カテゴリ:ボーイズ・ラブ
私が好きなパイロットものにございます。
パイロットもので多いパターンといえば「機長×副操縦士」「機長×管制官」のパターンが多いのですが、これは珍しいカップリングです。 航空機開発のエリートと、副操縦士というカップリング。 『華麗なるフライト』遠野春日/麻々原絵里依 キャラ文庫 2007年7月31日発行 旧財閥系松菱重工に勤める添嶋和臣(そえじまかずおみ)は、今まで仕事もプライベートも精力的にこなし、若干35歳にして部長職に就いている。 だんだんと仕事とプライベートの比重に差がつき始め、仕事のために恋人を蔑ろにしてしまう状態が続き、恋人とは別れてしまった。 以来、五年間ずっと恋人をつくらずにきた。 最近私生活面で余裕が出て、心にゆとりが持てるようになった添嶋は、もう一度恋もしたいし、人生のパートナーも見つけたいと望んでいた。 休日、久しぶりに映画を観に来た添嶋は、隣に座った二十代後半といった感じの端整な美貌の男に見惚れてしまった。 映画が終わり、席を立った二人に後ろから子供がぶつかって、男は添嶋のジャケットにお茶をかけてしまう。 男はすまなそうにクリーニング代を払いますと言ったが、添嶋は断って、かわりにお茶を付き合わせたのだった。 仕方なくついて来た男は無愛想で、少なくとも営業の仕事ではないと察した。 その男は、医者か弁護士か研究職など、いわゆる専門職に就いている感じがした。 添嶋は、あまり喋らない男が映画の感想を「飛行シーンに無理がある」と饒舌に語ったのに驚く。 添嶋は男の携帯番号を訊く事はできたが、職業までは訊けなかったのだ。 その数日後、瑞原朔也(みずはらさくや)はホノルルからのフライトを終え、空港内の通路を歩いていた。 向こうから歩いて来たのは運航本部運航訓練部の部長だった。 その横に並んで歩いてる貫録と存在感を持った若手重職という雰囲気の男は・・映画館で会った添嶋和臣だったのだ。 添嶋の方も気が付いていた。 「なるほど、コーパイロット(副操縦士)だったとはね」 瑞原の制服の肩章を見て、どうりでといった顔をした。 松菱重工と瑞原が勤めるロイヤル航空の共同出資企業、松菱ロイヤルSEが整備・改修をしている、運航訓練部で使用しているフライト・シミュレーターB747-400の四号機の改修が終了したのだった。 添嶋は、その改修の最終チェックを現役パイロットである瑞原にお願いしたいと運航部長に頼む。 瑞原は優秀なパイロットだった。 しかし、その実直過ぎる性格ゆえ、周囲から誤解をうけていた。 このお話は大人の恋愛です。 エクゼクティブな、落ち着いたムードの中でお話は進んでいきます。 こんな大人のBLもたまには良いですねぇ~。 瑞原のフライトと、添嶋の出張が重なり、二人はロスで会います。 一度瑞原が副操縦士を務める機に乗ってみたかった添嶋は急遽予定を変更、瑞原に言わずに一緒の飛行機に搭乗した。 しかし、その飛行機がとんでもないアクシデントに!! すごいですよ~、私はあのボンバルディア機の胴体着陸を彷彿しましたっ! 次々と襲うアクシデントに冷静に対処していく瑞原。 あ~、かっこいい・・・萌え~ですわん。 私の満足度★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.08.28 14:14:01
コメント(0) | コメントを書く
[ボーイズ・ラブ] カテゴリの最新記事
|
|