斯界の大御所と面と向かってお話をさせていただく機会は少ない。私のような若輩者が、そうした方々の謦咳に接することができるのは、ひとえに編集丁稚をしている役得があるからである。今日も、たまたま原稿の関係でお電話をさせていただいた山岸駿介さんと、30分ほど電話を通じて、高等教育研究の状況についてお教えをいただいた。電話を通じてであるが、とても緊張するものである。ましてや、こちらのリクエストに対して、かなり真剣にお考えをいただき、その思考過程をリアルに知ることができたというのは、本当に得難い経験である。また、ジャーナリストとして、厳しい仕事のスタイルをもっておられることを改めて感じることができた。山岸さんの名は、朝日新聞の教育欄のコラムなどに署名記事をご執筆されていたことから、私は中学生の頃から知っていた。「駿介」という名から、足が速いのだろうなと(まるで根拠もなく)考えたりしていた。そのあたりは、まるで中学生そのものである。後年、仕事の関係で、時々、親しくお話を伺うことが多くなったのだが、なんとも感慨深い。よい仕事を継承しなくてはと思う瞬間である。
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最終更新日
2012年04月07日 20時03分31秒
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