カテゴリ:ボーイズ・ラブ
亜樹良のりかずさんのイラストに惹かれ、あらすじもよく分らぬまま『おもしろそう』という直感で買った本でした。
読んでビックリ、これぞBL界のシンデレラ・ストーリーといった感じでした。 『相続人の招待状』夢乃咲実/亜樹良のりかず ビーボーイノベルズ 2007年8月20日発行 新城幹(みき)は老舗の名門・東葉ホテルの5代目になる・・はずだった。 それが突然「合法的乗っ取り」に遭い、社長は退任に追い込まれ、ホテルは他人の手に渡ってしまった・・。 幹の母親は公家華族の血を引く出であった。 その遠い親戚である本家の当主が亡くなり、遺産の相続に関する説明をするので相続の意志がある場合のみ来てくださいと、幹宛に招待状が届く。 財産のほんの一部でも相続できれば、またホテルを再建できるかもしれない・・そんな願いを秘め幹は向かった。 世尊寺(せそんじ)家は、日本有数の名門であり、グローバル企業の頂点でもあった。 そして・・世界の長者番付には、いつも名前が挙がる存在。 その新しい当主・世尊寺篤紘はなんと・・新城家を破滅に追いやった男だったのだ! 動揺する幹・・しかし、幹には何としてでもホテルを再建したいという夢がある。 気持ちを押し殺して、表面上の忠誠を誓う幹であった。 しかし・・親戚たちに宛てられた招待状の色は、金と銀との2種類で、金色は幹だけが男で、他は女性だったのだ。 その色の違いとは・・? なんと金色は配偶者候補だったのだ! そして銀色は配偶者にお子がなかった時の場合の後継者(お控え)候補で、それぞれの中から一名ずつ選ばれるという・・。 何故、幹だけが男なのに配偶者候補に選ばれているのか? そこが面白いのよね。 幹自身も何かの間違いだと思っているけど・・、周りからも変な目で見られる始末。(笑) でも、当主『お館さま』は真剣なのよねぇ~。 う~ん、『お館さま』という響きが実にすばらしいっ! いいですなぁ~。(うっとり) お館さまは、幼くして『お控え』だった時から当主としての教育を受け、世尊寺家の当主となってからも、その重圧から絶えず緊張を強いられていた。 その安らぎになったのが・・幹だったのだ。 お館さまは初めて愛というものを知ります。 幹はすごく素直で、ちょっと天然?・・ほんとは憎むべき相手なのに、気を許してしまい・・ついにはお館さまを愛してしまいます。 そして、幹には経営の才能があって、『お控え』候補としても通用するほどだったのです。 男である幹を配偶者として反対する部下たちの策略によって、幹は屋敷を追われてしまいます。 それから数日後、失意の幹の元にお館さまからのお迎えが来て、相続人が決まるセレモニーに出席させられる幹。 最後に篤紘に会いたい・・その気持ちだけで出席した幹でした。 そう・・そして、もう想像通り・・。 幹は配偶者として、さらに『お控え』としての両方の立場を手に入れたのです! すごいっ! まさにシンデレラです! この設定、異様に萌えますなぁ~。 「今夜、呼ぶ」とお館さまに告げられ、その晩お女中に伴われて・・秘密の扉を通って、最奥のお館さまの寝室へ・・。 まるで大奥みたいだ・・ 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[ボーイズ・ラブ] カテゴリの最新記事
|
|