そして今日も日は過ぎる

[司法関係覚書] カテゴリの記事

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• 埼玉弁護士会就職説明会

  　１０月に入り、修習生の就職活動が解禁となります。それ故、修習生は様々な事務所を訪れ、就職活動をはじめることになるわけですな。　しかし、最初の段階ではどこがどんな事務所かを判別するのはほぼ無理でありますし、どのような事務所があるのかその概要を知るのには多大な労力と情報力を有します。情報力の方はかなり問題でＨＰで検索出来るところは良いですが、ＨＰを持っていない、あるいは弁護士会のＨＰに掲載していない所などの情報を収集するのはかなり難しい。　そこで各弁護士会がそれぞれ、就職説明会を開いてくださっているわけです。今日は埼玉弁護士会の就職説明会。私は地元である埼玉、あるいは東京での就職を希望していますので、今日の就職活動は是非とも行きたいと思っており、朝起きるとそそくさと準備を整え、浦和に舞い戻って参りました。　説明会では様々な知り合いと会うことが出来ました、同じ宇都宮修習のＧさん・Ｔさん。某事務所を訪問したときに偶然お会いしたＳさん。あるいは修習前に知り合っていたＹさん。そして同じクラスのＴさん、ＮＭさん、ＮＹさん。　それぞれ地元が埼玉である等して、埼玉の事務所を就職先として考えている方々です。　さて、就職説明会ではさまざまな事務所にそれぞれ一人、または複数でお話を伺いに行くのですが、私はとりあえず弁護士会ホームページで紹介されていなかった二カ所と、一番最初におじゃました事務所の紹介ブースへ。他にもまわりたいところはあったのですが、時間の都合で終わってしまいました。　説明会終了後は、クラスの四人で久闊を叙すべく焼き肉屋で食事して、飲み。それぞれの修習の体験談などを話し、大盛りあがりに盛り上がりました。いやあ、直接顔を合わせなくなってからもう３ヶ月立っているのに、前期修習のあのころと同じ感覚で話し合えるのですから、とても嬉しい限りです。今後就職活動でお互いに忙しくなる反面、こうした説明会と関連して会う機会も多くなるでしょうね。まあ、気分良くみんなで遊びに行くとするなら、それぞれが就職に目処をつけた後の年明けとなるでしょう。ですが、そのころにそれぞれの実務修習地に遊びに行こうと約束して別れました。　いやはや、今日もしこたま飲んでほろ酔い気分です～。

  2004/10/02

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• 検察修習初日

  　今さっき二次会から帰ってきたばかりで、ぐだぐだですので今日は手短に記載して、近いうちにしっかり書きたいと思います。　ＡＭ９：００に宇都宮地方検察庁に登庁。　その際企画調査係から検察修習の注意事項説明。　ＡＭ１０：３０に検察修習開始式。　ＡＭ１１：００に事務連絡。　昼食。　ＰＭ１：１５から指導担当のＮ検事より検察実務修習についての注意事項講義。　同時に事件配転。　ＰＭ２：３０頃より指導担当のＴ検事より補足説明。　ＰＭ３：３０より検務事務について講義。　その一環として、証拠保管庫・記録保管庫を見学。　初めて本物の拳銃と覚醒剤を目にする。　さらに記録庫では、『むささび・もま事件』の判決原本や、『一厘事件』の判決原本が保管されているのを見て驚く。話によると、あの『尊属殺重罰規定違憲判決』も栃木の事件であるらしい。いやはや驚いた！　ＰＭ５：３０より検察庁会議室にて歓迎会。　しこたま飲み、語り、非常に楽しい席だった。さらにそのまま検事につれられて二次会に突入。ここでも様々なお話を聞けて実に楽しく過ごせた。　というわけで検察修習の初日は大変楽しく有意義な一日でありました。他に特筆すべき点があるとすると、若手の検事は美男美女揃いでした、ってことくらいかな？

  2004/10/01

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• 前期修了パーティ

  　充実した三ヶ月間の前期修習は今日をもって終わりを告げます。　いやはや、怒涛の勢いで始まって、その流れに飲まれた感もありましたが、実に充実して楽しい三ヶ月でした。　この前期修習最後の日の授業は、民事弁護・刑事弁護それぞれの弁護士倫理に関する授業、そして実務修習心得をもって終りました。私達のクラスの刑事弁護教官は、我々との授業は今日で終わり。後期は別の教官が来られる事になっています。それで、皆で感謝の気持ちを込めて花束を贈呈しました。熱意のある弁護を心がける刑事弁護教官は、我々の理想とする弁護士の一つの姿を、我々の前に提示してくれました。感謝の念で一杯であります。教わった事は数え切れないほどあります。この教えを今後の修習生活に生かして生きたいと思います。そしてそれは、クラスの人々の共通認識となっていることと信じています。　この一・二限の授業が終った後は修了式です。所長の講話を聞いた後、教室にてクラス全員の一言、各教官からのお言葉、となり解散。これにて前期修習は修了となりました。　修了式後は、前期修了パーティ。　我々のクラスは、浜松町まで行ってクルージングです。あいにくの雨の中ではありましたが、船内で楽しい一時を過ごす事が出来ました。幹事の方々は本当に大変だった事だろうと思います。感謝してもしきれないですね。　更にこの後には二次会です。　有楽町の某飲み屋にて、散々に飲んで食って語らって、楽しく過ごす事が出来ました。ここのところ、忙しさにかまけて気付きませんでしたが、いざ前期修習が終るとなると一抹の寂しさを感じますね。一年後にクラスの皆と再会出来るとしてもです。　二次会は零時頃に終わり、私はそこで帰宅しましたが、クラスの大勢の方々は三次会に流れていきました。私も明日宇都宮に行く予定でなければ、もちろん参加した事でしょう。朝までガンガン飲んだと思います。それだけ今日のパーティは筆舌に尽くし難い楽しさでした。　以前、ちょっと冗談ぽく『司法修習所の教官は素晴らしい人ばかりだ！』と書いたことがありますが、あれは冗談ではありません。あらゆる意味において真実です。様々な面でお手本になる先輩であり、先生であるのです。のみならず、とても話しやすく気さくで、人格的にも優れています。一年後、諸教官方と再会する時にはより成長した姿を是非とも見せたいところですね。　それからクラスの方々。皆楽しくて、良い人たちばかりでした。７５人もいるクラスですが、全員の顔と名前をしっかり覚えています。それくらい印象に残るクラスでしたね。彼らと共に過ごした前期修習は本当にその一日一日が楽しかったですし、大変な刺激にもなりました。彼らは全員、一年後にはかなり成長して研修所に帰ってくることでしょう。私も遅れをとらないように、しっかり勉強して、経験を積んで、帰って来たいと思っています。　とにかくいろんな人に感謝の念を述べたいです。　本当に、ありがとうございました！

  2004/06/25

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• 事務所訪問　その２

  　そろそろ前期修習も終わりです。　起案に関しては今週はもうありませんし、授業はほとんど座学となっていますね。　本日の一時限目は昨日の刑事公判演習の講評です。様々に気になる部分があったのですが、実務修習前に講評が聞けたのは良かったかも。ま、私は最後の再主尋問に関して駄目出しされましたが（汗）。い、言い訳させてもらいたいところですが・・・まあ、しょうがないかなあとも思います。確かに教官のいわれた通りなんですよね。再主尋問している時も、この尋ね方はマズいなあとか思っていたのですが・・・こればっかりはねえ。全く指摘しないのもどうかと思いましたし。今回の大失敗を肝に銘じて、本番では失敗しないよう頑張りたいと思います。　二時限目は民事弁護講評。五回目の起案の講評ですね。民事弁護起案で褒められたのは初めてだったので、これは素直に嬉しかったです。　三時限目は選択講義。労働法の講座を受けてきました。　そして本日は授業が引けた後、知的財産権関係の法律事務所を訪問いたしました。以前この楽天のサイトのアクセスログを見ていたら、その事務所からアクセスがありまして。それで興味を持ち、同じクラスの方たちと一緒に（私を含めて五人で）訪問する事にした次第です。　で、訪問した事務所。これがかなり興味深い事務所でした。所長も経歴がユニークだし、アソシエイトの弁護士さんたちも話が面白いし、仕事の内容もなかなか面白そうだし。　食事に連れて行ってもらってからもいろいろ話しました。　ううむ、いろいろな意味で充実した一日でしたね。

  2004/06/22

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• 公判演習

  　本日は一日かけて公判演習です。　被告人二名の刑事裁判であり、冒頭手続から判決宣告までを今日一日で行いました。　クラス全員がなんらかの役割を担い、実際に刑事手続きを体験するというなかなか面白く、そして結構大変な演習です。私は被告人Ｂの乙号証（被告人供述関連の証拠）採否から判決宣告までの弁護人チームに所属。出番は一番最後となります。　まずは、冒頭手続き。人定質問から始まって被告人・弁護人の意見陳述まで。　更に冒頭陳述に始まる、証拠調べ手続きで、甲号証（乙号証以外の証拠です）の採否まで。ここまでは基本的な手続きですが、重要な所です。裁判官役・検察官役・弁護人役それぞれの方々がしっかりと手続きを覚えて、それを見事に再現して見せました。おかげで最初の方の進行はとても早かったです。　その後は証人尋問なのですが、ここからは弁護人役・検察官役が異議を提出しまくるなかなか白熱した尋問となりました。　ちなみに異議の提出は誘導尋問や誤導があった時に行います。逆転裁判では証言の矛盾をつくときに出していましたが、あれとは違うわけですね（しかし逆転裁判式の異議の提出も出来ると尚一層、面白いですね）。　二人の証人尋問が終った後は。乙号証採否以降の手続きです。被告人Ａの尋問を行い、論告求刑・弁護人の最終弁論、そして判決という流れ。私は、被告人Ａに対する主尋問の一部と、再主尋問を担当したのですが、当初から聞くべき事をまとめていた主尋問はともかく、再主尋問はうまくできませんでした。ううむ、もうすこし巧いやり方はないもんか。　私の所属するグループでは主尋問担当者二人、証拠採否手続き担当者一人、最終弁論朗読者一人という形で役割分担していました。なんか私が一番楽なとこをやってた気が・・・グループの皆に感謝です！　ともあれ、今日一日充実した一日でした。明日の講評で何を言われるかは分かりませんが、今日の公判演習は良い経験になりました。　それはいいとして。　それにしても台風強烈ですな・・・。　帰ってきたのはいいけどびしょびしょ。　おまけにヘロヘロ。疲れますね、こういう日の移動って（汗）。

