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カテゴリ:狼と小説
月明かりに照らされている古い洋館の前には二人の影
カァカァ… カラスの鳴き声がただでさえ不気味な雰囲気をさらに不気味にしてくれる 「まったく…こんな悪趣味な所に住むなんて私には考えられませんね」 一人が言う、声からして女性だろう、黒いコートを羽織り、手には赤黒い皮の手袋をしている 「…」 もう一人は男性、こちらは拳銃を二丁腰に下げ、洋館を見上げている… 約半日前 黒いコートの女が古びた酒場の戸を開けた 中は客達で賑わっている、しかし女はそれらに見向きもせずに階段を下り地下へと向かった 階段を降りきると銀製の扉がありその前に帽子を深くかぶった門番とその横にもう一人男がいる、門番は女に向かって手を出しなにかを催促するような動きをした すると女は金属のプレートのようなものを門番に渡した 「Roze Valka OFFICIAL VAMPIRE HUNTER RANK-S」(ロゼ・ヴァルカ オフィシャルヴァンパイアハンター ランクS)とプレートに刻まれている 門番はプレートを見終わると、それをロゼに返し銀製のバッジをロゼに渡した ロゼはそれを胸のあたりにつけ、扉を開けて中に入った 中には5人の男が手前から奥に向かって並んで椅子に座っていた、傍らにはいずれも資料が積んである 資料には手前から順に「D」「C」「B」「A」「S」と書いてある、恐らくランクを指しているのだろう 他にもロゼと同じヴァンパイアハンターと思しき人達が数人いる ロゼは一番奥の「Sランク」の椅子に座っている男の前に立った、しかし男はロゼの顔を見ると首を横に振って 「今日はなにもない」 と言った ロゼは肩をすくめ、軽く男に会釈した後こんどは「Aランク」の椅子の男の前に立った すると男は同じようにロゼの顔を見たが、今度はさらにバッジを見、その後傍らの資料を手に取ってヒラヒラとさせながら 「一つ、入ってる」 と言った ロゼは資料を受け取り、目を通した 依頼内容 依頼主:ガルド地方役人 VAMPIRE HUNT RANK A TARGET:ガルド地方にある古い洋館の主 周囲の村に被害が発生、GUILDの早急な対処を要求する ロゼは軽く頷くと、胸ポケットからペンを取り出し著名欄に「Roze Valka」と書き込んだ とその時 「あーっ、待ってくれ!俺も行く!」 近くにいた男が資料をひったくると、自分の名前を書き込んだ ロゼは少し驚いた様子だったが、すぐに表情を戻し 「行きましょうか」 と男に言い、門を開け階段を上った to be continue… ~あとがき…?~ まずは読んでいただいて有難うございます^^ 久しぶりに案が浮かんだので書いてみました また次が浮かんできたら気ままに更新していきます 今後も宜しくお願いしますm(_ _)m お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2009.03.20 20:30:35
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