DJ Kennedy/life is damn groovy

今や日本文化の代表格とも言える「カラオケ」は、もはや世界中で
様々なシーンを盛り上げるパーティの最重要トゥール。

アメリカでも、バーやレストラントで店主催の小さなイベントとして愛され、その日は
日の暮れないうちから入り口のチョーク・ボードに「カラオケ・ナイト」と書かれてある。

そしてカラオケ・ナイトに足を運ぶと、意外にも恋の駆け引きが飛び交ったりして。

カラオケ・ナイトの参加者は勿論飛び入りが多いのだが、たまにコンテストがあると
予め練習済みのカップル出場者なども多い。


先日お話した「愛の狩人Drakeも、カラオケ・ナイトに命、とまでは行かないが
1か月分のドリンク代をかける力の入れ様。

この時のお相手は同じオフィスのアイリーン。彼女は学生時代にバンド活動の
経験があり、自慢の喉はなるほど、プロ並み。

久し振りにみんなで会おう、と言い出したのはDrakeで、いつも集まる友人連中も
指定のバーで落ち合うと「今度は誰？」が合言葉となる。


　　　　　　　　　　　


彼女の歌に皆聞き惚れた。どんなジャンルを歌わせても、店中を虜にする声と
ヴォーカリストのオーラが際立って、多くの客からリクエストも入ったりした。
そして何故だかDrakeはやたら自慢気だった。

「最高ね、オフィスで働かせるのがもったいないね」

そう言うと、私の隣に座っていたローラが、

「だけどここまで上手に歌えちゃうと、一緒に歌える人っていないでしょ」

ここでDrakeに火がついた。彼の目を見れば分かる。全員、分かる。ああ。
ローラがこっそり私に耳打ちする。

「あらら、ヤバいこと言っちゃったかな」
「かもね」

Drakeは翌日の仕事が終わると、イエロー・ペイジ（電話帳）で探し始める、
ヴォイス・トレーニングの先生を。


（つづく）




From 70s


(Click and sing these songs together!!)


From 80s




あまりにベタでも、こんなのを歌うと盛り上がったりします。







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