カテゴリ:ボーイズ・ラブ
私の好きな『帝王の愛人』シリーズの最新作です。
書店の平台で見つけ、たまらず買ってしまいました・・。(お金がないというのに・・) ・『帝王の愛人』 ・『龍は傍らでまどろむ』(過去掲載) ・『龍は夜に啼く』柳まこと/史堂櫂 クロスノベルズ 2007年6月24日発行 ヤクザの組長だった喬一(きょういち)は、イタリアマフィアの首領・リカルドと共に生きる道を選んだ。 組長の座を捨て、シチリアで幹部候補の教育を受ける喬一。 ここまでが前作までのお話です。 このシリーズに登場する“龍”とは・・、実は喬一のこと。 喬一はリカルドから「私の龍」と呼ばれる。 しかし、皆は喬一が「龍」と呼ばれる所以を知らない・・。 喬一が「龍」たる所以は、喬一の背に彫られた見事な“昇り龍”にあった。 それは、ある有名な彫師が、現役最後の作品として、喬一の背中に選んだものだったのだ。 普段は見えない刺青・・それは体温が上昇した時にだけ浮き上がる特殊な刺青・・、風呂やサウナに入った時や激しい運動をした時、そして・・抱かれた時に姿を見せる喬一の龍。 この“龍”を見せるのは、リカルドだけ・・だったはずなんですが、腹心のシルヴィオに一度見られてしまい、ファミリー内に噂が流れます。(笑) お前の龍を見た者は・・殺す。 行きすぎた愛は、時に執着へと変わります。 恐いです、怖ろしいです。 リカルドは本来なら喬一を屋敷内に囲っておきたいのですが、喬一の想いをくみ、愛用のベレッタを渡し、幹部候補としての本格的な教育のため、喬一を色んな場に連れ出します。 そこに今回、リカルドの最大の敵、香港マフィアの首領・劉(ラウ)が登場する。 劉は、リカルドのウィークポイントである喬一を狙う。 街で偶然遭遇した喬一に、劉は興味を覚えるのであった・・。 劉はリカルドの取引の場を探り、リカルドの暗殺を企てる。 狙撃手のライフルがリカルドを狙う! ・・その時、喬一は迷わずベレッタを構え、撃った!! 喬一を狙う敵を次々に撃ち倒し、喬一は初めて人を撃ってしまったのだ。 しかし、喬一は劉に捕まってしまいます。 薬を使われ身体を熱くする喬一の背に現れた“龍”・・。 見かけと違い強い喬一に劉はさらなる興味を覚え、自分のものにしたくなります。 いや~、喬一は強いですねぇ・・流石です。 何度も逃げようと試み、見ているこっちがハラハラドキドキしますっ! 脱出に失敗、劉とリカルドの取引によって傷つきながらも無事リカルドの元に戻った喬一ですが・・、リカルドは喬一を許しません。 この先、愛人として屋敷から一歩も出さないと言い、意識がなくなるまで何度も抱きます。 喬一の傷にコニャックを垂らすリカルド、悲鳴をあげる喬一・・、そこまでするのかっ!? 可愛さ余って憎さ百倍といったところでしょうか・・? ひぇ~っ、怖いよぉ~! やっぱりリカルドは、非情なマフィアの首領です。(ブルブル) 一度は喬一をパートナーとして扱ってくれていたリカルド・・そんなリカルドから「愛人」だと言われ、屋敷から出さずに養い続けてやると告げられる・・。 喬一はリカルドが、自分を愛人としてしか見ていないことにショックを受ける。 う~ん・・? でもリカルドは喬一のことを愛しすぎているからこその言動なんだよねぇ・・。 でも、リカルドと共に歩きたいと望んだ喬一の想いはどうなるの? 二人の想いが違いすぎて悲しいね。 劉の動きも、この先の二人の関係も気になるし・・、ますます面白くなってきたシリーズです。 私の満足度★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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