  2004/06/21

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• 早出と遅出

  　本日は一時限目・二時限目が民事共通講義及び討論。　民事弁護起案５の最終弁論で使用した事案を用いて、事実認定についての講義及び討論を行うわけですね。しかしながら結構面白くなってきた所で討論は終了。ちょっと時間が短かったですね、事案の整理や主張が大変な割には。　その後の三時限目は検察問題研究２です。５０分で事案を見て法律構成するという奴でして、どちらかというと司法試験でやっていたことに近いかな。事案が微妙なんですけどね。・・・それにしても、駄目だ。何か俺は罪名判断がずれているような（遠い目）。　さてさて本題です。　司法研修所では９時３５分までに登庁しなければならない早出の時と、９時５５分までに登庁すれば足りる遅出（一斉登庁）の時があります。　更に、早出の時は４時３０分に終るのが通常のはずなのですが、早出なのに遅出の時と同じ４時５０分に終る場合があります（この場合は、早出のクラスは昼休みが１時間半となります）。　一斉登庁や午後一斉終了の場合というのは、起案の日や、選択講義や全クラス共通講義のように外から講師を招く場合です。　こういう計算からすると、今日は本来、早出４時３０分終わりでしかるべきなのに、どうしたわけか昼休みが一時間半の４時５０分終了でした。不思議に思っているとＫさんが、今日はロースクールの教官たちが授業を参観する日なので、午後は同じ時間帯に一斉に授業するのではないかと仰っていました。なるほど、納得です。どうやらロースクールからの見学者は多くて、ほぼ全クラスに割り当てられていたようです。それで同じ時間帯に授業をやったんでしょうね。

  2004/06/15

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• 情状

  　本日は変則的講義です。　一時限目及び二時限目は、クラスを半分に分けて、半分のクラスは民事弁護の交通事故事案に関する討論を、もう片方は民事裁判起案３の事例での事実認定についての討論を行うという形です。　三時限目は、刑事裁判・刑事弁護・検察の三教官が揃い踏みして情状事案についての問題研究。事前にいくつかのグループに分けられており、そのグループごとに割り当てられた役割（検察・弁護人・裁判所）に応じた課題をこなして、既にその回答を提出しているわけですが、これを前提に講義は進んでいきます。　しかし情状はいずれの立場においてもいろいろと苦労のあるところですね。それが今回の問題研究でよく分かりました。それにしても情状に関しての講義が一時限だけというのはちょっと惜しい気もします。　なにしろ日本の刑事裁判では自認事件がほとんどである為、情状に重点を置く必要があるのです。弁護士が情状立証の為にどんな事をするのか、という点については今日の問題研究で触れられていましたが、もう少し突っ込んで聞いてみたいところもあります。検察に関しても情状立証に対する反証という珍しいケースに付いて聞いてみたかったですしね。裁判官でいえば、いかなる事情をどのように斟酌するか。その辺りについては興味が尽きません。　まあ、この辺りのことは実務修習で実際に見て体験するのが一番なんでしょうけどね。

  2004/06/10

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• 事務局長講話

  　いつまでもリキの事を引きずっていると、リキに笑われてしまいますよね。日記ではしばらく、リキのことは書かないようにしようと思います。　さて、今日のような一斉登庁の日は、司法研修所に９時５０分までに登庁しなければなりません。私は研修所にかようようになって以来、だいたい９時には登庁するよう早く出ているのですが、今日は予定が狂いました。８時３０分頃に和光市駅に着いたのに、バスが２０分以上も来ないんです。仕方なく、たまたまバス停であった同じクラスのＨさんと歩いて研修所まで向かったのですが、ちょっと歩き出したら直ぐにバスが着てやがるの。しかも５，６台まとめて（苦笑）。　ともあれえっちらおっちら歩いて研修所に到着。一息入れた後、一時限目の授業に向かいました。今日は、後見制度と弁護士の役割という講義を一時限目には選択していましたので中講堂で。　その後、昼食。　二時限目は民事弁護講義、民事執行。民事執行は実務では非常に重要なのですが、これまで勉強した事がないんですよね。そんなわけで興味深く聞いていましたが・・・ううむ、もう少ししっかり勉強しないとな。　続く三時限目の最初の５０分は、二時限目の授業の続き。その後の５０分は、グループで交通事故事案に関する起案。同じグループの人たちのおかげでさくさく進みました。　と、まあ、普段でしたらこれで授業は終わりで、研修所から帰れるのですが、今日は事務局長の講話というのがありまして、授業後に大講堂に。　大方の予想では説教ではないか、ということだったのですが、説教はあまりなかったですね。むしろ、実務修習に当たって心がけることを説示してくださいました。それにしても事務局長ってとっても話が巧いですね。真面目な説話を、その中身についてはしっかり聞き手に理解させつつ、ところどころでポイントを掴んだ笑いを取るという巧みさは、見習いたいものです。

  2004/06/07

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• 関東弁護士会合同説明会

  　本日は池袋にて、関東弁護士会連合会管内弁護士会による弁護士志望の第５７期および第５８期司法修習生に対する合同説明会が行われまして、これに参加してきました。　東京三会を除く十の弁護士会により各々数分の説明が行われた後、各弁護士会がそれぞれブースを作って説明会を開いてくださいました。　私は埼玉弁護士会及び栃木県弁護士会のブースにて説明を受けてきました。　その後、栃木県弁護士会の方々のお誘いで、数人の修習生と共に飲みに連れて行ってもらいました。飲みの席では、栃木での仕事の内容や、弁護士の生活、実務修習の中身等についてお話していただきました。　七時前にお開きとなりまして、帰宅。　帰ると、リキの為に大量に買い込んだおしめや食料が処分されていました。犬を三匹飼っておられ、娘さんが獣医をなさっている近所のＫさんが全て引き取ってくれたそうです。　おかげで一階はすっかり綺麗に片付いていました。　何だか、寂しいですね・・・。

  2004/06/05

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• 択一試験合格発表日

  　とりあえず、リキの容態は昨日よりもはるかに良くなりました。もちろん予断は許しません。ゴハンは相変わらず食べてくれないのです。それでも水分を採るようにはなってくれたのでホッとしています。　本日は刑事裁判起案講評。以前の起案では『不十分』とか『著しく不十分』とか書かれていたのですが、今回はまだ不十分だけど『進歩が認められる』と書かれていて、嬉しかったです。　二時限目は刑事系の選択講義。私は刑事事実認定の講義を受けてきました。これがいろんな意味で面白い講義でした。　そして三時限目は刑事弁護起案討論。昨日の起案の対象となった事案についての討論です。まず最初の５０分でグループ討論して、その後の５０分で全体討論。これが大変楽しかったです。討論系の授業は熱が帯びてくると本当に熱くて面白いですね～。　授業後、刑事弁護の情状立証について事前のグループ討論を行いました。授業後一時間強使って終了。テンポ良く進んでホッとしました。　本日は司法試験の択一合格発表日。仲の良い友人たちの結果が気になって仕方なかったのですが、二人とも合格！ああ、本当に良かった！　今年の合格点は４５点、合格人数は歴代最多の７４３８人。それでも択一合格率は、昨年よりは若干マシって程度ですね。減るのではないかと思われた受験者数が、昨年とあまり変わらなかった為のようです。　ともあれ、合格者の皆さん、おめでとうございます！

  2004/06/02

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• ５０分起案

  　今日は一日起案の日。　午前中の検察問題研究では、事案を見て法律構成をするというもの。受験生時代はむしろ法律構成の方を良くやっていたわけで、普段の起案よりマシに出来なければならないような気もしますが、細かい議論を思い出すのに時間がかかるようになってしまっていまして、どうにも・・・。　なにしろ５０分で書くのはしんどい！・・・と思っていましたが、良く良く考えてみれば受験生時代は当たり前のようにやっていたことですよね。当時は５０分で一つの答案を仕上げるくらいなんてことはなかったものです（内容の良し悪しは除いて、単に時間的な感覚としてなのですが）。　今回のこの授業、前半５０分でこのプチ起案をして、後半の５０分はその起案の講評に当てるという形で行われました。　そして二、三時限目は民事弁護起案４です。昨日書きましたが、民事保全に関する起案。あまり複雑な事案ではなかったので、時間不足に陥る事だけはなくて助かりました。　珍しく早めに起案を提出する事ができましたので、提出後早々に帰宅の途につきました。帰宅途中に久しぶりに本屋に寄ってきていくつか本を購入。ううむ、今日はグループ討論の前準備でもしようと思っていたのですが、購入した本を読んでしまいそうな気がします・・・。

  2004/05/27

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• 司法研修所から和光市駅まで

  　今日は一日民事裁判起案３でして、いわゆるフル起案でした。　昨日少し書きましたが、今日は六法と『民事裁判判決書起案の手引き』以外の物は一切参照できずに起案することになっていました。そんなわけですから、事実認定や争点整理がメインとなって要件事実の摘示は甘くなるのではないか、要件事実の摘示はあんまり考えずに済むのではないかと考えていました。　まあ、それでも不安はあります。それで今日はいつもよりもかなり早めに家を出て、研修所でちょっと勉強していました。これが今日の起案に役に立てば良いのになあ等と考えて。　ところがどっこい、これがまた要件事実の摘示も大変な事案でして、要件事実に関する白表紙を少し読んだからといって何とかなるものではなく、相当頭を悩ませました。　おかげでメインであるはずの事実認定がやたらと薄くなってしまいましたし、もうボロボロ。以前の刑事弁護問題研究並みのひどさになっています。ああ、なんだかとっても疲れた上に凹む。もうすこし真面目に勉強しておかんと駄目だなあ。　さてさて、今日は初めて和光市駅から研修所まで歩いていきました。帰りも研修所から駅まで歩きましたし、バスを使わないで歩くのもなかなか良いなあなどと、多少健康的な事を考えています。　研修所に入ってからかなり時間が経っているのにもかかわらず、何故これまで歩かずに頑ななまでにバスを使っていたかと言いますと、以前日記にも書きましたが研修所へ下見に行った今年の一月くらいに帰り道で迷ってしまい、何故だか知らないけれども和光市駅ではなく隣の朝霞駅まで歩いてしまった事があったからなのです。この時は一時間以上も歩くのにかかりましたし、途中で腹が減ってファミレスに寄ったくらい心身が消耗してしまいました。これがトラウマになっていて今まで歩いてこなかったんですよね～。　まあ、普通に行けば迷わない道ですわな。なんで迷ったんだろう。バカですねえ（苦笑）。

  2004/05/25

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• 弁護士会館訪問

  　本日は刑事裁判のフル起案。　一時限目から三時限目までぶっ通しで起案です。　いやはや、もともと刑事裁判起案は苦手ですが、今日も大変でした。また起案が返ってきたらいろいろと突っ込まれそうな予感がします。もうちょっと時間があったらなあ・・・いや、もう少し時間をうまく使わないと。良く出来る人はきっちり書いていますもんね、刑事裁判の起案。　起案終了後、刑事弁護教官の主催で東京は霞ヶ関にある弁護士会館を訪問。　クラスで２０人程度というかなりの人数で訪れたのですが、第一東京弁護士会の方々は快く迎え入れてくださいました。会館の様々な場所を見学した後、少し飲み、それから移動して中華料理屋で飲みに行きました。いつもいつも出してもらって恐縮なのです・・・。　その後、解散。解散後少人数で二次会に行き、十二時までお店にいたのですが、終電の時間が近づき撤退させていただきました。終電一本前の電車に乗るのって初めてです。　一日大変楽しく過ごせましたが、ちょっと飲みが過ぎてヘロヘロです。明日起きれるかなあ（笑）。

