DJ Kennedy/life is damn groovy

Supermassive Black Hole / Muse



木曜深夜は週末への入り口。この夜を無駄にしない手はない。
週末をしっかり使い切って新しい週を迎えようと思うと、時は意外に短いもの。
ひとりで過ごす時間がないなら尚のこと、録画しておいた映画は木曜の深夜に
観てしまう。明日の朝が多少眠くても大丈夫、睡魔も週末には勝てないから。

そういった理由で始めたThursday-Night Moviesであるが、今夜は、映画よりも
サウンドトラックを。

今日のこの映画、Twilightは、どうやら日本では成功とは言えなかったようだし、
このアルバムをご存じないという方が随分おいでではなかろうか。

私は、2008年アメリカで大流行し始めた頃友人に話を聞き、Amazon.comから
原作をまず2冊買い、Teenagersさながらにすっかり夢中になった。若い男女の
禁断の恋など、昔なら身分の違いなどあっただろうが、今では考えにくいこと。
しかも存在自体の違いなど有り得ないのだから、楽しくてたまらない。5センチも
6センチもある本を、毎日深夜まで読み耽った。

3冊目のEclipseを半分ほど読み終えたところで、1作目が日本にやって来た。

映画は、原作に忠実に作られていると思った。原作がヒットして映画になった
作品は、たいてい「原作の方が良い」と言われる。この作品も、人の目に入り
解釈し易い映像になってもやはり原作の方が緻密に表現されていると思われる
箇所が多くあった。でも、それを気にさせないのが、選曲だ、そう感じた。

若い世代のストーリーだけあってこのサウンドトラックも殆どがオルターナティブ
で構成されており、ベースを聴かせる気持ちの良いナンバーが続く。

今夜選んだのはアルバム1曲目、イギリスのオルターナティブ・バンドMuseの
ヒット。シングルカットされたこの曲が入ったBlack Holes and Revelationsという
彼等の4枚目のアルバムは、2006年6月、世界に先駆け日本でリリースされ、
イギリス、その他ヨーロッパ、オーストレリアでヒットチャート1位を、アメリカでは
ビルボード200で9位を獲得し、実力を認められた。TypicalなAlternative Rock
ではあるが、こうしたバンドが多い中で、私はわりと気に入った。

アメリカではこのサウンドトラックも大いに売れた。評価も高い。この曲に限って
言えば、男の子の裏声は、何て良いのだろう。女の子の裏声は天使の囁きなら
男の子のそれは、誘惑？ビートはあっても、深夜に打って付けの1曲。

ひとつ残念なことに、2作目のNew Moonは、音楽が印象に残らなかった。
映画は前作からの続きで更にアクロバティックでもあり楽しかったが、
音楽が1作目ほどでなかった分、★1つマイナス。