カテゴリ:ボーイズ・ラブ
仕事で疲れ、何か面白いBL小説が読みたいと帰宅してから一気読みした私。
う~ん、最高!疲れもぶっ飛ぶよね♪という筈だったんですけどぉ・・。 ああっ!もうモヤモヤするっ! 今飲んでいる緑黄色野菜ジュースのような、ドロドロのお話だった・・最悪。 『愛執の鎖』秀香穂里/佐々木久美子 クロスノベルズ 2007年2月23日発行 もう半年以上前の作品です。 当初から気になっていたのを、古本屋で見つけ購入しました。 大手都市銀行の課長職に就く三浦(35歳)は、ある晩酒に酔い、部下の大石(29歳)と関係を持ってしまった。 何かと世話を焼く大石に最初は甘えただけだったのだが・・、その行為は三浦を好きだった大石の起爆剤となってしまったのだ。 いつもは三浦に従順な部下なのだが、翌日から大石の態度は一変する。 「関係をバラされたくなかったら、もう一度会ってくれ」と、脅しをかけて「今夜だけ・・」と無理やり三浦を抱いた。 言った通り、その晩を最後に大石は何事もなかったように・・いつもの部下の顔に戻っていた。 しかし、三浦は納得ができない。 あれだけ自分を好きだと言っておいて、すんなり諦められるのか? 嫌だ! 自分に夢中にさせたい! 欲しいと言わせたい。 そんな気持ちから、今度は自分から『今晩、話がある。』と誘う。 この時点で、私は腹立たしい。 無理やり抱かれた・・と言って怖がっておきながら、これかいっ! 三浦には亜紀という妻がいた。 妻には悪いと思いながら、大石との関係も止められない。 三浦は部下から慕われる優しい上司で、昔から女性にもモテて、誰にでも愛される男だった。 部下の山下(女)から言いよられているところを大石に見つかってしまい、嫉妬に狂った大石は、三浦の家に無理やり連れて行けと迫った。 三浦が荒んだ生活を送っているから、自分と関係を続けているのだと思っていた大石は、その幸せそうな家庭にショックを受ける。 その次の日から、大石は三浦を避けた。 避けられて初めて自分が大石を愛していた事に気づいた三浦だった・・。 三浦には自分が避けられる理由が分らない。 理由を問いただす三浦に大石はキレ、「俺を選ぶか?奥さんを選ぶか?どちらかにしてくれ!俺を愛しているんだったら迷わないはずだ。」と苦しい選択を三浦に迫る。 しかし三浦は、亜紀との生活も大石との関係も捨てられない。 離婚すると、銀行での体裁も悪い。 悩んで答えられない三浦に、大石はある決断をする。 ある朝突然、三浦は亜紀から離婚をして欲しいと告げられる。 亜紀は、三浦の親友と浮気して妊娠したのだ。 すごくショックを受ける三浦・・しかし心のどこかで、まだ大石がいると思っていたに違いありません。 でも、その大石も辞表を出し、三浦から去って行こうとします。 愚かだった自分に気づき、部下の前で突然可笑しくなって、声をあげて大笑いした揚句、泣き出す三浦。 余りの奇行ぶりに部下たちの信頼もなくなってしまう。 妻に逃げられ、男に別れを突きつけられ、会社での立場もなくなった・・哀れな男。 大石を離したくない一心で、周りの目も気にせずカッコ悪い告白をする三浦・・。 そして最後は、ハッピーエンド ああ・・良かった♪・・なんて、言うと思うのかっ! こんな・・こんな、最低な受けを私は知らないっ! 亜紀と親友に裏切られたのは、自業自得だけど・・、妊娠してサヨナラはないだろ? もっと怒れよ三浦!情けないぞっ! 職も失って・・ラブラブどころじゃないんだよっ! はぁ・・腹が立ったらありゃしないっ! 私の満足度☆☆☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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