  2004/05/20

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• 過失の事案はしんどい

  　本日は刑事弁護の起案。正確には弁論要旨などを書くわけではありませんので（今日は弁論要旨の骨子を書くだけで足りました）、授業名は刑事弁護演習３でした。　いずれにしても一時限目から三時限目まで、計約七時間を使って起案をするというのはなかなかに体力と精神力を使います。　おまけに今日は、受験生時代から苦手だった過失が題材。　過失の事案について与えられた資料を読んで、骨子を書くわけですが、√のついた計算機を用意してバチバチと計算しなければならない事項もありますので、とにかく大変。おまけにどういう具合に書けばいいのか困惑してしまう、文章は巧く繋がってない、論理の道筋が良く出来ていないという感じでもう大変でした_|￣|○　なにしろ私は刑事裁判起案等がひどいので、せめて刑事弁護起案や演習はまともに書こうと思っていたのですが、もう全然駄目。書いている最中から『こりゃ駄目だ』と思って書いたのは久しぶりです。ああ・・・(´･ω･`) ｼｮﾎﾞｰﾝ です。　これで明日は刑事裁判起案３があるわけですが、もともと苦手の刑事裁判起案でこの上また題材が過失だったらどうしようかなあ・・・。

  2004/05/19

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• 一斉登庁

  　昨日から登庁時間が早くなったと書きましたが、それは時差登庁の時です。一斉登庁の際はこれまで同様９時５５分（なお時差登庁の際は９時３５分までに登庁しなければなりません）までに登庁すれば良いことになります。　そして今日・明日・明後日と、一斉登庁日。起案が一時限目にある日や、今日のように共通講義のあるときは、一斉登庁になるわけですね。　本日の一時限目は、民事共通選択制講座。私はＡ１の『民事事件と税務』を選択していましたので大講堂へ。講師は弁護士兼公認会計士の関根稔氏。民事事件の解決の際に常に考えなければならない税法の必要性や考え方についての講義だったのですが、とにかく進むのが猛烈に早い。かなり有意義で興味深い講義でありながら、あまり早さに結局完全に理解するには至らず。とにかく税法というのは弁護士をやっていく上で重要なんだなあということだけは身にしみました。　二時限目は民事特別共通講義１の家事事件総論。講師は東京家庭裁判所判事の竹内民生氏。　三時限目は刑事裁判問題研究２で、以前に出された宿題を題材にした過失の認定の講義でした。　さあ、明日はフル起案（一時限目から三時限目までぶっ通しで起案）です。せめてそれなりの起案が出来るようになりたいもんです・・・。

  2004/05/18

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• 新司法試験制度について

  　昨今、これから司法試験を受けようと考えている方や、司法試験の勉強を始めたばかりの方からの相談を良く受けます。今日は、相談で答えた内容をまとめて日記に書いておきたいと思います。司法試験の受験を考えておられる方の参考になれば幸いです。　結論から申しますと、これから受験の為に勉強を始めようと考えられている方には、現行司法試験を受験するのはオススメできません。ロースクールを利用した方が良いと思います。　実は、現行司法試験は平成２２年で廃止される予定になっているのです。それまでは現行司法試験を継続する事も出来ますが、ロースクール修了者が受ける新司法試験との絡みで、合格人数が極端に減ってしまいます。今年・来年は合格者が千五百人程度で現行試験での合格の最大のチャンスなのですが、この二年を過ぎてしまうと、次は五百人に減らされ、後々には百人程度にまで減らされてしまうようなのです。　これに対し、ロースクール制度を利用すれば、計算上１５～７０％の確率で合格できるようになります。ロースクール修了後、新司法試験は五年以内に三回しか受けられませんが、正直に言ってそれでも現行司法試験とは比べ物にならないくらい合格率が高いです。　そして、注意が必要なのは、ロースクール課程修了の資格に基づいて新司法試験を受けようとする方が、その受験前に現行司法試験を受けたことがある場合には、現行司法試験の受験は当該受験資格に基づいた新司法試験の受験とみなされて、回数制限の対象として算入されることになるということです。ただし、ロースクール課程修了前に受けた現行司法試験第二次試験については、その修了前２年間に受けたものに限って算入の対象となります。　となると、今年の司法試験を受けられている方で、ロースクールに入っておられない方の場合は、今年の現行司法試験の受験は、三回の回数制限に入らないことになりますね。すなわちロースクール修了までには二年もしくは三年かかるわけですので、『ロースクール修了前の二年』の受験には入らず、三回の回数制限に参入されることはないわけですね。これはロースクールに入っているうちに現行試験を受けることを、間接的に防ごうとしておかれた規定なのでしょう。なお、同じ年に現行司法試験と新司法試験を平行して受けることは出来ません。　詳しは法務省の新司法試験に関するサイト（http://www.moj.go.jp/SHIKEN/shinqa01.html）をご確認くださるとより分かりやすいと思います。　このように考えていくと、まだ受験を始めたばかりの人は、ロースクール制度で合格してほしいというのが、法務省や司法制度改革委員会の考え方のようですね。

  2004/05/16

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• 刑事弁護教官の事務所を訪問

  　本日は刑事弁護起案１の講評が一時限目、二時限目にありました。以前に書いた起案の講評ですね。どんな項目について書けば良いのか、どんな部分に着目するのか、検察官の立証についてどう判断するのか、そうしたお話を聞くことが出来ました。実に実務家だからこそできる実のある講評で、これぞ修習という興味深い講義でした。実務家でなければ分からないような事って、いろいろあるんですね（しみじみ）。　その後の三時限目は民事弁護演習１です。内容は離婚調停と離婚訴訟。法改正がなされた部分についての講釈もありまして、こちらも興味深い講義でした。　こうして本日の講義が終わった後、刑事弁護教官の事務所を訪問いたしました。　事務所では教官が帰られるまで待っていたわけですが、事務所内では事務員さんが仕事をされているわけで、我々八人は会議スペースで小声で話して待機。教官が事務所に帰られてからも、教官はお仕事の打ち合わせなどをされていて、また待機。ようやく話を終えられて、会議スペースで若干話をした後、教官に連れられて事務所の近くで飲みに行きました。　様々な話を聞けて、楽しく有意義な時間を過ごした後、解散。久々飲みが過ぎたか、帰りの電車では眩暈がしてちょこっとしんどかったです。　ともあれ、充実した一日でした！でも眠い（笑）。

  2004/05/14

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• 東京地方裁判所民事部見学

  　本日は、各クラスの奇数番号・偶数番号の者がそれぞれ別れて、模擬接見を行い或いは刑事裁判討論をするという講義が一限・二限目にありました。　さらに三時限目は、刑事裁判・検察・刑事弁護の三教官が揃い踏みして先日来起案の対象となっている某事件についての共同講義。殺意の認定についての講義でした。　こうして授業が終った後、民事裁判教官に連れられて有志で東京地方裁判所民事部の見学に参りました。　裁判所では、普段入ることのない法廷の裏に入れさせてもらったり、裁判長の椅子や刑事被告人や証人の座る椅子に座らせてもらったり、今後もあまりないであろう経験をいろいろさせてもらいました。ラウンドテーブル法廷も初めてみましたし、裁判官室にも入らせてもらいましたし、夜の裁判所という滅多に行かないスポット（？）を堪能させていただきました。　その後、裁判官の方々（本当に気さくで楽しい方々でした）と教官、書記官の方々と修習生で懇親会という形で飲みに。有意義かつ楽しい一時を過ごせました。　しかし、帰ってきてこんな時間になっているけど、明日しっかり起きられるかな？ちょっと不安です・・・。

  2004/05/10

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• 衝撃的な事実

  　本日は刑事裁判起案が一限目・二限目にありました。　相変わらず刑事裁判起案はボロボロです。いやになりますなあ。　三時限目は一般講演。　大講堂にて東京医科歯科大学大学院医療政策学講座高瀬浩造教授の講演を聴きました。　この講義ってのが凄かったんですよ。衝撃的な事実のオンパレード。医学と法学では見方や、感覚（特に学説に関する感覚）が違うという話はまあ、想像がつくので良いのですが、問題はそれ以外の部分。　日本が長寿世界一であるという情報は、数字のマジックに過ぎないことや（４０歳以上の人間が、あと何年生きるか、という感覚で考えると日本人はアメリカ人よりも短いらいしい）、日本製のワクチンが世界的に見て質が悪い事や、日本の医療の質が実は低いという事などはかなりショッキングでしたね。最後の部分は誤解のないように正確に言うのであれば、日本は医療技術レベルはかなり高いんですが、安全管理や患者満足度、医者の数、などを総合して考えると医療の質は、かなり水準が低いのだそうです。特に場所によるＬＶ差が著しいらしいんですよね。　また医師の立場から法曹に対する耳に痛い意見も述べられていましたし、いろんな意味で強烈な授業でした。面白かったです。　さて、三限後、民事弁護教官の事務所訪問に行きました。計１４人。東京某所にある教官の事務所、及び教官の事務所と同じビルにあるべつの事務所を拝見させていただき、その後は某所の中華料理屋にて飲食となりました。　和気藹々と楽しい一時を過ごせました。　今日は充実した一日でした。これで風邪が完治していれば良かったんだけどなあ・・・。

  2004/05/07

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• 択一の季節

  　本日は休日。　しかし宿題があったので、そのうちの一つを終らせ、あとはのんびりしてました。　夕方からは試験仲間と飲む事になっていたので、ちょっと早めに待ち合わせの駅の近くで買い物。適当に本を買って文房具を購入。文房具代って結構、馬鹿になりませんな。　その後、待ち合わせの時間まで時間があったので、喫茶店で暇を潰していました。すると中学時代同じ部活に入っていた奴と会いまして、しばらく歓談。　そして待ち合わせ時間になったので辞去し、試験仲間のＩさん、カラテカ君と共に飲みに出かけました。　今日は総択の二回目。その打ち上げです。　この時期、受験生は模擬試験を受けて調整をするわけですが、二人とも自分なりの調整法について開眼（？）しているようでした。択一本試験まで後、少し。調整さえ失敗しなければ、二人ともいけるでしょう。　そう。この時期は択一の季節なんですよね。　そういえばゴールデンウィークに休めるなんて、何年ぶりだろう、俺（苦笑）。去年まではこの時期、択一本試験にむけて調整をしていましたね。　択一前の調整の仕方は人それぞれですが、私の場合、あんまりやりすぎず、いつもよりは少なめに、不安を払拭する程度の勉強のみしていました。直前期にやりすぎて失敗した事があったもので（汗）。　択一の模擬試験でそれなりの成績を収めていて、択一で失敗するというのは調整の失敗によるところが大きいと個人的には思います。大変な時期ですが、択一後の論文の事も考えると、やはりこの時期はある程度ゆったり構えた方が良いんじゃないかな？

