マザーグース最凶
グリム童話が本当はかなり残酷なお話しが多いという事は、既に周知の事実になっていますね。 例えば『シンデレラ』では、ディズニーの映画などは美しいハッピーエンドで終わりますが、グリムのシンデレラでは継母は熱い鉄板の上に立たされて、熱さの余り飛び跳ねて、やがて焼き殺されてしまいますし、義理の姉は鳥に目玉をくりぬかれて終わります。 グリム童話の初版本になるともっとエグイ話が収録されています。この初版本は確か邦訳されていますね。 ちなみに桐生操の『本当は怖いグリム童話』は、勝手に話を膨らませているだけの作品で、初版本との関係はあんまり強くないようです。『本当に怖いグリム童話』を読んだことがないので伝聞で申し訳ないですが。 さて、今回はグリム童話の話ではなくて、同様に、いやそれ以上に残酷な作品が数多く収録されている『マザーグース』のお話しです。 マザーグースは韻文。歌にもなっていますので、日本で言えば童歌みたいな物でしょうかね。 有名なところでは『ロンドン橋』の歌なんかもマザーグースの一つです。 また、アガサ・クリスティーの名作『そして誰もいなくなった』は、マザーグースの有名な韻歌を使った見立て殺人もの(+孤島物)ですし、欧米ではマザーグースは様々な文学にヒントを与えるほど親しまれている存在です。 詳しく知りたい方は以下のサイトを参照してみてください。 http://www.m-goose.com/nrg/index.html さて前置きが長くなりましたが、ここからが本題。 マザーグースには残酷な詩編が結構あります。 例えばリジー・ボーデン(Lizzie Borden took an axe)。 Lizzie Borden took an axe, Hit her father forty whacks. When she saw what she had done, She hit her mother forty-one わかりやすい英語ですので訳しませんが、強烈ですね。ちなみに実話だそうで(((;゚Д゚))))ガクガクブルブル ただ、後で調べてみると、リジー・ボーデンは無罪となっており真相は闇の中らしいですが・・・詳しいことはわかりませんでした。専門書もあるようですので、機会があれば調べてみたいと思います。いずれにしても斧で何回も・・・ってのはぞっとしますね。 そしてこうしたマザーグースの強烈な詩をフラッシュ化したサイトがあります。 このフラッシュが本当に怖い! 怖いの駄目な人は見ない方が良いかも。夢に見ますよ、たぶん。 ですが怖い物好きな人なら、気に入ると思います。画像の妙、音楽の妙。まさに絶品。ここまで完成度の高いフラッシュは久しぶりに見ました。 そのサイトは以下。 MURDERGOOSE このサイトの下の方にちょっと見づらいですが、MURDERGOOSEというハイパーリンクがありますのでそこをクリック。すると注意書き及び、三つのフラッシュへのリンク先が現れますので、興味のある方はどうぞ。 特に一つめが最凶。今まで見てきたいろんなホラーフラッシュの中でも、一番強烈な印象を得ました。 というわけで、興味のある方は、是非、悪夢の世界をご堪能ください・・・。