カテゴリ:ボーイズ・ラブ
この本を見ていて、タイトルを見た主人に、「最近、過激なタイトルになってきてないか?」と言われたケロで~す!
『菊華と拳銃』・・過激ですかね?・・確かにインパクトあるタイトルだったので買ったのは認めますけど。 『菊華と拳銃』新井諒/東野海 ショコラノベルズ 2007年7月20日発行 ヤクザ×検事、菊華は検事のバッジ『秋霜烈日』に象られ菊の花を、拳銃はヤクザを象徴しているのではないかと思います。 司法修習生の邑上葛葉(むらかみくずは)は、修習最後の飲み会の帰りに出会った男に口説かれる。 葛葉は、何故かこの艶のある男が気になってしまい、男が経営する会員制のバーで一夜を共にしてしまった。 ゲイでもない葛葉が男を受け入れてしまったことには、葛葉自身も謎だが、互いが気になり、一晩でも愛を感じたことは確かだった。 しかし、葛葉が翌日目を覚ますと、そこに男の姿はなかった・・。 それから4年が経ち、葛葉は東京地検特捜部の検事になっていた。 特捜部は、大手人材派遣会社が政界にばらまいたと言われる多額の賄賂を追っていた。 2年間の地味な内偵捜査の末、この不正疑惑に暴力団・龍神会が関わっていることを掴んだ矢先、葛葉は何者かに襲われ拉致されてしまう。 目を覚ました葛葉が見たものは、4年前に一晩愛し合った男・・龍神会幹部、長尾一輝だったのだ! 二人は、互いにこんな形で再会するとは思ってもみなかった。 長尾は検察がどこまで掴んでいるのか、吐かせようとしたが屈しない葛葉を無理やり犯す。 その残忍な仕打ちに、葛葉の心は憎しみと悲しみとで渦巻いていた。 葛葉は検事としての誇りを最後まで失わなかった。 ヤクザの言いなりになるくらいなら殺されてもいい、葛葉は死を意識した。 しかし、長尾は葛葉を死なせたくなかった・・。 数日も食事を摂らない葛葉に無理やり食事をさせたり、龍神会の若頭・東城勝がやって来て無理やり犯そうとするのを助けたり・・。 ある日、長尾は葛葉に服を着せ、逃がそうとした。 しかし、葛葉は組での長尾の立場が危うくなると思い、逃げられない。 悩む葛葉のとった道は・・ 「長尾さん、あなたと一緒に逃げます!」 はぁあ~?!! ちょっと予想外の葛葉の発言にビックリしましたよ! もうこれ以上、誰も犠牲にしたくない・・葛葉のそんな悲痛な願いは、幼い頃に起きた事件のトラウマ・・。 長尾と葛葉の数日間の逃避行・・、二人は幸せだった。 その逃避行も、「組長の死」で終わりを告げる。 世話になった組長に不義理はできない、組に戻ると長尾が言うと・・葛葉も静かにそれを受け入れた。 「あなたがもう一度僕の前に現れるのを待っています・・。」 葛葉は検察に戻った。 長尾が命を賭けて逃がそうとしてくれた借りを返すつもりで、葛葉は拉致された取り調べに対して、長尾の名前も龍神会の名前も出さなかった。 ある日、葛葉のところに長尾の世話役・有沢から連絡が入った。 長尾を助けてほしい、助けられるのは葛葉しかいないのだと言う。 監禁されている長尾・・、龍神会の跡目問題、葛葉は長尾を救うべく危険を冒し本家へ乗り込む! イラストの葛葉が華奢すぎて、ちょっと気になったのですが、ストーリーは面白かったですね。 ヤクザと検事、互いの道は変えられない・・。 愛していても譲れないものもある・・検事として葛葉は長尾に真向から挑む! そんな葛葉と長尾の関係って素敵です 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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