  2004/04/29

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• リアルビギナーの進路

  　本日は民事裁判起案１の論評が、一限・二限にありました。　私のこの回の起案はボロボロだったので、真面目に粛々と（あくまで自分の基準でですが）、講義を聞いていたのですが、昨日の飲みから帰ってきてビデオにとったＰＲＩＤＥＧＰ２００４を夜遅くまで見ていたせいか、授業後半になるともう頭がボーっとして、意識がぷつんぷつんと切れる状態になっておりました（汗）。　三限目は各教室に、地方の弁護士が各々来られまして、それぞれの地域での活動などを語る特別講義です。この特別講義では地方の弁護士の生活についていろいろ聞くことが出来ました。いやはや、地方で弁護士をやるというのは、様々な面で良いもんなんだなあと感じました。　この三限目の授業の後は、検察官進路説明会が大講堂で行われました。私も含めて今日は、任検志望者以外の人たちも結構参加していましたね。で、この進路説明会ですが・・・これを聞くと検事の仕事や生活も、様々な面で魅力的にみえてきます。検事という進路も興味深いですね。　こうして様々な法曹の状況を知ってくると、本当にその生活は忙しいけど充実していそうで、魅力的です。どういう進路を歩んでいこうかは、これからもじっくり考えていきたいですね。

  2004/04/28

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• 重い証人供述調書

  　本日はまず民事弁護講義。宿題が出ていたのに気付かず、顔を真っ青にしてました（苦笑）。何とかその場で調べていたのですが、結局指されずに済んでホッとしました。いやはや、宿題が出ているかどうかはちゃんと調べておかないと冷や汗は出ますね・・・。　午後の二限・三限は民事弁護起案２でした。今回は被告側の記載する答弁書の起案。出来は・・・良くないんでしょうな、多分。これまでの経験からして（汗）。　こうして本日の授業が終った後、特別講義。検察教官が一時間ほど、教官が実際に担当した事件を二つ紹介して、その捜査の時にどんな事をしたのか、どんな事を考えたのか、を特別に講義してくださるという、有志だけが参加する講義に参加してきました。　このうち片方の事件では、目撃者の供述調書の現物を見せていただきましたが、これが重かった・・・。守秘義務があるので詳しくは話せませんが、ある事件の唯一の目撃者である少年（目撃時は小学一年生、供述時は小学四年生）の供述調書です。この事件は証人である少年にとっては様々な意味で重い事件だったわけですが、それに対する供述が・・・。　この後は、教官と講義参加者で、寮の談話室で飲みました。寮の談話室に入るのは初めて。結構広い畳部屋で、飲んで食って楽しい時間過ごせました。途中、寮生のクラスメートの部屋に行かせて貰ったのですが、寮の個室って白い壁に白い床で、かなり清潔かつ綺麗で住み心地が良さそうでした。結構良い所ですよ、寮って。　この後、再び談話室で飲んで、宴たけなわではありましたが退席。通所生は電車やバスの時間を考えなければならないのが悲しいですね。通所生三人でタクシー拾って駅まで行きました。　楽しい一日だった・・・。

  2004/04/27

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• 健康管理

  　今日は健康管理の日。　要するに司法研修所のソフトボール大会ですね。いや、正確にはソフトバレーボール＋ソフトボール大会です。この二つをセットにして健康管理という授業（？）になっているわけですね　各クラス毎に揃いのＴシャツを作り、オーダーを決め、また事前に練習をするなどし、今日のこの日に備えてきたのですが、これが無茶苦茶楽しかったです。　うちのクラスはまず、ソフトバレーボールから。私は審判団（？）に入っていたので、クラスの最初の試合の前に審判して、それからクラスの試合の応援にまわっていました。　一戦目は、バレーが得意なメンバーに、教官を加えたチームで試合に臨み、皆の（特に教官の）活躍で勝利。二戦目は、１セット目を取られた後、２セット目を激戦の末に取り返し、時間切れとなったのでじゃんけんで勝敗を決しましたが、残念ながら敗退。しかし、この試合は本当に白熱した面白い試合でした。　我々審判団は、その直後、他クラスのソフトバレーボールの試合の審判に赴きました。そして昼食をとった後はソフトボールの試合。　一戦目は、守備をがちがちに固めて勝負に臨んだだけあって圧勝。その後の第二戦目は当初リードしていたのですが、最終回の五階裏に追いつかれて同点のまま試合終了。　そこでソフトバレーボール同様、じゃんけんで勝負を決め・・・またも敗退（苦笑）。面白かったけど、二回もじゃんけん勝負になって二回とも負けるとは、珍しいのではないでしょうか（笑）。　その後、審判団は他クラスの試合の審判をして、終了。　夜は打ち上げです。一次会は、今日の熱戦・激戦が肴となって大盛り上がりにもりあがりました。さらには二次会。私は当初一次会に出席するだけで帰ろうと思っていたのですが、かなりの人数が二次会に流れるのを見て、結局参加してきました（笑）。さすがに終電の時間が気になったので、私は１１時ごろに撤退しましたが、二次会も大変楽しかったです。　いやはや、実に充実し、かつ楽しい一日でした！

  2004/04/23

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• 週刊文春記事差し止め仮処分

  　週刊文春に対する差し止めの仮処分が話題になっていますね。表現の自由とプライバシー権の調整は難しい問題で、ＴＶの識者の意見も割れているようです。　表現の自由も、プライバシー権もいずれも重要な権利でありますので、それが相克した時には常に問題になります。　今回は事前差し止めがケースですので、これに絞って考えて見ます。この事前差し止めの問題中で最も問題になるのが憲法２１条２項に禁止されている『検閲』です。　そもそもこの『検閲』とは何かが問題になりますが、多数説に従えば「行政が、ある表現の全部または一部の禁止を目的として、事前に表現内容を審査し、不適当と認めたときにその表現行為を禁止する事」であり、２１条２項はこれを絶対的に禁止していると考えます。　すると、裁判所の事前差し止めは『検閲』には当たらないことになりますね。　しかし、例え『検閲』にあたらないとしても表現の事前抑制は原則的に禁止されています。何故原則禁止なのか？それは、表現が人目に触れる前に差し止められてしまうと、表現が市場に現れないことになる為、表現に関する制約が強く、これを恐れた表現者が萎縮してしまうという萎縮的効果が発生するからです。　しかし、一切事前抑制できないとすると、被害者に重大な損害を生ずる場合もあります。そこで、行政ではない司法（裁判所）の事前差し止めが例外的に認められると考えるわけですね。　では、いかなる要件の許においてなら事前差し止めは認められるのでしょうか？　この点、名誉権に関する北方ジャーナル事件判決が参考になると思います。名誉権とプライバシー権では表現の真実性との関係が異なります（＊）ので、あの判例の要件を流用するにしても真実性の要件は外す事になります。　するとこうなります。「その表現内容が専ら公益を図る目的のものでないことが明白であって、かつ、被害者が重大に指定著しく回復困難な損害をこうむる恐れがある場合」には手続保障がなされた上で「例外的に」差し止めが認められる、と。　今回の事件については、この例外要件が満たされるかが問題になるわけですね。　今回の事件は、政治家の問題ではなくその娘さんの話ですから、はっきり言って、公益を図る目的があるとは思えないのですが、どうでしょう？　しかし、結局高裁では仮処分解除の決定が下されました。　表現の自由は最大限の尊重すべきである、今回の被害者の受ける損害は著しい損害ではないと判断されました。　なるほど、やはり事前抑制を認める要件への当てはめはかなり厳格に捉えるという事ですね。まだまだ私は事実認定が甘いようです（苦笑）。　ただし、事前抑制は認められないとしても、損害賠償請求に関してはどうなるかはまだ分かりませんね。事前と事後の救済手段では前掲のように、判断基準が異なるわけですから。＊名誉権とプライバシー権　名誉権とプライバシー権は、法学上別物と考えられています。もちろん、重なり合う部分もあるわけですが、名誉権とプライバシー権では、それを侵害する表現が真実であった場合に相違を生じるのです。つまり、名誉権の場合は表現が真実であればその名誉を侵害されにくいのに対し、プライバシー権の場合は、表現が真実であればよりプライバシーを侵害される危険が大きいという相違があるのです。

  2004/03/18

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• ロースクール制度

  　昨日は、試験仲間のカラテカ君、Ｉさんと午後の二時に待ち合わせして、喫茶店で談笑。その後五時から飲み。司法試験の話や２ちゃんの話で盛り上がり、楽しく過ごせました。お二人は今年の試験目指して頑張っている最中。昨日の馬鹿話が多少なりとも息抜きになっていれば幸いです。　さてさて、その帰りですが、帰りの電車に乗っている時。となりに座った男女連れ（上司と部下？）の女性の方が、司法試験について連れの男性に向かって語っていました。断片的にしか耳に入ってきませんでしたがこんな感じ。　「だいたい２８歳から３１歳位で受かるみたい・・・。」　俺はその具体例だな。　「司法試験やっている人って家が裕福な人が多いんですよね。親が弁護士とか。」　それはただの思い込み。うちの親はサラリーマンだし、周りの合格者もサラリーマン家庭がほとんど。　「そんなので弱い人の気持ちなんて分かるんですかね？」　現場ではそれこそ修羅場を見る。嫌でも理解しなければ法曹はやっていけない。心配無用。　「それに今度から、ロースクールっていう制度が始まるんですよね。そうすると、ますます裕福な人しか弁護士になれないことになりますよね。」　・・・残念ながら、おっしゃるとおり。　「しかも、ロースクールに入るのも難しくって、ダブルスクール状態になっているらしいんですよ。予備校に通ったり・・・。」　まあ、現行司法試験でも予備校には通うけど。　「ますますお金がかかるじゃないですか。やっぱり裕福な人でないと・・・。」　むむ、何か棘のある口調だったんで、ちょっとムカついていたけど、良く見てるなあ。　そうなんですよね、ロースクール構想の問題点の一つがこれ。金がかかる。現行司法試験を受けるよりもはるかに金がかかる。　そもそもロースクール（法科大学院）制度というのは、より多様な人材を法曹界に流入しようというところに一つの目的があったわけです。　しかし、これだけ金がかかると、逆に多様な人材、それこそ別業種の人が入ってくるのは難しくなります。というのも、授業料はかかる上、法科大学院に入っている間は過密スケジュールが組まれるので平行して仕事をすることはまず出来ないからです。そうすると、法曹になる為には、今やっている仕事をやめなければならない。　そうすると、現行制度の下ではサラリーマンやりながら司法試験の勉強をしている人も結構いるのに対し、法科大学院制度になるとその道はとざされることになります。すると、逆に現行制度よりも多様な人材が入りにくくなるのではないか。そういう危惧があるわけですね。　また、別の問題もあります。　法科大学院なき法律学部を有する大学は生き残っていけないことになってしまう為に、大学はこぞって法科大学院を作っています。　しかし、これらの法科大学院も、作ったからといって安泰ではない。実績（新司法試験での合格率の高さ）がなければ認可が取り消される。　すると、大学側としては優秀な生徒を欲しいわけで、生徒の囲い込みがはじまります。というか、既に始まっています。これはどういう結果をもたらすか。　「結局、法科大学院に入れる生徒はほとんどが東大生ということにもなりかねない。」と、私の恩師が言っていました。そうするとますます法曹の人材の画一化が促進してしまう恐れがある。　ロースクール制度を採用しようとした理念は理解できるのですが、結局のところ法科大学院制を採用した事によって、理念に反する結果が生じてしまうのではないか。もう少し議論して、制度の利点・難点を詰めた上で始めればよかったんじゃないか？と思うのですが、もう動き出してしまっているし。　これらの不安が、杞憂に終わればいいんですけどね。後になってロースクール制度採用は失敗だった、とか言い出さなければいいんですが。

