DJ Kennedy/life is damn groovy

ここのところずっと混沌としていた、私のヨーロッパへの移住計画であるが、昨日オフィシャルに「Invalid - 時効（無効？）」となってしまったのでお話してしまうと、私はヨーロッパ南西部のある国に移り住むすべく、密かに不動産屋との連絡までとっていた。アメリカでは見られない魅力的なアパートメントがたくさんあり、その中で私が一番気に入った4ベッドルーム（日本で言う4LDK）を買ってしまおうかと無謀にも考えて、６月にモルディブへ行ったその足で私の新しい町へ家の購入に行くつもりだった。仕事もそこに照準を合わせていた。



けれどもこの計画が結局総体的に「不可能」という結論に達したことから、今持っているオープンチケットをどう使おうかというスタート地点にまで戻った。昨日はさすがに動揺したけれど、今になって、どうやら私にも見込み違いがあったように思えてくると拍子抜けした気持ちで私は、今日の雨空を眺めながら自粛ムードの東京で次に何をしようか考えていた。もっとも、ここには仕事も家もあるわけだから、まずはこの辺りにいるのが自然か。それにしても何て落ち着きのない2011。



気乗りがしないこんな日に限ってどういうわけか私は人気者だった。夫の不在に浸け込んだ友人に誘われて2カ月ぶりにバーへ行き、数杯のドリンクを飲みながら2時間ほど彼女と話をした後で家に帰ってくると、4枚の紙切れが、バッグの中に。そこにはそれぞれ違う電話番号が書かれてあった。4人とも外国人だったが、紙に書かれた名前と顔もあまり一致しないし、だいたい興味もないので、（ほんの少し）申し訳ないが4枚ともシュレッダーにかけた。



今の私は、気の抜けたソーダのような脱力感。でもチケットを無駄にすることもないだろうし、「わがままケイト」は気が向けば、きっとそのうち旅行ででもその町へ行くだろう。




　　　　　　　　　　　　　 　　　　次はどこへ？私はバーの片隅で考える。
　　　　　　　　　　　 　　 　　　　　　　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　




みなさんの「住みたい町」はどこですか？



私はきっと、「ジプシー気質」あるいは「マウンテンゴリラ体質」なのだ。ずっと同じ町に留まるよりも、少しでもいいから遠くへ、どこか違う場所へ行ってみたいと思う。チャンスがあるならアメリカに限らず世界中のいろいろな町へ行ってみたい（ただし争いごとのない国）。東京とNYは私の故郷だからきっと最後はどちらかに落ち着くのだろうけれど、それまでは、命の危険を感じずに「ここなら1，2年住んでみたいかな？」と思える場所を探し出したい。冒険気分だ。



ただ残念ながら、今のところ他国で「住みたい！」と思った町は記憶にない。アメリカに限って言うと、NYを筆頭に、これまでに暮らしたワシントンもホノルルも大好きだ。他には、私はサウスキャロライナ州のチャールストンも好きなのだ。小さいけれど、歴史の深い、美しいところ。そしてここ10年、私の「まず1年暮らしてみたい町」第1位は、サンタフェ。アメリカの宝石というニックネームがある。やはり歴史と文化がいつも風の中に香っている、静かな町。芸術の地としても有名である。



　　　　　　　　　　　Charleston, South Carolina
　




　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　Santa Fe, New Mexico
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　




こうしてお話していると、だんだんと帰りたくなってくる。なんやかや言っても、3年後、10年後、20年後・・・私はアメリカのどこかにいるのかも。




　　　　　　　 simply #nowplaying