カテゴリ:ボーイズ・ラブ
英田サキさんは大好きな作家さんなので、すごく楽しみにしていました。
しかし、今回は少し期待外れかな・・。 『いつわりの薔薇に抱かれ』英田サキ/石原理 ビーボーイノベルズ 2007年6月20日発行 警視庁公安部外事二課に在籍する八重澤高峰(やえざわたかね)は、香港マフィアのアレックス・ウォンを監視するため、ホテルのバトラーとしてアレックスに近づいた。 アレックスが香港マフィアのトップである龍頭を継承したのではないかという疑惑と、中台統一運動の活動家・李用林と日本で会う情報を得て、その目的を探るために行確対象とされていたからだ。 高峰はこの潜入捜査のためにバトラーとしての研修を受けたのだったが、「サービスに心がこもっていない」とアレックスに指摘され、バトラーを代えてくれと言われてしまった。 このままでは監視ができない・・。 そんな高峰にベテランのバトラーは、「恋人のようにお客様に惚れこむことです。」と極意を教えてくれたのだった。 次の日から、高峰はバトラーになりきり、心のこもったサービスに徹したおかげで、アレックスの信頼を得ることができた。 アレックスは高峰を気に入って、滞在中の夜の相手として一晩、百万円で抱かれろと要求してきた。 高峰は悩むが、より多くの情報を掴むため、抱かれる決心をしてしまいます。 昼はバトラー、夜はアレックスの恋人役・・高峰はアレックスの滞在期間だけの辛抱だと自分に言い聞かせた。 いつしか、アレックスは高峰に本気で惚れてしまい、自分の過去や家族の話を話すまでになっていた。 ある日アレックスは高峰に、一緒に生きたい・・一緒に香港に来てほしい、と想いを告げた。 高峰もアレックスを愛してしまっていた。 高峰は意を決し、アレックスに真実を打ち明ける・・。 アレックスは自分を騙していた高峰を罵り、高峰の首に手をかけた・・。 二人はもう互いに愛しすぎていたが、マフィアと刑事・・住む世界の違う二人・・、高峰が出した答えとは・・? アレックスが香港マフィアのトップだというのに、その凄さや怖さがあまり感じられない。 それもこれも・・このお話がほとんどホテルの一室を舞台にしているので、登場人物も少なく、これといった事件もなく、スリリングな展開がなかったせいもあるでしょう。 せっかくのマフィア×公安の刑事ものなのですから、もっとハードボイルドかつドラマティックな話を期待するじゃないですか? ちょっと物足りない・・。 バトラーに扮して潜入捜査をするまではいいですが・・、そこでいきなり仕事のために夜の相手までするかな・・普通。 まあ・・BLに普通もなにもないものだろうけど・・。(笑) これって、ハッピーエンドというのかな?・・・微妙・・。 まあ、甘々なハッピーエンドで終わらなかったのが、救いかな? 続きがあるとしたら、今度はスリリングな展開を期待します。 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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