カテゴリ:ボーイズ・ラブ
poppy-23さんの紹介で、面白そうなので探していた本でした。
いつものネット書店さんは『メーカー在庫切れ』ということで注文できませんでした。 数軒の近くの書店にもなくて、ある書店の本店で探してもらって、やっと手に入った代物ですっ! 『彼につく嘘』火崎勇/青樹總 f-ラピス文庫 2007年8月10日発行 poppyさんの言っていたように切ないお話で、面白くて一気に読んでしまいました。 業界で急成長を遂げたアパレルメーカー『キュビズム』。 清瀬千明(きよせちあき)は、この会社の新卒就職説明会に来て、若き社長・天堂剣を見て強烈な印象を持った。 清瀬はこのやり手の社長に惹かれて、大手の就職を蹴ってまで、ここに就職したのでした。 新卒の清瀬がもらった辞令は、いきなり社長秘書だったのだ。 その日から4年間、清瀬は口煩く天堂を管理し続け、今や優秀な秘書となっていた。 ずっと社長を見続けてきた清瀬は天堂を、社長としてでも、理想の男性像としてでもなく、一人の男として惚れてしまったのだった。 天堂は仕事もできたが下半身はだらしなく、女でも男でも、いつでも派手に遊んでいた。 彼は、今まで本気になった相手に二度と会おうとしなかった。 その気になると・・重い、面倒くさいと天堂は漏らしていた。 それを見てきた清瀬は、この想いを絶対に知られてはいけないと思ってきたのでした。 気持ちを知られて遠ざけられるよりは、このまま秘書として彼の側にいたいと願う清瀬だった・・。 ある日、清瀬は天堂に「お前は綺麗だか色気がないので、その気にならない。観賞用だ。」と言われてショックを受ける。 今まで、天堂にデートのセッティングをさせられ、車でホテルまで送ったりと傷ついてきた清瀬であったが、お前は範疇外だと言われては望みなどないと言われたも同然。 そんな彼に最初で最後のチャンスが訪れる・・。 天堂から誘われ、酒を飲み、ホテルに泊まることになった清瀬。 融通が利かない清瀬に「恋人の一人もいないんだろう?」となじられ、つい・・「叶うはずもない、ある男の人に片思いをしている。」と言ってしまった。 『相手をする人間がいなくなって寂しいから私をからかうなら、私を抱いてみます?』 清瀬は自分が言ってしまった言葉に驚いたが、これを逃せば二度と天堂に抱かれることなどないと思った清瀬は決心する。 天堂は、初めての清瀬に男とのやり方を優しく教えてやると一夜をを共に過ごした。 次の日から、清瀬は何事もなかったかのように秘書として仕事に打ち込もうとするが・・、天堂は続きを教えてやると清瀬に迫る。 清瀬は天堂を拒みきれずに、最後まで抱かれてしまった・・。 ある日清瀬は、天堂が社長仲間の高村に「色々優しく教えてやると言えば、足を開くかもしれないぞ。」と言っている言葉を偶然耳にしてしまう。 愛している人から、そう思われていることにショックを受ける清瀬。 ううっ・・可哀想じゃないのっ! 本当に天堂は酷い男だわ!(怒りが収まらないケロ) 天堂に追及され、清瀬はつい・・想い人を従兄弟の荘司だと言ってしまう。 そして、高村から自分の秘書になってくれないかと誘われた清瀬は、このまま天堂の側にいても苦しいだけ、恋が成就する時はない・・と辞表をしたためる。 しかし、事態は思いがけぬ方向に進んでいた・・。 清瀬の切ない想いにシンクロしてしまい、私まで胸が痛くなりましたよ。 poppyさん、いい本を教えていただいてありがとう! 私の満足度★★★★☆ それだったら、五つ星だろう?と思った方々、御尤もです。 イラストがね・・ちょっと好みと違ったので・・。 あくまで、私の満足の数値なんで正当評価ではないことをご了承くださいっ。 すみません! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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