カテゴリ:ボーイズ・ラブ
情熱シリーズ『ひそやかな情熱』『情熱のゆくえ』『情熱の飛沫』『情熱の結晶』、そして今回の番外編集『夜天の情事』で第一部完結となるそうです。
『夜天の情事』で佳人が香西組長に囲われていた十年間が描かれていましたが、それを読んだら・・また遥と佳人の出会いの『ひそやかな情熱』が読みたくなり古本屋で買ってしまいました。(笑) このシリーズは私の好きなシリーズの一つです。 ひそやかな情熱 著:遠野春日 ゲンキノベルス 黒澤遥は複雑な生い立ちから、誰も愛せず、愛されようともせず生きてきた。 そのかわりに精力的に働き、次から次へと事業を興して成功させてきたのだった・・。 現在では政治家とのパイプもでき、ヤクザの大幹部・東原とも親交を深めるほどだ。 その遥が東原と訪れた香西組組長宅で、香西に10年間囲われているという美貌の青年・久保佳人と出会った。 佳人は自分とよく似た境遇の少女を逃がして、折檻されていた。 遥の目に一番に飛び込んできたのは、真冬の庭にうつ伏せに抑え込まれている細い青年の青白く、ぐったりした姿だった・・。 青年は目を見張るほどの美貌の持ち主で、大男たちに荒縄で打たれ続けていて、意識が薄れそうになっても気丈で、瞳だけは断固として屈していなかった。 遥はつくづく、この青年の肝の座り方に感心し、興味を持った・・。 両足を折って、外に叩き出せ!という香西の命令に、思わず口を挟んでいた。 東原の口添えもあり、遥は一億円で佳人を香西から貰い受けた。 遥は意識のない、酷い状態の佳人を自宅に連れ帰り、看病した。 佳人には、遥が何の目的で自分を連れて来たのか分らなかった・・。 香西のように自分を扱うのかとも思ったが、遥は一度だけ佳人に口でさせてから手を出そうとしない。 優しくしたかと思えば・・つき放し・・ひどい仕打ちをされる。 「俺が飽きるまで、お前の体は俺のものだ」と言い放つ遥・・。 改めて読んでみると・・遥って随分ひどい男だよね!? でも遥はすごく、恋に不器用な男なだけだったのよ。 遥が事件に遭ったり、様々な苦難を乗り越え、さらに強い絆で結ばれた二人です。 『情熱の結晶』では、遥が記憶喪失となり佳人が可哀想で大泣きしてしまったケロでした。 しかし、どんな時でも佳人は強く健気で、私は「受け」キャラでは一番佳人が好きかもしれません。 『夜天の情事』遠野春日/円陣闇丸 GENKIノベルズ 2007年10月1日発行 二人はいつも和服が似合うのですが、今回も着物姿の艶っぽい佳人がたっぷり見れます。 『情熱の結晶』後の二人のラブラブな休日を描いた『初春の鼓動』を始め、香西に囲われていた頃の佳人を描いた作品など収録。 そして、今回の目玉・・いや驚きは何と言っても、この本のタイトルになってる『夜天の情事』です! 名前の如く、夜天の情事をいたしております。(笑) あのストイックな二人が!! 驚きでありますっ!! 私の満足度★★★★★ 完結してしまい大変寂しく思っていたところ・・第二部として、リブレ出版の文庫からまた出るらしいので嬉しいです! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.10.23 02:54:33
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