カテゴリ:ボーイズ・ラブ
鹿鳴館の響きと軍服に誘われ買ってしまいました。
『鹿鳴館円舞曲』泉美アリナ/汞りょう ダリア文庫 2007年7月20日発行 時代は明治初期。 花山院伯爵家の後継ぎで陸軍騎馬隊の青年将校・花山院尭(かざんいんあきら)は、明治天皇の誕生日を祝う舞踏会に出席していた。 騎馬隊の大礼服を身に纏い、ローブデコルテ姿の美しい姉をエスコートして登場した美貌の青年将校に皆の目が釘付けになった。 その舞踏会で尭は、黒の燕尾服を着た魅力的な一人の青年と出会う。 不審な目を向ける尭にかまわず、その青年は尭を無理やりダンスに誘った。 歓声と、どよめきの中、軍服姿の美貌の青年将校と名も知らぬ燕尾服姿の背高の青年のワルツは始まった。 気がつけば尭はダンスに夢中になっており、曲が終わり会場の割れんばかりの盛大な拍手で初めて我に返ったのである。 その後、この燕尾服の青年は、尭の姉が嫁ぐことになっている有馬男爵家の二男・有馬少尉の弟の翔(かける)と判る。 翔は帝国大学の書生で、反政府運動に関わっていて、政府の実力者である花山院伯爵を狙って尭に近づいたのでした。 尭が思い描いていたのは、ただ漠然とした国の行く末だった。 翔の国を想う信念を知り、自分との違いを思い知る。 尭はだんだん翔に惹かれ、翔もまっすぐで美しい尭に惹かれていく・・。 しかし花山院伯爵は、反政府運動に関わっている翔との交際を許さなかった。 お互いは惹かれ合い、恋に落ちてゆく。 しかし、翔は海外へ逃げ、尭は軍人の道を選び、二人は別れた。 軍国主義も高まり、やがて日本は戦渦へと巻き込まれます。 6年が経ち、尭は大尉になり、中隊長として朝鮮半島出兵の任を受けます。 朝鮮半島の地を踏んだ尭が見たものは、もう会うことないと思っていた立派な大人になった翔の姿だった・・。 戦地に赴き、死を覚悟していた尭は翔を受け入れることができなかった。 尭の隊は中国、大同江の川沿いを上流へと進んでいる途中、清国兵に襲撃された。 激しい銃撃戦の末に補給物資も無くなり、過酷な状態での進軍となった。 部下を逃がそうとして両足に銃弾を受け、尭は雨の中倒れた・・。 最期だと覚悟して、翔との写真を胸に晃は「死にたくない、翔に一目会いたい・・。」と思い尭は意識を失う・・。 しくしく・・(T_T) 可哀想な尭・・。 この先どうなったかは、お楽しみ。 ・・て、ほとんど語ってしまったけれどね。(すんません) うう、久しぶりの純愛ものだわ。 美しく、まっすぐで綺麗な尭は萌えでした。 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.07.25 19:16:37
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