  2004/03/16

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• 裁判傍聴会

  　今日は第二弁護士会主催の裁判傍聴会に出席してまいりました。集合会場は弁護士会館。０３年司法試験合格者向けの傍聴会ですので、知り合いがちらほら。　私は第三班に所属し、美人弁護士のＭ先生付き添いのもと、刑事裁判をいくつか傍聴することに。Ｗセミナーの祝賀会で知り合ったＹさんも一緒の第三班でした。　「いつもでしたら裏口から行きたいところですが、今日はどうしたわけかＴＶ局のクルーが多いのでそういうわけには行かないようです。」　「ＴＶ局のクルーが結構来ているせいか、今日は手荷物検査がありまして、それで中に入るのが遅れるのかもしれません。」　とまあ、今回の傍聴会スタッフの先生がおっしゃっていまして、Ｍ先生も一体何があるのだろうと首を捻っていましたが、三つ目の裁判を見る時に判明しました。　どの裁判を傍聴しようかと、Ｍ先生が予定表を見ているのを覗き込んだのですが、見慣れた名前が被告人として載っていました。　辻本清美、と。　なるほど彼女の判決が出ていたんですね、今日。　さてさて、裁判傍聴です。傍聴したのは刑事裁判。　刑事裁判というと、ＴＶドラマや逆転裁判などのような有罪・無罪を巡った丁々発止を思い浮かべる方もおられましょうが、実際のところ刑事裁判は大抵被告人が罪を認め、その量刑を軽くする為に弁護人が情状証人に証言させる・・・といった流れがほとんどです。　今日は三つの公判（と一つの判決）を見てきましたが、いずれも大体同じ流れ。　私は大学時代に見に行った事がありますが、刑事訴訟法を勉強してから傍聴するのとではヤハリ違いますね。　なにより、手続きの流れが良く分かったのが収穫でした。　人定質問。　↓　起訴状朗読。　↓　黙秘権告知。　↓　罪状認否（被告人→弁護人）。　↓　立証、検察側冒頭陳述。　↓　弁護人の証拠に対する同意（被告人が犯行を認めている時は大抵全ての証拠品について同意します）。　↓　弁護側立証→情状証人尋問や反省文などの提出。　↓　被告人に発言の機会。　↓　次回公判日の指定。　こんな感じでした。　傍聴後、Ｍ先生を囲んで昼食をとりながら座談会。修習に関する質問などを行い解散と相成りました。　そして解散前に、同じ班の人々と名刺交換。Ｙさんと一緒に帰りました。　むむ、なかなか有意義な一日でした。　ちなみに上記（）書きは当初まちがっておりました。　フグ田タラ夫さんの指摘をうけてなおしておきました。フグ田さん、ありがとう！

  2004/02/12

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• ギャガ━━Σ(゜д゜lll)━━ン!!!

  　何だか忙しい時に限って、忙しさに拍車がかかる事態が生じる傾向があるようです。　司法修習所に提出する書類に記入し、また銀行もしくは郵便局に行ってやらねばならないことがある現状において、今回のバイトで添削しなければならない答案の枚数がいつもより多い・・・（汗）。　いつもは２０通ですので、難しい問題でもなければ一日で終わるんですが、今回は３０通。　あっはっは、明日までに終わらせて提出するという計画が脆くも崩れ去りました。やれやれ。　１１日・１２日には用事がありますし、１６日までに二種類の資料を送らなければならないし、となると１０日には添削した答案を提出しに行きたいところですね（ちなみに提出期限は１２日）。　そうすると今日・明日で添削をやり終えなければならない。ですが明日は口座の件で出かける必要があるし、あれまあ、結構大変だ。がんばろう。　んなわけで帰宅してから添削はじめて現在に至りますが、半分も終わってません。　講評を短くすりゃいいのにちまちまと沢山書き込むもんだから・・・全く、我ながら効率悪いなあ。　んなわけで十時になってようやく添削が終わりました。　久々にきつかったなあ。　この後は書類に記入。　今日は面倒な事はまとめて終わらせてしまう予定です、はい。

  2004/02/09

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• キタ━━━━（゜∀゜）━━━━!!!!!!

  　来ました、内定通知書！　晴れて５８期司法修習生に採用（予定）！　実務修習地も内定いたしました。　宇都宮です。第三希望が通りました。　福島とか函館とかだったらどうしようかなあと、希望を書いた後に少し後悔していたのですが、宇都宮だから良いや（笑）。　しかし、２月１６日までに提出しなければならない書類が結構あるのが何ともいえないですね。　今週はちょっと忙しくなりそうです。

  2004/02/08

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• 物権的請求権

  　２００３年１０月２７日　午後４時４５分　法務省浦安研修センター　口述民事系試験会場先生：では次に民事訴訟法についてお聞きします。この事例でＡは当該建物を返還してもらうために何を主張できるかな？剣竜：はい、賃貸借契約終了に基づく返還請求権と、所有権に基づく物権的妨害排除請求権です。先生：ん？妨害排除請求権？剣竜：はい・・・（ん？）あ、すみません、撤回します。物権的返還請求権です。先生：いやいや、まあいいんだけどさ。あのさ、物権的請求権は何故認められるの？剣竜：（民法の問題ですよ、それ）はい。物権の排他性が実体的理由として挙げられます。また形式的理由として民法２００条の占有訴権が認められていることから・・・。先生：実体的権利である本権の妨害排除も出来るというわけだね。うんうん、その通りだね。じゃあさ、物権的妨害排除請求権と物権的返還請求権の違いって何？剣竜：（違いって言われても・・・）あ、はい。現在の侵害に対して主張するのが妨害排除請求権であり、物の返還を求めるのが返還請求権です。先生：いや、まあ、そうなんだけどさ。そうじゃなくて要件で違いはないかな。剣竜：（し、知らない・・・！）え、えっと・・・。先生：だってさ、物権的返還請求権も、妨害排除請求権と同様、現在の侵害に対して主張されるわけでしょう？剣竜：（そうなんだよな・・・手段の違いじゃなかったかな・・・覚えてないぞ、ヤバイ！）はい、えっと・・・。先生：さっき君が言った通り、手段は違うよね。でも手段が違うだけだったらわざわざ物権的妨害排除請求権と返還請求権を分ける必要はないんじゃないかな？剣竜：（か、勘弁してくれ・・・分からん！）は、はい。えっとそうなってしまいますね・・・。えっと・・・。先生：・・・まあこれは実体法の問題だからねえ（笑：民法の先生も笑う）剣竜：は、はい、すみません。先生：いやいや、誤る必要はないよ。ただ、後で勉強しておいてね。　こんな事がありました。　そして、その答えをついにいまさら見つけました（汗）。　他者の占有によって物権が侵害されている場合に主張できるのが物権的返還請求権であり、占有以外の方法で物権が現在侵害されている場合に主張できるのが物権的妨害排除請求権とのことです。　修習所からもらった要件事実論十五題という本にそのままズバリ載っていました。結構重要な話らしく、それで民事訴訟法の先生も気になって尋ねてきたのでしょうね。　やれやれ今、思い出しても口述試験ってひやひやものだったなあ・・・。

  2004/02/07

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• 時効制度

  　最近ゲームとバイトしかしていません。　いくらなんでものんびりしすぎ（汗）。　四月からの修習に向けてそろそろ勉強しないといけないわけで、修習所で頂いた教科書（白表紙本）をちょびちょび読み始めました。　読んでる最中、ふときづいたんですが・・・ヤバイ、かなり錆付いている（汗）。　そんなわけでリハビリを兼ねてちょっと専門的なお話を・・・。　現在妹に逆転裁判２を貸しており、昨日妹から逆転裁判１を返してもらいました。もう一度やりたいなあと思い、昨日もう一度１をクリアしたのですが、第四話のところでふと時効制度について考えました。　はて、私は時効制度のところをきちんと覚えているのか。　・・・不安。そんなわけで今日はリハビリ第一弾として時効制度について書きたいと思います。刑事時効制度は二種類ある　具体的には刑事訴訟法上の時効制度と刑法上の時効制度の二つがあります。　逆転裁判１第四話や様々なドラマで問題になる時効は、刑事訴訟法上の時効制度です。　刑法上の時効制度は刑の時効。刑罰執行権を消滅させるものです。こちらは確定判決後、刑の執行が一定の期間なされないことによって刑が消滅するというもので、時効停止制度があることもあり現実にはほとんど問題になりません。　そのため、公訴時効制度という刑事訴訟法上の時効制度の方が一般に問題になるわけですね。公訴時効の意義　そもそも公訴時効制度は何故存在するのでしょうか。　その法的性質については諸説あります。　（１）犯人の悪性が消滅し可罰性が消滅するという説（実体法説）、（２）証拠の散逸により公正な裁判が出来なくなるという説（訴訟法説）、（３）実体法説＋訴訟法説の競合説、（４）捜査機関に対するペナルティであり被告人の地位の安定を図るものと考える説（新実体法説）の四つ。　（３）が通説なのかな？（４）は有力説ですが、個人的には一番納得のいく説だと考えています。公訴時効の起算点　公訴時効制度の起算点に関しても諸説あります。　（１）行為をした時点を起算点とする行為時説、（２）結果が発生した時と考える結果説。通説判例共に（２）です。重い結果が発生するのが遅くなった場合に、行為時から時効が起算されてしまうと、重い結果が生じているのに時効が完成してしまうおそれがあるからです。特に結果的加重犯（例えば傷害致死罪）で問題になりますが、基本的結果（ＥＸ傷害）の時点から起算するか、加重結果発生時から（ＥＸ致死）の時点から起算するかについては、前述の理由により加重結果発生時からと考えるのが判例・通説です。公訴時効の停止　刑事ドラマでよく勘違いされているのが、これ。　公訴時効がいつ停止するか。まあ、いろいろ停止できるケースはありますが、まずは一般的なケースを。　公訴提起時に、時効は停止します。　公訴提起は検察官が起訴状を裁判所に提出して行います。従って、公訴提起には起訴状の記載及び提出という要件を要するわけでして、良く刑事ドラマにある時効完成数分前の犯人逮捕というシチュエーションは、結局のところ時効が完成してしまうため意味がないのです。　また、起訴なくして裁判を行うことはできません。　そんなわけで、私は逆転裁判１の第四話では笑い転げてしまいました。起訴しろよ！弁護士も裁判官も流すな！（爆笑）・・・という感じ。　ちなみに、あの日は時効完成の日ということでしたね。１２月２８日。問題を提起した時点が午後２時。大分時間に余裕がありますな。起訴できますね。公訴提起すれば時効は停止していたのに、狩魔検事、焦りましたな（笑）。　ちなみにＤＬ６号事件は２００１年１２月２８日に発生しています。公訴時効が完成するのは、時効期間開始が結果発生時から計算し、しかも時効期間の計算においては初日を参入する為、２０１６年１２月２７日。　あれ？１２月２７日？　あれ？　あれ？　時効完成しちゃってるじゃん！？　だ、だとしたら・・・狩魔豪、あんた完璧だ・・・。完敗だ・・・。　俺の計算間違いだといいんですが・・・。

