カテゴリ:ボーイズ・ラブ
最初は、あらすじの『特別交通機動隊一の美貌を誇り・・』というところまで読んですぐに買う気になっていた私です。
何冊か手に取り、買うのを一冊に絞り込もうと吟味すると・・、この本がとんでもない本(ごめんなさい)だということに気がついて、却下。 数日後に古本屋で、この本を見つけ、やはり気になって買ってしまいました。(笑) 何が、とんでもないかと言うと・・、私にとっては初のエイリアンものだったのですっ! 『愛を食べても』剛しいら/ひたき プラチナ文庫 2007年6月25日発行 高校時代からバイクレースで数々の入賞を果たし、大学卒業後に特別交通機動隊にスカウトされた、エリート・城崎輝(しろさきあきら)は特交一の美貌の持ち主で、仕事においては優秀な隊員であったが、唯一性格に問題が・・。 それは・・、男とみれば誰彼かまわず誘惑する節操なし。 人は彼を『男喰い(マンイーター)』と呼ぶ。 そんな輝に手を焼いた上司は、輝の相棒に真面目で堅物男・野々村光司郎(ののむらこうしろう)を起用した。 しかし、そんな光司郎も輝の誘惑に負け、体の関係を持ってしまったものの、恋人同士と呼ぶには程遠く、お互い喧嘩ばかりしていた。 しか~しっ! ある晩、輝と光司郎の乗っていたフェアレディZ(パトカー)に謎の緑の球体が落下、炎上した! 光司郎は無事だったが、輝の心肺は停止してしまっていた・・。 光司郎は必死で人工呼吸と心臓マッサージを施し、やっと輝の心臓が動き出した。 しかし、意識の戻った輝は変だったのだ。 「ウピッギャロ」「ギャウエ」などど変な言葉を口にし、基本的な事ができなくなってしまった輝・・。 最初は怪我のせいだと思っていた光司郎は、幼児のような輝に愛しさを感じ、かいがいしく世話をします。 いつも口を開けば、憎まれ口しか利かなかった輝が、素直になり可愛く甘え、ベットでも初々しく恥じらい乱れる姿に夢中になります。 愛妻弁当なんかも作ってくれます。(笑) ある日、輝の指先から緑色の糸みたいなものが出ているのを目撃した光司郎は、輝の中にエイリアンがいると確信する。 そのエイリアンは不定形生物だという。 地球の水質調査中に事故に遭い、輝にぶつかって壊してしまったので修復しようと輝の中に入り込んだらしい。 すぐに輝の体内から出ろという光四郎にエイリアンは、今出たら輝は死んでしまうと言う。 輝の修復にエイリアンは自分の細胞を使い、だんだんエイリアンは輝に取り込まれてしまう。 エイリアンは光司郎によって愛というものを知り、自己を犠牲にする。 光司郎は本来の輝、エイリアンに支配されている輝のどちらも愛していた・・。 しかし光司郎は、エイリアンが輝を復元するにあたって、光司郎の意識を探り光司郎の理想の輝を創ったことを知り、愕然とする。 エイリアンが取り込まれ意識を取り戻した輝は、ここ数日のことを全て理解していた。 自分には見せなかった光司郎の優しさに、輝は「この浮気者!」と光司郎を責め、自分の中のエイリアンに嫉妬した・・。 どちらの輝も、もう・・一つの輝なのに・・。 光司郎はそんな輝が愛おしい。 輝の歪んだ性格も家庭環境から来たものだと知り、これからは輝の話もいっぱい聞いてやりたいと思う光司郎であった。 最初は、とんでもない本だと馬鹿にしていた私でしたが・・最後は感動の本でした。(ごめんなさい) 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ボーイズ・ラブ] カテゴリの最新記事
|
|