東洋殺しについて尋問された武市は、正面を見据えて堂々と答えた。武市が自白しないと言う報告を受けた容堂は、ただ大殿のために尽くしてきたと言う話に不快な表情をする。何が侍じゃ。この土佐で侍言うがは、上士だけじゃき。乙女と会った弥太郎は、武市について大殿様は武市さんを嫌うてるぞ。土佐では下士は調子に乗ったらいかんからな。大殿様のためと言えば言うほど、言われた方はイライラしてくる。人間言うのはそういうもんじゃき。と言う。弥太郎の方が、正確に時勢を読んでいるようだった。新選組に追われた以蔵はナツの元へ逃げ込むが、ナツは人をたくさん殺して役人に追われていると言う以蔵に怯えていた。以蔵は嵐の中、ナツの元を去る。ナツに頼まれて龍馬は以蔵を探し、ようやく見つける事ができた。以蔵はぼろぼろで龍馬に縋り付いてきた。わしが人斬りをしたのはいけない事だったがか?武市先生は、正しい事だと言われたがぜよ。わしは、わしはただ武市先生に誉められたかっただけじゃき・・・!新選組にその場を見つかり、以蔵は、ついに捕らえられた。夜。京の宿場で、龍馬は飯炊き女のお龍に向かって食事を下げて欲しいと頼んでいた。龍馬は泣いていた。わしは今、何ちゃあ喉を通らんがじゃ。大切な、大切な友達が、また捕まってしもうた。またわしは何ちゃあ出来んかった。 色彩が見事なシーン。赤い張り傘がたくさん干された路上で岡田以蔵は捕まった。新選組に追われ、幕府の追っ手に囲まれ、土埃にまみれて押し倒され紐を掛けられ。。。この子が何をしたんだろう。人をいっぱい斬りました。でも、彼はそれが正しい事だと信じていただけなのに。彼の師であり兄であり父である武市から誉められたかっただけなのに。以蔵の全身から、捕まりたくない!死にたくない!その叫びが聞こえてくるようだった。健の演技は素晴らしかったと思う。子供のように言われるままだった以蔵。本当にね。。。涙が止まらなかったよ。こういうのは、たまらない。お龍を演じる真木よう子さんは、細い身体なのにその存在感は圧倒的で。。。きりっとして雄々しくて、そして、ふてぶてしくて、私が思っていた通りのお龍像だった。それは、良かったんだけど。。。どうしても今回登場させなくてはいけなかったかなぁ。。。追いつめられていく土佐藩士。牢の中で仲間の苦悶の声を聞く事にただ耐えなくてはならない武市の辛さと、逃げ回る以蔵の苦しさと、そして、以蔵を救いたい龍馬と。。。今回、それだけじゃいけなかった?こんな所にお龍の妹を助けるエピソードなんか入れられると。。。どんな風に感情を持っていけば良いのか悩む 龍馬伝(1) 龍馬伝 NHK大河 龍馬伝 前編 坂本龍馬その偽りと真実