  2004/02/06

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• 自白偏重の危険性もしくは物的証拠の必要性

  　以前ちょろっと書きましたが、司法修習所から宿題が出されています。科目は刑事弁護。　課題は、鹿児島夫婦殺し事件の控訴審判決・上告審判決・差し戻し審判決を読んで感想文を書くこと。　所謂冤罪事件について、自白偏重の危険性に留意して欲しいということですね。　よく「やってもいないことを自白するはずがない」とか「かつてはともかく現在は冤罪などありえない」という意見を耳にしますが、さにあらず。　やってもいないことを自白してしまう事などざらです。そもそも警察の捜査はその職業的使命感からかなり厳しいものになります。それこそ連日連夜ずっと取調べがなされるわけで、気の弱い人は簡単に心理的に追い込まれるわけです。　なかなか家族に会えないし、知らないと言い張っていても警察官や検事は厳しく追及してくる。自白してしまえばとりあえずこの厳しい取調べからは逃れられる。それでついふらふらと捜査機関側の望むような事を言ってしまう。そんな感じですね。　もうひとつ冤罪事件が起こるのは、警察が杜撰な捜査を行うのが原因と思われるかもしれませんが、それも正確ではない。警察が真面目にそれこそ真剣に使命感から捜査をしていても冤罪事件が起こることがあるのです。　その原因は『あたりをつけていること』で、こいつが犯人ではないかと目星をつけていることが、事件の真実を探るにあたって煙幕になってしまうことがあるのです。そしてそれ故に自白を得ようと躍起になり、結果として冤罪事件になってしまうケースがある。　このような事態を避けるべく憲法及び刑事訴訟法には、任意でない疑いのある自白の証拠能力を認めない自白法則（憲法３８条２項、法３１９条１項）を定めており、また被告人に不利な証拠が自白のみである場合に自白の証明力を否定する補強法則（憲法３８条３項・法３１９条２項）が定められているわけですが、それでもやはり冤罪は起こってしまう。　全ては、自白をあまりに偏重しているからなのです。人の記憶なんて曖昧なもので、証人の証言ですら時間の経過に伴い変容する恐れがあるわけですから、まして厳しい取調べを受ける被疑者・被告人の自白を重視しすぎる事は問題が多いわけですね。　ではどうすればいいか。物的証拠を重視していけばいいのです。現在でも犯罪科学捜査技術は進歩を重ねているわけで（それ故相対的に冤罪事件は減っているわけです）すから、これがもっと進歩して自白などなくても明白に事実を明らかに出来るようになればいいわけです。　将来法曹となる者としても論理的な思考力を身につけ、冤罪事件が発生しないよう注意していかなければならないと、判決を読み進めていく過程で実感しました。　これを実感させる事が宿題を出した意図なのかな？とちょっと思っています。　今日、こんなことを日記に書いたのは、別に書くことがないからではなく（ほ、本当だってば！）、明日の日記の為の伏線です。詳細は明日（笑）。

  2004/01/21

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• 司法研修所口述試験

  　今日は和光の司法修習所に行って、口述試験を受験してきました。　司法試験の口述試験は、本当に試験なのですが、今日の口述試験はタダの面接。　大学をいつごろ出たか、とか健康状態はどうかとか、家から司法研修所までどれくらいかなどを聞かれただけ。あっという間に解放されて、あとは司法修習所で使うテキストなどをもらい、今後提出する資料などを受け取って帰ってきました。　帰り際、頂いた資料に目を通していたらふと気付きました。　「宿題が出てる！！」　まさかこの年になって宿題をやる羽目になろうとは（笑）。

  2004/01/15

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• 試験仲間３

  　昨日は試験仲間のカラテカ君とＩさんと、喫茶店でダベってから、飲みに行きました。　Ｉさんとは論文発表後しばらくあっていなかったので久しぶりです。　話した事は勉強の仕方や、口述試験の様子、その他雑多な事でしたが、忘年会と激励会と祝賀会を兼ねた昨日の集まりは大変有意義で楽しかったです。　今後も試験仲間とのつながりは大事にしていきたいですね。

  2003/12/26

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• 裁判員制度を採用するに当たっての問題点

  　昨日は裁判員制度全体を俯瞰してみたわけだが、今日は裁判員制度を定めるに当たっての問題点について触れてみたい。　まず、裁判官と裁判員の人数及び、表決の形式である。これについては諸説あり、試案では裁判官三人に裁判員四人。表決は多数決で決するが、過半数の中に裁判員のみならず裁判官も入っていなければならない、という形式になっている。　これに対して弁護士会が進めているのは、諸外国の例を考えて、裁判官二人、裁判員六人という形である。つまり、裁判員が裁判官の専門的意見に押し切られないように人数を増やそうというわけである。　この人数や表決の方法については、先日述べた裁判員制度を採用する目的を考えた上で、先日示した傾向操作を受ける恐れを極力少なくするという面も考慮し、二面からじっくり考える必要があるだろう。　次に、こちらの方が国民にとっては重要な問題であるが、裁判員制度を採用する場合、国民には新たな義務が課せられることになる、という点である。　すなわち、国民は裁判員に選定された場合、出頭しなければならない。これをすっぽかした場合、恐らく処罰されるだろう。面倒くさがって行かないという人間もいようが、それでは裁判員制度を採用する意味がない。　強制力を持たすべく、不出頭の場合に刑罰を科すのは仕方がないとして１：不出頭の場合の刑罰がどれほどのものになるかを検討する必要がある。　更に、出頭をしなければならないとしても、例えば病気の場合には出頭できないし、或いは個々人の事情でどうしても当日出頭できない、或いは裁判の日に出席できないという事もあろう。そこで、２：出頭義務、或いは当該裁判に参加しない事を認める例外、或いは例外のガイドラインを定めておく必要がある。　また、裁判員として裁判に関わる場合、どうしても本業を休む必要がある。しかし、それを裁判員に選定された者を雇う会社が嫌うとしたらどうするか。具体的には３：裁判員として参加した事を持って、会社がその参加したものに不利益（解雇・減給など）を生じさせないよう、使用者に対しても裁判員としての義務を果たす場合にこれを止めてはならないという義務を課し、反した場合の刑罰を用意しておく必要がある。　実際のところ裁判員として拘束されるのは二、三日で義務としてはそれほど負担の大きいものではないが、国民の側でもこれは義務であり公務であるという事を覚悟する必要があるのである。　私が個人的に一番危惧しているのはこの部分である。　つまり、『判決がおかしい』『裁判官に常識がない』と言って『市民的な感覚を反映すべきだ』と口では言いつつも、いざ自分が裁判員となった場合に面倒くさがったり、尻ごみしたりしないだろうか？という事である。　これに関しては本来、義務教育の段階から、国民の義務であるがそれはとても大事なものであるということを教育していく必要があるのだが、現在成人している者にはその機会がなかったわけだ。とすれば、その大切さを国民に熟知してもらうために、政府や法曹界は手を尽くす必要があるのではないだろうか。　さて、一つ、裁判員制度を採用するに当たって、留意しておきたいことがある。　それは日本でもかつて陪審員制度が採用されていたという事である。　意外に思われるかもしれないが、事実である。戦前の話である。　では、何故この陪審員制が現在採用されていないのか。　理由はいくつかある。まずこの陪審員制度は刑事訴訟の被告人が、裁判官のみの裁判を受けるか、陪審員の表決を得るかを選択できたところ２：刑事訴訟の被告人が、陪審員による表決を大抵、嫌ったからである。　自分の犯した犯罪を、見ず知らずの他人に知られたくないとか、陪審員よりも裁判官の方が信頼できると思っているとか、そうしたことが理由のようである。　また陪審員制度もやはり義務であったのだがそれほど強い義務ではなかった。その為生活の事を考えて参加しなかったものが多く、結局陪審員になるのは暇のある金持ち等になってしまいったという。その結果２：陪審員制度を採用した意味の一つである、多様な意見の反映が困難になった事があげられる。　これらの問題は裁判員制度の採用に当たっても問題になろう。特に、裁判官のみの裁判の方が、裁判員を交えるよりも信頼できると、被告人に思わせるというのは国民性として官への信頼が高いという点に端を発している。　『市民的感覚の反映』すべきと言いつつも、いざ自分が被告人になった場合に、結局専門家の手によって裁かれた方が良いと思いはしないか。あらゆる方面から物事を考える必要があろう。　いずれにしろ、裁判員制度を採用するのであれば、国民の側の意識改革が必要となってくる。その覚悟が出来なければ、裁判員制度を採用する意味がない。　もっと裁判員制度について理解を深める機会があっても良いのではないだろうか？

