DJ Kennedy/life is damn groovy

film: L.A. Confidential

♪Wheel Of Fortune/Kay Starr


1997年度は映画の大当たり年と言われ、私が知る中で最も、どこの映画館もいっぱいだったのが97年であったと覚えている。

言わずと知れた"Titanic"
Helen Huntが可愛かった"As Good As It Gets"
名作と謳われた"Good Will Hunting"
何度観ても好きになれる"The Apostle"
大笑いだった"The Full Monty"

これだけでも「これ好き」「こっちも好き」と言葉の出る人も多いはず。そんな中、私の中でダントツの1位は、今日のこの映画である。

もともとは、夫が仕事でこの映画のプリヴュー・パーティに出席しており、帰って来るなり「久し振りにA+++だ！」とご満悦の様子を見せたこととKevinが出演していたことから、私も観る前から興味津々だった。そして結局、シアターで4度観て、DVDは3枚持っている。これは、無駄なコレクションである。

この映画がお好きな人は日本にもたくさんおいでのことと思う。

何よりストーリーが素晴らしい。James Ellroyの原作は映画とは多少異なる（やはり原作が一番）けれど、展開の深さとテンポの良さがたまらなく好きだ。そして、キャスティングが素晴らしい。個性派揃いなのに一人一人のキャラクターが横柄でなくて「演じている」ことを忘れて夢中になってしまう。Kim Basinger演じたVeronica Lakeのそっくりさんは、本当にびっくり。映像も勿論綺麗。一番悪かった頃のL.A.にタイム・スリップしたようなくすぐったい感覚すら受ける。そして、音楽である。Dean MartinやJohnny Mercerなど、おしゃれなスタンダードを集めた、こちらも「にくい！」スパイスになっている。

Russell Croweはこの後、別の映画でオスカーを受賞したけれど、私は未だにBudの彼がとても好きだ。

「カッコイイ映画」は世の中にたくさんあるけれど、L.A. Confidentialはいつまでも、きっと私の1位である。

明日を過ごせば日本は連休？何のホリデイなのかは知らないけれど、お休みとなれば今夜は余計に夜更けの映画を楽しめる。Bourbonのボトルをテーブルに出して、そろそろポップコーンを温める。

＝私のポップコーン＝
温かいポップコーンに、是非ロマノ・チーズとブラック・ペッパーをふりかけて。映画もお酒も、数倍美味しくなります。