カテゴリ:ボーイズ・ラブ
書店で見かけた時、このジャケットが気になって仕方がありませんでした。
だって・・いかにも切れ者の眼鏡男が、タキシード姿の美人さんを抱いている・・。 いや、これは片足を抱え上げているところ。 そして、その眼鏡男の腰には光る拳銃が・・・。 このジャケットからして、私の好きな話であることには間違いありません! でも・・これは単行本で、定価が1,400円もします。 うう、貧乏な私はあきらめていました・・。 先日、古本屋に行った時に超新刊ばかりが買い取られたコンテナ発見っ! それは・・それは・・超ヨダレモノの美味しい箱でした。 その中に、この本を発見した時の感動といったらっ! これだから・・古本屋通いは止められませんなぁ。 『守護者 ロッセリーニ家の息子』岩本薫/蓮川愛 角川 ルビーコレクション 2007年5月31日発行 シチリアのマフィア、ロッセリーニ家の三男・ルカ(琉佳)は、日本人の母親と四代目カポの父との間にできた子でした。 このロッセリーニの三人兄弟は、それぞれに母親が違うという複雑な家庭らしい。 ルカは、母親の故郷である遠い異国の地・日本で、家を離れ普通の学生として生活してみたいと思っていました。 いずれはファミリーの仕事を引き継ぐ自分が、少しでも社会性を身につけ、精神的に自立したいと考え、留学を希望したのだが・・、末っ子であるルカには父も二人の兄も過保護でありました。 当然、答えはNO。 どうしても行きたいというルカに折れて出された条件は、護衛にマクシミリアンを同行するというものだった・・。 マクシミリアンはルカの生れた時から側にいた、世話役を務めていた男だった。 成人してからは父親の片腕となり、首領(カポ)を引き継いだ長兄の補佐役として、グループ全体のマネジメント業務を担っている切れ者であった。 そのファミリーにとっては重要である、多忙のマキシミリアンがなぜ留学に同行などというのかルカには不思議だった。 仕方なく条件をのみ、日本でのマキシミリアンとの同居生活が始まった。 ジャケットに目を奪われて、よく帯のあらすじを読んでいなかった私は、主人公を間違えていました。 イラストの眼鏡男が、ルカだと思っていましたよぉ。(笑) ルカは絶えずマキシミリアンに監視されており、初めてできた友人さえも調べられ干渉される。 最初は、マキシミリアンの存在がうっとおしくてたまらなかった。 日本の暮らしにも慣れてきたある日、油断していたルカは暴力団に連れ去られてしまいます。 ギリギリのところをマキシミリアンに助けられるのですが・・、そのことによってマキシミリアンが自分のことをどれだけ考えて行動してくれていたのかを初めて知ったルカでした・・。 ルカはだんだんマキシミリアンを意識するようになります。 しかし・・マキシミリアンを愛してしまったのだと気づいた時には遅く・・マキシミリアンから「もうルカ様は一人でも大丈夫です。」と護衛役を降り、帰国する旨を告げられます。 マキシミリアンが行ってしまう・・。 ルカは一人残された部屋で泣きます。 しかしっ、ルカはあきらめませんでした! 空港へマキシミリアンを連れ戻しに行きます。 お前が好きだ。 お前以外は何も欲しがらない。 お前をもらい受ける分、全身全霊グループのために尽くす。 だから・・。 すごい告白ですねぇ~ ルカに「お前が好きだ。」と言われた時、マキシミリアンが答えた第一声が『身分が違います・・。』だったの。 きゃ~っ! 主従関係を超えた愛なのかっ! なぜか、その『身分が違います・・。』・・いけません的な言葉に萌えてしまうケロです。(笑) ルカはてっきりマキシミリアンに否定されると思っていましたが、マキシミリアンはルカを赤ん坊の時から愛してたと真実を告げます・・。 すごいですねぇ・・赤ちゃんの時から愛してたなんて! 『護る』という想いは、主従愛を超え激しい情愛に変わっていたのですね。 ルカ様は、私が生涯の忠誠を捧げた、たったひとりの心の主人(パトローネ)です。 最近読んだ『穢れなき狂暴な愛情』にも同じテーマが流れています。 私って・・こういう愛が根っから好きなのね・・。 私としては、もうちょっとルカが強い、しっかりタイプの美人さんだったら良かったのにと思いますけど・・好みの問題ですからね。 この前作に『略奪者』という、ルカの長兄レオナルドのお話があるみたいだけど、その方が私好みっぽい気がします。 また探して読んでみます。 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.06.26 12:24:24
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