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DJ Kennedy/life is damn groovy

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March 4, 2011
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カテゴリ:Just Chitchat




情けないことに、あれからすぐ日本に舞い戻って来てしまった。



やはりどうしても自由になれない宿命?ひとりで気ままに旅でも、と思っていたはずが、何だか夢でも見ていたような気分。NYに戻ってから、母からの電話に出なかった私がいけなかった。母は、仕事で東京に来ている父に「娘の様子がおかしい。一大事かも知れない」と話したのだそうで、私を心配した両親による自作自演。父は私が自殺するのではないかと疑ったようだ。暫く離れていると余計に心配させてしまう。そんなことを私がするはずないのに(ただひとつ否めないのは、これほどまでに疲れたと思うのは初めてだ、心身ともに)。


「パパはちょっと大変なことになってしまって。申し訳ないが、君帰って来られないか?」


スーツケースに入れたままだった荷物はこの出来事を予感していたのだろうか、荷造りに1分もかからず、居心地の良い、大好きな郊外の家を後ろ髪を引かれる思いで後にし、お土産も持たず、帰りの飛行機では父が心配でお茶も喉を通らなかった。病気だと思った。そして空港に着き、ゲートを出ると、大きな笑顔で手を振る私の両親。目の前に立つなり、人目も憚らず私を抱きしめ泣く父。何故だか笑っている母。見事に騙された。里帰りすらゆっくりできず、気がつけば初春の東京。両親の愛情が骨身に染みたが、今回だけは好きにさせて欲しかった。


結局、今年一番楽しみにしていたモルディブまでダメにしてやっと勝ち取ったNY里帰り+ヨーロッパ「感傷旅行」は、こんな「泣き笑い」のかたちであっという間に終わってしまった。


お騒がせ致しました。
皆さんと、両親や友人達と、そしてもう一人お詫びを言わなければならない人。スタッフにも大変な迷惑を掛けてしまった。今回私はPCを持たずに飛び出してしまい、このポストをはじめ仕事の電話やメイル、全てを彼女に任せきりにして随分と彼女を振り回した。チップB、ごめんね。私の為に大変な思いをさせました。相談に乗ってくれてありがとう。


今回ここまで両親を心配させたのは、私の主治医が「気休めに」という言葉と一緒に処方してくれたマイナートランキライザーで、母は薬の入った袋を私の部屋で見つけ動揺したようだった。ここ数カ月、仕事に忙殺され、プライベートでも悩みが多く、そんなことを医師に相談した折に頂いたもので、私はお守りとして持っているつもりだったが、数日前、ついに1錠だけ飲んでしまったのだった。元来強靭な精神の持ち主である彼等の娘(私)が精神安定剤を飲まなければならない程に追い詰められていたとは「腹立たしい」と、母は帰りの車の中で家に着くまでぼやいていた。本人にとっては「しっかり眠りたいだけ」でも、家族はとても心配するのだということがよく分かった。


ついさっき、母は私の目の前で薬を捨ててしまった。勿論私も賛同した。しかしその後が私の母なのである。「人の命は、いつ終わってしまうか分からないのよ?辛いまま終わるなんてばかばかしいじゃないの。そんなに苦しい生き方をするくらいなら、どこか南の島で酋長の30人目の奥さんにでもなって、何にも考えずにのんびり楽しく暮らして欲しいものだわ」相変わらず突拍子もない説教。だいたい、酋長の30人目の奥さんに?それはもう、奥さんとは呼ばないのではないだろうか?それに、もしも私が何もせずのほほんと暮らしていたとしたら、その時はその時で「働かざる者食うべからず」とか言うのだろうに。年老いて尚、その辛辣さに磨きのかかる、でも誰よりも愛すべき私の母である。



今私は、この期に及んでまだ考えている。NYへ戻るべきか、再び「感傷旅行」を敢行するか、あるいは自腹でモルディブへ行くか(実はこの旅行はプレゼントされたものでした)、次はきちんと家族に告げて。それとも、癒しは日本の温泉で得よ、ということか。それも良いかも知れない。日本に留学していたアメリカ人の友人が、日本人が優しいのは、お風呂にゆったりと浸かる文化を持っているからに違いないと言っていたが、何だか彼女の言った意味が分かる気がする。どこか素敵な温泉宿など探してみようか。



周囲に迷惑を掛けながらも、春は、日本が一番美しいなぁ、などと暢気に思ったりしている。でも、日本の春は、世界一美しいと心から思います。あと1カ月も経てば華やかな桜の季節が来ますね。そう言えば、きっと気のせいではないはず。沈丁花の香が風に乗ってきました。大好きな春の空気です。
また皆さん、どうぞ宜しくお願い致します。
















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Last updated  March 4, 2011 05:20:02 PM
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