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カテゴリ:Love
Happy Birthday, Daddy! Get Well tomorrow, Mommy! Thank you all for coming for Dad's party, Friends! Wish you were here with me tonight, Darling! 10月20日は父の誕生日。彼は70を超えているが、先日のゴルフコンペで3位に入賞、まだまだ家族の誰よりも元気で、仕事と料理が大好きな愛すべき私達の父である。 が、その料理。私の家では、家族が誕生日というと外へ食事に出ることが多いが、父は美食家で美味しい食事のできる場所を数多く知っているにも関わらず、毎年自分の誕生日には必ず自らパーティに集まった家族や友人達に料理を振る舞う。父にとって最高の楽しみだ。 ゴルフもそうだが、私の父は多趣味で何でもとても上手だ。絵を描けばセザンヌのようなタッチで心地良く、馬に乗れば野生に帰り、家庭菜園では見事な野菜を作る。が、父の一番の趣味である料理。これだけは不可解なほどに不得手なのだ。いや、父自身は「完璧」とまで言う。ここが困る。彼の味覚は確かなのに、なんであんな妙チクリンなものを作れてしまうのか。見た目は美しい。が、完璧だった試しがない。完璧どころか20点もあげられないことが多い、落第クックなのである。家族としては、できることなら父の料理を目の前にして、 「わぁ、パパすごい!」 と褒めちぎり、そこで終わりにしたいと本気で思う。弟などは「パパのB'Day」を「X-DAY」と密かに言って、毎年本当に胃薬持参でやって来る。今年は母の体調が良くないので少しは気にかけて作っていたようだが、結局は例年とあまり変わりがなかった。特に、「ラムの香草焼き」はサイアクで、必死にワインで流し込んだら、今になってX-DAYである。 そんな風に犠牲者が続出する中で、父のパーティでただ一人ひたすらに食べ続けられるのが、四年生の甥っ子なのである。不思議でならない。何故父の作るものがそんなに美味しいのか。けれど、この子のおかげでここ数年、父のパーティは(迷惑にも)とても盛り上がる。母と私は、長いまつげがとても可愛いこの男の子に「生まれてくれてありがとう」とピンクの頬を撫でる。 食事が終わると、弟がギターを持ち出して歌の競演である。今年も2時間、みんなで楽しく歌って笑って、最後に父が恒例のPerry Comoを歌ってお開きとなった。 家族の笑顔を見渡せる幸せが何より嬉しい夜。 料理は下手だけど、私は父の歌がとても好きだ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 21, 2011 02:17:21 AM
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