カテゴリ:ボーイズ・ラブ
凄いインパクトあるジャケットです。
荒れた赤い大地に雨が降り、美系の儚げな青年を庇うように、精悍な二枚目が覆いかぶさっている絵。 まるで・・この世の終わりを二人で静かに迎えているようであります。 ひたきさんのイラストは好きです。 『天獄の雨』沙野風結子/ひたき 二見シャレード文庫 2007年9月25日発行 麻薬取締官・矢崎忍は警視庁組対課の依頼を受け、新型ドラッグ『Dead or alive』の製造・販売ルートを探るべく、囮捜査で六本木のクラブに侵入した。 そこで忍は、暴力団壬組・組長の従弟で、企業舎弟として組を支える、加駕榮旗(かがえいき)と出会う。 忍はいつも捨て身で、危ない囮捜査を行ってきた。 その結果、検挙率の高さは並はずれて高かった。 忍には、いつも危うさがあった・・。 今回も危険を承知で売人を装い、危険な加駕に近づき情報を得ようとしたのだが・・、加駕にドラッグを使われ抱かれてしまう。 実は、初めから忍が麻薬取締官である事は加駕にバレていたのだった。 殺されることを覚悟していた忍だったが・・、加駕は意外にも忍に取引を持ちかけてきた。 加駕は父親を殺された壬組を恨んでいて、壬組を潰そうと目論んでいたのだった。 組を潰して、堅気の企業に自然に戻れる方法・・それは忍に情報を流して組の不正を暴いてもらうことだった。 こうして、忍はダブルスパイとして動くことになる。 しかし、忍には心の奥底に巣くう闇があった・・。 それはドラッグの禁断症状と相まって、忍を極度の鬱状態にさせ、死へ誘う。 そんな時、いつも駆けつけて優しく抱きとめ、助けてくれるのは加駕だった。 忍は加駕なしで生きらなくなる不安を抱え、加駕を自ら遠ざける。 忍はついに麻薬を製造している人物にたどり着く。 忍の生い立ち・・加駕の持つ絵の秘密・・麻薬製造者のリシとの関わり・・全てが結びつき、明らかになっていく・・。 忍は捕まり、危険なドラッグを入れられてしまう。 忍に迫る、肉体と精神の破滅・・。 今、忍は天から降ってくる針で地獄に縫い留められ、絶望の淵に立つ・・。 果たして、忍は死の誘惑に勝つことができるであろうか? このように暗いお話でありますが、私はこのような話は好きですので・・面白く読めました。 忍をいつも大きく包み込んでくれる加駕の愛情は素敵です。 そして・・忍にツンデレの素質を感じるのは、私だけでしょうか・・? 美しい忍・・、暗い過去、自虐的な性質・・でも強い性格、マトリ、やくざ・・萌え要素満載ですっ! 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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