口述試験終了
口述試験三日目です。最終日。科目は憲法。 時間は午後。 いざ行ってみましたら、前日前前日の半分くらいの人数しかいません。まあ、口述試験全体としても最後ですからね。 くじを引きますと、この日はビリクジ。 やはり長々と、待たされるはめになりましたが、いざ試験です。 実はこの日、裁判員制度についての試案がTV等で報道されており、私は朝方それを見て、こう予想しました。 『今日は陪審員制・参審員制が来る』 そしてこれが、見事に的中したのですが・・・。 それがいけなかったのかもしれません。 裁判員制試案の内容を答えたときは主査の先生が好印象を抱いてくれたようですが、問題はその後。 何しろ、これまで学説上は大陪審=合憲・小陪審=審判に拘束制が無ければ合憲、参審員制=違憲というのが通説でした。そして現在話題になっている裁判員制度は、参審員制度を採用するのとほとんど同じ制度なのです。 ひとまずはこれまでの通説にたったのですが、 「それじゃあ、今、司法改革推進委員は違憲の制度を採用しようとしていることになってしまうのかな?」 「・・・えっと、はい、そうなってしまいます・・・。」 しどろもどろに答えました。先生は笑いながら 「まあ、君の説はそれで良いよ。じゃあ、かりに合憲にするならどうする?」 これは想定していた問題でした。それで今まで考えてきていた法的構成を述べましたが、まるで駄目。 先生はまるっきり納得されず。追い詰められて聞かれてもいないことを答えるはでもうパニクッて目茶苦茶。 副査の先生や主査の先生にいろいろ教示していただき、「難しい問題だから良く考えておいて」と言って解放されました。 終わった後は大後悔です。聞かれてもいないことを答えるなど、やっちゃいけないことのオンパレードでしたのでもう凹む凹む。 この日は結局帰宅しても鬱々としていました。 不安で不安で仕方がなかったのを記憶しています。