  2003/12/23

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• 裁判員制度について

  　裁判員制度の採用の目的は、市民の司法参加にある。　立法・行政に比して、司法への国民の参加の場面は限定されており、司法は国民一般にとって遠い存在であった。　それゆえ、国民の司法に関する無関心や不信が生じている。このような現状において、市民的感覚を司法に反映させよう。このようにして現在、裁判員制の採用が議論されているわけである。　このような裁判員制を採用する事により、どのようなメリットがあるのか。　いくつか考えられるが、１：判決における市民的感覚の反映、２：国民の司法への関心を高めるといったところが大きいのではないだろうか（＊１）。　昨今、マスコミに限らず多くの人々が『あの判決はおかしい』『裁判官には常識がない』と言っている訳だが、こうした批判を一程度避けられるようになるというのも、メリットとしてあげても良いかもしれない。　だが、採用するにあたっては様々な事について定める必要があり、また議論も必要である。現在はこうした様々な議論がなされている最中である。　また、裁判員制度の採用がメリットばかりかといえばそうでもない。　例えば、裁判員制度の採用によって、では、昨今言われるような『おかしな判決』がでないのかというと、それはまずありえない。理由はいくつかある。　１：まずもって、『判決がおかしい』という批判である。そもそも、これは感覚的な批判に過ぎないような気がする。裁判は双方当事者の争いを、裁判官が裁定する形で成されるわけだが、その裁判の過程を知らない事には正確な批評は困難であろう。　法律論的な批評は出来るが、出された結論がおかしいように見えても、それは弁護士が巧みだったのかもしれないし、決定的な証拠が提示されなかったが故なのかもしれないのだ。すなわち、結論がおかしいかどうかの判断にあたってその過程、詳しい事案を調べる事が重要なのが裁判なのである。　マスコミ等がそれを為した上で批判しているようには私には思えない。表面のみを切り取っているのではないか？そして、そうした感覚的な批判が『裁判官に常識がない』という批判につながっているような気もする。裁判官に常識がないのではない。訴訟の流れや、それぞれの法の理念というのがあり、それに沿った判決を為すのが裁判官の仕事である。それ故に感覚にそぐわない判決が出る事があるのである。もっと深く判決を検討すれば、様々な検討が加えられたものであることに気付くだろう。　しかし、こうした事情が分からないと、裁判官の判断がおかしいように、非常識のように見えてくるのである。こう言っては何だが、マスコミの短絡的な批判は勉強不足を裁判官のせいにしている気がする。批判をするなら様々な角度から為すべきであり、それが一般的な批判のあり方であろう。　以上のように詳しく判決に至った過程を調べずして批判を続ける以上は、裁判員制度が採用されても『感覚的におかしく感じる』判決はいくらでも出てくるように感じられるだろう。裁判官・裁判員がどれほど真摯に事件にあたったとしてもである。　次に２：アメリカの陪審員制を想起していただきたい。より『感覚的におかしな判決』が出される恐れがあるという事である。これは、陪審員の能力の問題ではなく、やる気の問題だ。つまり陪審員にとって見れば他人の事件だ。安易に流れる恐れがあり、また傾向操作（＊２）をなされる恐れもある。　だが、こうした様々な問題点を抱えてなお、裁判員制度の採用は為される必要があるのだろう。行政のみならず法曹三者も一致して採用を目指しているということは、やはり採用するメリットを重視しなければならない現状があるということなのだから。　では、採用されるとして、議論をしなければならないことにはどのようなものがあるのだろうか。　これについては明日、記してみたいと思う。＊１　これに対して、民主主義国家である以上、国家権力作用に民意が反映されるのは当然で、民主的コントロールが強化される点もメリットとして挙げる方もおられようが、司法に関しては民主的コントロールの強化が必ずしも善なりとはならない事に留意して欲しいところである。　というのも、司法には、『民主的政治過程から外れた少数者の権利をも保護する』という目的があるからである。これは、立法過程においてどうしても多数者の意見が反映されがちで、少数者の意見が反映しにくいという事実を想起していただければ分かりやすい事と思う。　例えば、空港建設土地収用が法律で定められ、行政の手によってそれが進められるとする。収用される土地の持ち主としては、収用に反対する、或いはもう少しマシな条件での収用に応じたい。そのように考えたとしても、政治過程を通じる場合、多数者の意見が反映されがちなためそうした要望は通りにくい。　そこで司法の手によって是正を求めるわけである。　当然、司法の独善化は避けるべきであるが、それにしても民主的コントロールを完璧にもたらす事は、結果として少数者の権利に対する配慮を欠くことになる。その為、どうしても司法に対する民主的コントロールは、ある程度緩やかなものとしなければならない。　もっとも、これまでの司法は、あまりに民主的コントロールが及んでいなかったのではないか、もう少しコントロールを及ぼすべき（裁判員制度を採用する程度のコントロールは許されるのではないか）であろう、という事が裁判員制度の採用にあたって念頭に置かれたというのはあるのだろう。＊２　陪審員がどのような傾向の人であれば有利な判決を得られるかを考え、忌避を利用する事である。例えば、白人の黒人に対する暴行事件において、黒人は暴行者に対して厳しい判断を下す恐れがあるとして、陪審員から黒人を排除するなどである。これだけならともかく、白人の陪審員を増やす場合は今度は逆に、暴行者に対して甘い判断を下す恐れがある訳だが、そうした陪審員を採用するよう、なにかれと忌避を利用するわけである。　もっとも日本で採用が考えられている裁判員制度では、裁判官も評決に加わるわけなので、この危険性は相対的に低くなる。また、日本では忌避が訴訟遅延を目的として為されてきた過去があり、忌避が認められにくい。裁判所が、裁判員の忌避にあたっても現在程度に厳しく判断すれば、ますます危険は低くなる。

  2003/12/22

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• 高田馬場　受験生のメッカ

  　今日は所要ありまして高田馬場に行って参りました。　受験生時代はそんなに来なかったのに、合格した途端何度も足を運ぶように・・・。　というのも高田馬場は司法試験受験生のメッカというか何と言うか、主要予備校の内、三校の本部があるためです。　合格者は予備校でバイトしたり、提出物があったりで急に本部に行くようになるんですな。　で、本部を持つ三校は以下の通り。　辰巳法律研究所。　東京リーガルマインド（ＬＥＣ）。　早稲田セミナー。　以上三校の本部が何故か高田馬場に集結しているのです。　そのために高田馬場には司法試験受験生が多い。　それにしても何で三校揃って高田馬場に本部を構えているんでしょう？交通の便が良いから？

  2003/12/19

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• 試験仲間２

  　昨日の疲れはまだ抜けていませんが、今日は試験仲間と飲む予定。　カラテカ君とＮと三人で飲みに行きました。　こうして三人で飲むって何年ぶりだろう？　いずれにしろ、大変楽しい時を過ごせました！

  2003/12/14

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• ビギナー

  　そういえば昨日『ビギナー』やっていたんですよね。　司法試験に合格した、と友人たちに報告した時に良く『お、来年からビギナーだ！』と言われました。　そうですね。特に問題なければ、私は来年四月から一年六ヶ月、司法修習所に行く事になります。　司法修習というのは、まず当初の三ヶ月和光の司法修習所で研修し、その後一年、各地方裁判所所在地で実務修習を行う事になります。弁護士・裁判官・検察官について実務を経験するわけですね。　この一年間の実務修習の場所についてはまだ決まっていません。一月十五日の口述試験（面接みたいなものらしいですが）の際には分かるようですが、どこに飛ばされるのやら。　一応希望地は書いてあるのですが、福島とか函館に飛ばされそうな予感。地方修習は人数が少ないらしいのですが、それゆえに東京・埼玉などの修習とは違った面白さがあるようで、それはそれで楽しみかも。　この一年の実務修習が終ると、再び三ヶ月和光で修習することになります。この後期修習においては二回試験対策がほとんどらしいですね。　舞台がこのような司法修習所だということで、『ビギナー』を見てみるのも良いのかもしれませんが、どうも気が向かないです。　どうせ本当の司法修習所とは違うんでしょうしね。ドラマとして面白くするために脚色しているのは当然ですが、それゆえに実際に行く人間からすると興味が薄れるんですよ。　ちなみに他の合格者達と話す機会が最近増えているのですが、『ビギナー』に限らず『ＨＥＲＯ』やら司法試験をモチーフにした朝の連続ドラマやらも見てない人がほとんどでした。　「だって、見てると嫌になるんだよね、ああいうの。」　激しく同意です。受験生にとっては拷問でしかなかったのですよ、この手のドラマを見るのは。

  2003/12/02

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• 合格祝賀会　＠大宮

  　今日は大宮の早稲田セミナーで開かれた合格祝賀会に出席してきました。　ブランチ校での祝賀会は司法試験合格者だけでなく、司法書士・社会保険労務士・不動産鑑定士・公務員などの各ブランチ校利用者での合格者が一同に会する形になっています。　司法試験合格者との話ももちろん楽しいですが、異業種の方々の試験についての話も大変興味深く、有意義な時間をすごせました。　早稲田セミナーでの祝賀会後、数人で二次会へ。これまた楽しい時間をすごすことが出来ました。　こうして今日は一日有意義に過ごせましたが、つい飲みが過ぎヘロヘロです（苦笑）。

  2003/12/01

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• 試験仲間

  　昨日は試験仲間のカラテカ君とＰＳＯして飯食って、だべってました。一日有意義に過ごせました。　カラテカ君は今年、非常に惜しくて、もし合格枠制今年廃止されていたのなら、受かっていたほどの成績でした。運が悪かったというしかないです。　ともあれ、彼に私は択一の問題集をなどを譲り、代わりに合格祝いを頂いてしまいました。大変恐縮です。　とりあえず、彼はまだ来年の試験がありますので、私自身が合格者から聞いた話や、添削して気付いたことなどを伝えました。多少なりとも役に立ってくれれば幸いです。　カラテカ君が帰った後、私やカラテカ君と同じ入門講座で授業を受けていたＮが電話をくれました。ひさびさに話をして、今度は三人ででも会おうと言うことになりました。　試験仲間達には本当にいろいろお世話になりました。　今後彼らの力になれるよう、いろいろと情報を提供していきたいと思っています。　

  2003/11/27

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• 合格祝賀会　ＬＥＣ編

  　今日は午後、高田馬場の早稲田セミナー本校での仕事説明会の後、ＬＥＣの合格祝賀会に行ってまいりました。　会場はホテルオークラ。高田馬場からは山手線で恵比寿に向かい、日比谷線で神谷町までというルート。　セミナーで知り合った合格者の方々と共に祝賀会に向かい、祝賀会でも数人の方と知り合い名刺の交換等の交流を行ってまいりました。飲んで食って会話して、結構愉しいときをすごしました。　しかし、祝辞が長かったり、写真撮影が結構時間がかかったりで結構疲れました。　ようやく帰宅。そろそろ寝たいところです、はい。

  2003/11/17

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• 合格祝賀会　早稲田セミナー編

  　司法試験の各予備校は合格祝賀会というのを開いていくれています。今日は辰巳法律研究所と早稲田セミナーが開いていました。　しかし、両者がバッティングするため、どちらかしかいけません。別の日にやって欲しかったのに・・・。　とりあえず辰巳が１２：３０からヒルトンで開く大仕事説明会に向かい、その後どちらに行くか友人と相談したのですが、早稲田セミナーの方に。辰巳の方にも参加したかったのですが・・・。　というのも今度の月曜日に早稲田セミナー本校で行われる仕事説明会に出席するためには、早稲田セミナーの合格祝賀会にでなければならないとのことでしたので。　辰巳の仕事説明会の後しばらく時間をつぶして、有楽町は帝国ホテルへ。　合格祝賀会では、他の合格者と歓談し、さまざまな料理を堪能してきました。帰りには腕時計ももらいました。　いやあ、こういうのは嬉しいですね。　ちなみに私は月曜日のＬＥＣの祝賀会にも参加する予定です。

  2003/11/14

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• 司法試験最終合格発表

  　本日司法試験の最終合格者が発表されました。　不肖ながら、私も何とか合格することが出来ました。　心底ホッとしています。　この結果を得るために結構時間がかかっているだけに、感慨もひとしおです。　ですが、これは『始まりのための終わり』に過ぎない。　法曹の人間として働くための第一関門。　この後には司法修習所での研修があり、それを終えてようやく、働くことになります。　その時がくるまで自己研鑽を怠らず、精進していきたいです。　最後に、応援してくださった様々な方に、厚く御礼申し上げます。ありがとうございました！

