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DJ Kennedy/life is damn groovy

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April 10, 2010
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カテゴリ:Just Chitchat



 54.jpg



学生時代の友人Eveは香港からの留学生で、強風にも靡かないのではないか
ってくらいにキッチリとキマッたカールがシンボルの絶世の美女だ。お父上が
外交官で、子供の頃には東京に住んでいたこともあると言い、普段は英語で
話をするが、日本人の居るパーティなどに行くと見事な日本語を披露している。


私はアメリカとヨーロッパしか知らないし、日本以外のアジアの国々へは行った
ことがない。香港の印象はEveからのインフォメイションが95%、残りの5%はあの、
Bruce Leeの映画によるものと、実に乏しいものだった。私は本当に、香港では
街のそこここで「ワチャー」と声を上げて団体Kung Fooをしているのだと思っていた。
Bruce Leeの最後の映画の1シーンだったと思う。あまりに貧弱な私の情報。



  Hong Kong 052.jpg
             こうした建物に衝撃を受けたSebastian
           何故かこの種類の写真ばかり30枚も撮ってある



Eveが、友人を救った「名誉」と称してよく(無理やり)見せてくれた右腕の傷と、
そのファンキーな武勇伝が「ちょっと危険な街、香港」という私に要らぬ恐怖感を
与えていたのだ。スプラッター・ホラーや過剰なヴァイオレンスが私は苦手なので
あまり突っ込んだ話を私にしないでくれと頼み、横目で「子供ね」と笑われながら、
その瞳がまた、香港=Underground Madnessなどという強引な先入観を持たせる
ことになってしまった。Bruce Leeよりも、Jackie Chengを観ておくんだった。



  Hong Kong 116.jpg



そうして随分と時間が経ち、日本に来て程なくここ(ブログ)で、私の香港感を払拭して
くれる女性に出会う。彼女は、香港在住のJunpeiさん。Cafe Bleu @ Hong Kong
という楽しいブログを運営されている。彼女は毎日の生活もブログ更新も実に精力的に
こなしておられ、素晴らしい「遊び人っぷり」を世界中に発信されている。


彼女の香港情報は、香港を知らない私のような者にはとても新鮮で刺激的に、また
お住まいの方達には重要なブリテンボードとしての存在であって、香港情報ランキング
上位に君臨しておられるのも頷ける。私も毎日楽しみにお伺いしているのだ。


最近彼女に伺ったお話によると、香港はChina Borderから離れていれば、治安の
とても良いところなのだそうだ。そのことを知って私はだいぶ安心し今朝、目下
ご主人の海外赴任でドバイに住んでいるEveに電話をしてみた。そして当時の話を
したところ、あの頃とは全く違う明るく済んだ声で、


「いやねぇ、何年経ったと思ってるのよ、腕の傷だって消えたわよ」


そう高らかと笑っていた。ご主人は、あの頃話していたギャングチックな男の子とは
似ても似つかぬタイプの、温厚な銀行家なのだそうだ。


「今頃はあなたの方がファンキーよ」 そうも付け加えられた。


一頻り話して電話を切ると、あの頃抱いていた香港のイメージが消えて行き、
今のEveとJunpeiさんの仰る現在の香港が重なった。私にとっての、新生香港の誕生。



  Hong Kong 103.jpg



我が家では、彼女に敬意を表してMadame Hong Kongと呼ばせて頂いている。
彼女はよく、ライヴハウスで夜を過ごしていらっしゃるが、先日のブログで取り上げて
らしたHugh PoolというミュージシャンがNew Yorkを拠点に活動していると知ること
ができたのも喜びになった。Hugh Poolは1964年生まれのギタリストで、音楽スタイル
がとてもユニークなのだそうだ。様々なアーティストとの関わり合いが今の彼の音楽に
息づいているように感じられる。ベースにあるのはFolk Rockかな、と思うのだが、
熱くて重ためのライヴと、後で見せる優しい笑顔のギャップが彼の魅力の深さを
物語っていると思った。



こうして彼女との出会いのおかげで、怖い香港が楽しい香港になり、危ないEveが
ハッピーなEveになり、そしてHughの話によって香港とNYも繋がった。
人の縁というのは、とても不思議で素敵なものだ。



  Hong Kong 088.jpg



日本に来てから、セバスチャンが1度香港へ出張したが、街の活気に驚いたと
帰って来て話していた。そう言えばNYも、チャイナタウンはいつも元気で忙しい。
また、香港は中国各地とは全く違い、とても開放的な気風を持っていると言う。
香港には、近頃私達が失いかけている、元来私達のシグニチャアでもある
「遊び人魂」が溢れているのだと。この彼の言葉も、ようやく今、信じられる。
(それではまるで、普段私が夫の言葉を全く信用していないように聞こえるが
  まぁ、そんなことはない、あまり)


彼曰く、「自分達の遊び方は身についてても、ここでの遊び方を覚えていない」
のだそうだ。こことは勿論、東京である。確かにそうかも知れない。


深夜の香港、ライヴハウスで飛び入り参加のシャウトを楽しむJunpeiさんの姿に
私は久々、遊びに夢中になれる大人を見た。



  Hong Kong 047.jpg
              これを食べてNYに帰りたくなったSebastian



あと数年で私はNYへ戻る。それまでにもっともっと、日本を楽しみたいもの。
せっかくここで暮らすチャンスを得ているのだから、日本らしい遊びを覚えたい。
差し当たって、明日はまた、散ってしまう前のお花見にでも繰り出すとするか。
尤もセバスチャンと私の花見では、「上野事件」がまた起きぬとも限らない。
どうやら私の東京生活、珍道中のまま終わるような予感、あり。



今夜はMadame Hong Kong、普段とは違う嗜好の夜を過ごされるのだそう。
何でも、ラーメンとブルースのコラボレイションなんですって。香港はどうやら、
音楽と食、しかもアメリカ生まれのDeepな音楽と中華料理を一体化させて
しまうものすごいパワーを持ったワンダーランドのようだ。
彼女のリポートを楽しみに待ちたい。



Sending A Little Love to Hugh Pool & Madame Hong Kong
hughpool.jpg DeepPurple.jpg NeilYoung.jpg TheAllmanBros.jpg
(Click and enjoy the music videos!)

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Last updated  April 11, 2010 02:14:51 AM
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