カテゴリ:ボーイズ・ラブ
刑事モノ、暗い過去、ふゆの仁子・・この三つのキーワードに惹かれ買いました。
『執着の絆』ふゆの仁子/一馬友巳 二見シャレード文庫 2007年10月25日発行 警視庁捜査一課の刑事・三宅馨(みやけかおる)は、その美貌と優秀さと性格から浮いた存在だった。 その三宅の知られざる顔とは・・? 三宅の父親は、県議も務めるほどの地方の有力者だった。 その父親と妾の間にできた子が馨だったのだ。 正妻が亡くなり、母親と一緒に正式に迎い入れられたのだが・・、家でも外でも馨の風当たりは厳しかった。 そんな馨に唯一優しくしてくれた兄を馨は慕っていた。 しかし・・兄の優しさは弟を想うそれとは違っていたのだ・・。 兄は嫌がる馨を無理やり抱き、その関係は馨の高校時代まで続いた。 大学進学を機に離れようとする馨にキレた兄は、カッターで馨を切りつけた。 その事件は父親の手によってもみ消され、馨は勘当同然で家を出たのだ。 常軌を逸する兄の愛情、忌まわしい事件がトラウマになって今でも馨を苦しめていた。 そんな過去を振り払うかのように、三宅は一夜限りの情事を繰り返している。 三宅は二度と同じ男に抱かれないことをポリシーにしていたが、その日寝た男は違っていた。 情事の翌朝にも素面の状態で三宅は抱かれることとなる・・。 『通り魔殺人事件』の合同捜査本部が置かれることになり、出向した新宿西署で三宅は、あの晩の男・黒崎と悪夢の再会を果たす。 黒崎は所轄の刑事で、三宅とペアを組む事になってしまう。 黒崎は強面の表面とは違い、とっても優しい面倒見の良い男だった。 黒崎といると、三宅はいつもペースを崩され、翻弄されてされてしまう。 精一杯の虚勢も、黒崎には通用しない。 父親危篤の知らせでコンタクトをとってきた兄を避け、恐れる三宅・・。 そんな折、捜査中に負った怪我に過去をフラッシュバックさせてしまい、トラウマを黒崎に悟られてしまう。 黒崎は、錯乱状態で兄と黒崎を混同してしまう三宅を優しく抱きしめ、何度も「俺は黒崎だ。お前の相棒だ・・。」と言い聞かせ続けた。 ある日、兄が突然現れ、拒む三宅にカッターを取り出す・・。 あわわ・・また過去の悪夢が・・! 危うし三宅! 兄の呪縛は解けるのかっ!? そして事件が終わり、本庁に戻る三宅と黒崎の関係はどうなる? 黒崎が若そうなのに・・オヤジキャラなのにビックリ。(イラストからも想像できないし、あらすじにも書いてなかったよ) そんなオヤジの言いなりになっては面白くありません。 三宅が意外に素直だったのも予想外・・。 オヤジに対して、もっとツンデレの方が私の好みかな? そして・・猫に「カオル」という名前をつけるのもベタかな。(笑) 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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