160304 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

DJ Kennedy/life is damn groovy

DJ Kennedy/life is damn groovy

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Category

Recent Posts

Favorite Blog

Free Space


AX

March 19, 2010
XML
カテゴリ:Friday-Night Boom





   DJK FNB 002.jpg




頭から離れないのに、考えれば考える程に夢現を彷徨うような気分になる。

不思議な夜、不透明な記憶。



ある夕刻、夫の仕事が終わってから彼の同僚達と一緒に食事に行って
そのまま日付が変わってしまったはずなので、おそらく金曜日だったろう。

ミッドタウンのレストラントで食事をした後近くのバーに入り、その後もう1軒、
それから最後に残った5,6人で飲み直そうという話になり、Sheraton NY側の
ホテル内にあるバー・ラウンジに寄った。

初めての場所。何故あの夜そこに入ったのか。いや別に何の理由もなかったに
違いないが、あの時一緒だったメンバーと今話しても、普段からあのラウンジを
選ぶ理由などなければ、例え理由が要らなくとも、NYにはもっと気の利いた
バーがあるのだから、何もあそこへ行かなくとも、と結局答えは出なかった。

けれど、ともかく誰かがあの場所を決めておそらく自らドアを開けたのだろう。



World Beer Month 2010 003.jpg



ラウンジのカウンター1列に座った。他には、カウンターにも後ろのテーブルにも、
客はひとりもいなかった。

全員でCoorsをオーダーし、飲みながら週末のツアーの話など盛り上がって
いるところに、中国系のバーテンダーが割って入った。「ちょっといいかな」

*ここからの話はうろ覚えで、いくつか不明瞭なところはあるものの、一応当時の
  メンバー内で結論として一致した内容。

「これ、僕がエスタブリッシュしたメイカーのビアなんだ」

見たことのないボトル。

「中国の、(どこと言ったかは誰も覚えていない)秘境の水を使って醸造している
ものなんだけど、ちょっと飲んでみてくれないかな、On-The-House(彼持ち)で
 いいから」

おお、そういう話なら乗ろうじゃないか。するとバーテンダーは、「ちょっと待って」

グラスに触るのが躊躇われる程に冷えたミネラルウォーターをグラスに注ぐと
ひとりひとりに差出して、

「これで口を濯いでからにして」と言う。今飲んでいるCoorsの香りを消せと言うもの。
バーテンダーの熱の入れように、こちらも背筋が伸びる。

そして、何とも興味深い、初めて見るボトルのビアを一気にググッといってみる。
すると。



World Beer Month 2010 037.jpg



表現が安っぽくてビアの印象を悪くしてはいけないが、とにかく今まで飲んだビアなど
比べようもない爽快感、切れ、苦味。殊「切れ」に関しては、ぼんやりした味のビアは
苦味、甘味、こくにメリハリがないが、このビアはまるで鋭利なソウで切った氷を舌の
上に乗せているようなくっきりとしたテイストだったのだ。

"Oh!" "WOW!!" "Can't believe this!" "Holy cow!!" 次々に驚きの声が上がった。

確か、バーテンダーもその声に鼻高々だったと思う。何分にも酔っていて記憶がない。

当時全員かなり酔っていて、誰もが気に入ったにも関わらず、そのビアが一体どんな
ものなのか、改めて彼に聞くこともせずそれが結局仇となっているのだから、少しでも
気に掛かることなら、後回しにせず何でもその場で解決を試みることだ。


そうして数年が経った今になって、思い出せば気になって仕方ない。連夜夫とも話をする。
「あの時のビア、手に入らないかな」



World Beer Month 2010 083.jpg



それから、NYのそのホテルに電話しても当時のバーテンダーはもうおらず、他に
そのビアを知る人も現れなかった。また、友人・知人にも当たってみたものの、やはり
何の情報も得られず、あの夜一緒にカウンターに居た人達も、まるで示し合わせたかの
ように皆、何も知らないと言う。それも不思議。そこで私は、そうだ、ネットだと思いつく。

すぐに様々な検索エンジンにかけてみた。が、そのビアの名前自体は勿論のこと、
ヒントになるような言葉も一向に出てこない。また不可解なことに、あの夜一緒にバーに
居た連中も誰ひとりとしてそのビアの味わい以外に覚えていることは何もないと言うのだ。
いよいよもって、幻のビアとなった。


どうもツチノコでも探すような気分でいるのだが、私という極小宇宙では何と壮大なロマン。


問題の、そのビアの名は確か、"Emperor Gold"(エンペラー・ゴールド)。この点は
セバスチャンとも合致しているので、おそらく間違いはない。

中国のお水を使用しているというのだから、中国産であることは間違いなさそうだ。
他に覚えているのは、残念ながら、あのキリッとした爽やかさだけ。
このビア、一体どこで作られ、誰の喉を潤しているのだろう。


もし、どなたかこのビアをご存知の方、何らかの情報をお持ちの方がおいででしたら
是非DJ Kennedyまでご一報ください。ビア好きならきっとYES!と唸ってしまう、
この幻のテイストを一度は味わって、みたいでしょう?

どうぞ、宜しくお願い致します。

DJ Kennedy


@ Lounge DJK
BebeWinans.jpg RachelleFerrell.jpg India.Arie.jpg Incognito.jpg



ブログランキング・にほんブログ村へ
にほんブログ村
Thank you so much for all your support!

Copy of World Beer Month 2010 184.jpg








お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  March 20, 2010 03:23:35 AM
コメント(0) | コメントを書く
[Friday-Night Boom] カテゴリの最新記事



© Rakuten Group, Inc.
X