  2003/11/12

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• 投票義務制の問題点

  　昨日の衆議院議員総選挙の投票率は６０％を下回ったそうですね。私が投票に行ったときには普段からは想像もつかぬほど人がいたので、投票率が上がっているものだとばかり思っていましたが。　このような状況において、昨今日本でも投票義務制を採用すべきではないか、という話が聞かれるようになりました。　オーストラリア等で採用されている、投票に行かないものに罰金刑を科すという制度の採用の話です。　このような制度が果たして憲法上認められるか。これはかなり興味深い話であり、憲法学上の論点ともなっています。　『選挙権は権利ではないか。何故投票しないと罰金を科されるのだ』と疑問に思う向きもありましょう。また少し憲法をかじったことのある人であれば『投票を強制する事は、棄権の自由を侵害し、思想良心の自由（１９条）に反するのではないか』と疑問を抱くかもしれません。　しかし、憲法学上の通説に従えば、必ずしも投票義務制は違憲ではないと言うことになります。　まずもって問題となるのは選挙権（１５条）の行使は権利であり義務ではないのではないかと言う点。確かにこのような学説も有力ではありますが、憲法学上選挙権の行使は権利であるだけでなく『公務』でもあるという考えが一般です。　つまり、選挙権の行使は、国民が国民代表を選択するための権利ではありますが、一方で国民が選挙人団を構成し、国政を担う代表を選択するという点で『公務』としての側面も有すると言うわけです。このように考えますと、純粋な権利よりもその、公務としての性質から制約がある程度許されることになる。これを受けていわゆる選挙犯罪人の選挙権停止などの制度が正当化されるわけですな。　かかる観点からしますと、投票を義務付けても、『公務』を遂行するための措置として合理的な制限であり違憲ではないと言うことになるのです。　では、１９条との関係ではどうか。　ここで留意すべきは、棄権の自由と言っても二つの形態があると言うことです。　１：投票場に行かない自由。　２：有効投票を強制されない自由（白票を投じる自由）。　義務投票制で侵害されるのはあくまで１に留まります。一番国民の内心にかかわる２については侵害されないわけです。　仮に２まで侵害し、必ず誰かを選択し、いずれかの政党を選択しなければならないとなれば、これは選挙権行使にあたっての人の内心の根本的部分・良心を侵害することになり、違憲の疑いが強くなるわけですが、２の自由が保障されている限り１の自由の侵害は、選挙権の公務的側面から導かれる合理的な制限として、合憲とされることになりやすい。　以上のように、あくまで通説に従えばの話ですが、義務投票制度もその内容次第（あまりに過重な刑罰を科すとか、２の自由を侵害する制度で無い限り）では合憲になるというわけです。　今後義務投票製の採用の可否が取りざたされた場合は、以上の点を留意しておくと、より深い理解が出来ることと思います。　蛇足ながら、棄権の自由と最高裁判所裁判官国民審査制度（憲法７９条２項）と棄権の自由についても付記しておきたいと思います。　昨日、この国民審査も行われたわけですが、実はあれ、２の意味での棄権の自由まで侵害されているのではないかと言われています。　つまり、国民審査に当たっては『罷免を可とする裁判官』にのみ×をつけるというシステムになっていますので、『罷免すべきではない』『どっちだかわからない』が一緒くたに『罷免を可としない』表として計算されてしまっているのです。判断の保留が出来ないというか、保留した判断が『不可』にいれられてしまうので２の自由を侵害しているというわけです。　確かにそうです。しかし、選挙権と国民審査では別異に考えるべきなのです。というのも選挙権の行使は、『積極的に代表を選ぶ』行為なのに対し、国民審査では『裁判官を罷免する（争いがありますが判例はこう解釈しています）』行為なのです。　『どっちだかわからない』なら『罷免する必要なし』と判断されても不都合は無いと考えられるわけですな。もちろんこれには異説がありますが、これが判例の立場です。　実際上国民審査制を、裁判官罷免制度と解する以上、２の棄権の自由が審議されていても、合理的な制約であると個人的には解釈しています。

  2003/11/10

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• 義務添削

  　昨日は一日義務添削に追われていました。　これは、要するに司法試験論文模擬試験の答案を添削するんですが、思っていた以上に大変でした。　しかも、一番最初に添削した人の答案があまりにも出来が良かったので、以後の人たちの答案に対する目が辛くなってしまったため、一通り全員の答案に目を通した後、採点しなおさなければならない羽目になるなど、まあ大変。　おまけに各答案にコメントはつけなければならないし・・・。　採点で困ったことといえば、予備校の採点評通りに採点してしまうと凄まじい点数（低い）になってしまうこと。　でも、かつて模擬試験をやっていた身としては、あまりに点数低いと、ショックだしやる気は減退するし・・・といいことがないのは分かっています。　そこで、指摘すべきところは指摘しつつ、かなり甘めに採点しました。予備校から文句が来ないと良いんだけど・・・。　

  2003/11/05

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• 口述試験終了

  　口述試験三日目です。最終日。科目は憲法。　時間は午後。　いざ行ってみましたら、前日前前日の半分くらいの人数しかいません。まあ、口述試験全体としても最後ですからね。　くじを引きますと、この日はビリクジ。　やはり長々と、待たされるはめになりましたが、いざ試験です。　実はこの日、裁判員制度についての試案がＴＶ等で報道されており、私は朝方それを見て、こう予想しました。　『今日は陪審員制・参審員制が来る』　そしてこれが、見事に的中したのですが・・・。　それがいけなかったのかもしれません。　裁判員制試案の内容を答えたときは主査の先生が好印象を抱いてくれたようですが、問題はその後。　何しろ、これまで学説上は大陪審＝合憲・小陪審＝審判に拘束制が無ければ合憲、参審員制＝違憲というのが通説でした。そして現在話題になっている裁判員制度は、参審員制度を採用するのとほとんど同じ制度なのです。　ひとまずはこれまでの通説にたったのですが、　「それじゃあ、今、司法改革推進委員は違憲の制度を採用しようとしていることになってしまうのかな？」　「・・・えっと、はい、そうなってしまいます・・・。」　しどろもどろに答えました。先生は笑いながら　「まあ、君の説はそれで良いよ。じゃあ、かりに合憲にするならどうする？」　これは想定していた問題でした。それで今まで考えてきていた法的構成を述べましたが、まるで駄目。　先生はまるっきり納得されず。追い詰められて聞かれてもいないことを答えるはでもうパニクッて目茶苦茶。　副査の先生や主査の先生にいろいろ教示していただき、「難しい問題だから良く考えておいて」と言って解放されました。　終わった後は大後悔です。聞かれてもいないことを答えるなど、やっちゃいけないことのオンパレードでしたのでもう凹む凹む。　この日は結局帰宅しても鬱々としていました。　不安で不安で仕方がなかったのを記憶しています。

  2003/10/29

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• 口述試験二日目

  　この日は午前中に試験がありました。科目は刑法＋刑事訴訟法の刑事系。　集合時間は朝８時２０分。私は余裕を持って向こうに付きたかったので、朝５時５６分の電車に乗ると決めていました。で、起きたのが４時１５分。　ちょっと早く起きすぎた気もしますが、勉強して身支度を整え、会場へ。この日はあいにくの雨で、クソ寒かったのを記憶していますが、それでも会場へ。　朝８時２０分集合だったのですが、会場には８時には入れました。雨が降っていたからでしょうね。　そして体育館へ。この日は、私は四番目でした。　昨日と同じようにして試験です。　この日は刑法が、過去問と同様の問題で、しかも結構話題になっている判例の問題だったので、前日とは比べ物にならないくらい調子良くいきました。刑法は。　が、刑事訴訟法です。ボロボロです。先生に誘導されているのに頭が真っ白になってしまい、まともに答えられず。最後の最後に自分なりに考えた答えを先生が「それは自分なりに一生懸命に考えた答えとして、良いでしょう。はい、いいですよ。」と応じて、解放してくれたのが唯一の救いでした。　午後の試験の場合は終わったら直ぐに解散なのですが、午前中の試験は異なります。この後一時くらいまで、終了者控え室で待たされます。　これは不正防止のためなのです。というのも、午前と午後で同じ問題が使われるのです。それで午後の受験者と連絡を取れないようにしているのです。　なお、携帯電話などの電子機器は、体育館に入った時点で電源を切って封筒に入れなければなりません。もし、この封筒を破るようなことがあれば、不正行為としてアウトになるわけですな。　かくして、終了後二時間近く待たされて、ようやく解放。　帰宅して早速憲法の勉強にとりかかったのを記憶しています。

  2003/10/28

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• 口述試験一日目

  　この日の午後が私の口述試験の初日。科目は民法＋民事訴訟法の民事系です。　三日目の午後が初日と言うことは、全受験生で最後の組ということになりますね。　早めに新浦安に向かい、電車の中であった他の受験生と突発的に一緒に行動しドトールへ、集合時間４０分前にドトールを出て会場にバスで向かいました。ＬＥＣが無料で会場までのバスを出してくれているのです。　試験会場は新浦安駅から歩いて１５分ほどのところにある法務省浦安総合センター。　会場の近くにはＬＥＣの用意した口述速報センター（テントがはってあって椅子があるだけなんですけどね）があり、さらにここでしばらく時間をつぶす。　そしてついに集合時間の１２時５０分、会場入り。　上履きに履き替えて、体育館で呼ばれるまで待機します。　この体育館ではパイプ椅子がずらっと並んでいるのですが、ここに座って自分が呼び出されるまで待ちます。　この時、呼ばれるのは番号なのですが、受験番号ではなく、当日に引いたくじの番号で呼ばれます。このくじ番号を見ると自分がいつごろ呼ばれるかが、試験会場で配られている日程表で確認できます。　私は、この日六番目。後ろから二番目です。猛烈に待たされるなあ、と思って、しょうがないので勉強しながら待っていましたが、実に四時半くらいになってようやく呼ばれました。　体育館から試験棟に向かい、試験等にある科目ごとの控え室へ。この控え室でまた待たされます。　そしてようやく呼び出しを受け、試験へと赴くことになります。　試験はワンルームのような部屋で行われますが、まずノックをし、ベルがなったら入室します。　緊張でガチコチになりながら、試験。　緊張からしょぼいミスもしましたが、先生方が優しくて、巧みに誘導してくださったので、なんとか乗り切れました。　口述再現の方は機会があったらやってみたいです。　試験後、直帰。翌日は早いので、この日は勉強を早めに切り上げたかったのですが、結局ずるずると夜の十二時までやっていました。

  2003/10/27

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• 提出すべき証拠と証拠に対する認否

  　原則として原本を提出しなければならない。　例外として写しを提出することが出来る。　証拠に対する認否は内容に関する認否ではなく、成立に対する認否でなければならない。　なお、原本に対する認否の仕方としては、認める・認めない・不知で行えばよい。　ただ、写しに対知る認否では『原本の存在と、その真正は認める』と言う具合に書くことになる。　証拠の枝番をつけるか否かについては、作成名義人の異なる証拠である場合には枝番号を付けた方が良い。　なお、当初枝番号のついていなかった証拠に裁判所が枝番号を付ける場合には、当事者双方の同意が要する。

  2003/10/22

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• 手形関係覚書

  手形訴訟　手形訴訟で，盗難の話が出たときには，異議申立預託金を積んでおく。　積むのは，額面額に五割を足した数。　弁護士としてはその返還預託金を仮差押する。　手形訴訟では，満期の来た現在の手形の請求を容れる。　例外として，将来請求の一環として民訴法１３５条，手形法４３条の要件を満たしたときに満期未到来の手形請求も出来る。　満期が来てないときの請求の趣旨の書き方　「期限の到来を条件として，・・・日から支払済みまでの，手形法所定の年六分の・・・」　満期が来た手形については，将来請求の請求の趣旨から，現在請求の請求趣旨に変更する。　なお手形の偽造は，抗弁ではなく否認となる。

  2003/10/21

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