カテゴリ:ボーイズ・ラブ
売り出しがやっと終わり、疲れました。
明日、明後日は連休をもらいましたので、読みたまったBL本の感想を一挙に書こうかと思っています。 まず一冊目は、『神楽坂-戦夏の花嫁-』。 読んでから気づきましたが、これは2ケ月連続発売らしいです。 そう言えば・・先月『神楽坂-戦火の情人-』の本を書店で見た気がします。 だけど、その時はイラストが可愛すぎて私の好みじゃなかったので止めたような・・? 『神楽坂-戦夏の花嫁-』日向唯稀/Mera もえぎ文庫 2007年8月29日発行 時は、昭和19年。 日本の戦況が厳しくなってきている頃、若き将校・秋月義克(あきづきよしかつ)大尉率いる、秋月隊は激戦区となっている河南省にいた。 この秋月の横にはいつも『軍服の麗人』と呼ばれている藤枝優雪(ふじえだひろゆき)の姿があった。 優雪は神楽坂の雪乃という芸妓だった。 秋月は、幼馴染で上官である鷹司(たかつかさ)に連れられて、そこで少女とみまごうばかりの美貌の少年・雪乃と出会う。 女将は鷹司に水揚げを頼んでいたが、それを嫌がった雪乃は自決しようとしていた。 秋月は雪乃を助け、男子として生きる道を与えた。 ここまでが、『戦火の情人』でのお話のようです。 秋月男爵家に入った雪乃は、優雪として義克に仕え、命を懸け旦那様をお守りすべく戦地にまで付いてきた。 優雪の右頬には刀傷があるが、それを得てさえも、尚美しさを放つ優雪であった。 あんなに愛し合っていた二人なのに・・義克は桜子を花嫁にし、子供まで作ってしまった。 戦地で不謹慎であるということなのか、桜子に気をつかってのことか、秋月は二度と優雪を抱く事はなかった。 ある日、秋月隊は敵軍の奇襲を受け、多くの犠牲者を出す。 鷹司中佐も左腕を失くすという重傷を負う。 秋月は優雪に「負傷した鷹司を本土に連れて帰り、そこで鷹司を支える妻となれ。」と無情な命令する。 優雪は泣いて嫌がるが、親友・鷹司を想う秋月の真意を汲んで従った・・。 秋月は最後に白無垢を送る。 鷹司は鷹司で、戦線を離れないと言い張ったが・・、足手まといになるので本土に帰ってくれと秋月にひどいことを言われる。 しかし鷹司は、それが秋月の真意ではないことを見抜いていた。 秋月の本当の気持ち・・それは親友もそうだが、この不利な戦況下で優雪を死なせたくなかったのだった。 「頼む・・優雪を連れ帰ってくれ。」 こうして帰国した二人は、戦地で知らされていなかった疲弊しきった日本を見て驚く。 優雪は鷹司公爵家に迎い入れられた。 秋月から送られた白無垢を纏い、鷹司との初夜を迎えた、その時! 秋月の妻の桜子が赤ちゃんを抱えて乗り込んで来たのだ! 桜子は優雪に激怒する。 そこで語られた秋月と桜子の秘密とは・・? それを知った鷹司と優雪は、秋月の下に、戦線に戻る決意をするのだった。 秋月を追って、鷹司と優雪は自ら捕虜となるのですが、敵陣から皆で逃げだす時に優雪が撃たれてしまいます。 敵の武器庫に立てこもった秋月らは、逃げ場を失い、自爆する決意をする。 万が一、優雪が生き残って敵兵の辱めを受けるようなことになったら・・。 秋月は優雪に自ら止めを刺そうとします。 それを泣きながら見守るみんな・・・悲しいです。 みんなにこれだけ想われて、優雪は幸せ者ですよ。 でも、悲しいシーンでした。 イラスト的には優雪が可愛くなりすぎていて残念。 私は、もう少し優雪が大人っぽい絵だったら、『軍服の麗人』という言葉も合うのに・・と思ってしまいました。 それに、このままでは鷹司が可哀想すぎる気がしますが・・? 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.27 03:58:32
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