カテゴリ:ボーイズ・ラブ
週末は疲れて、なかなか更新できません。
『ドロップアウト』の最終巻の感想を書くと言っておきながら・・これかい?!と、どうか突っ込んでください。(笑) 昨夜読んだばかりなので、先に感想を書きたかったものですから・・。 『狼の柔らかな心臓』榊花月/亜樹良のりかず キャラ文庫 2008年2月29日発行 私の好きな三大イラストレーターさんは、実相寺紫子さんと奈良千春さんと亜樹良のりかずさんですが、この作品も亜樹良のりかずさんなんですよ。 亜樹良のりかずさんにヤクザのオヤジを描かせたら右に出る者はおりません! 実に渋いオヤジを描いてくれます。(笑) さてこの『狼の柔らかな心臓』、とても変なタイトルですね? 読んだ感想を一言で言えば・・この根っからのヤクザの狼さんも好きな相手には弱かったということです。 今年33歳、国土交通省の若きエリート官僚・是永郁(これながいく)は上司を通して、他の部署である関東地方整備局長からの直々の依頼を受ける。 整備局の湾岸開発計画で難航している日炊地区の買い上げ交渉の相手が関東清和会・互友興産のトップ椿本威一郎で、郁が大学の後輩にあたることを調べた上層部は、郁を交渉役に選んだ。 一つ間違えば・・ヤクザと省庁の談合問題となりかねない事態に、上層部は郁一人に責任を押し付けようとしていた・・。 郁は自分が男性しか愛せない人間だと判ってから、秘密を抱えたまま家族と一緒に暮らすことは無理だと思い、東京の大学(東大)に入り、一人暮らしを始めた。 郁は本来、キャリア官僚になりたいと思っていたわけではない・・負い目もあって、エリートコースを進む息子を誇りに思っている母親を失望させたくない一心で頑張ってきただけだった。 そんな性向の郁が密かに憧れていた人が、大学のサークルの先輩・椿本だったのである。 ヤクザの家に生まれた椿本が自分とは住む世界の違う人だということを分っていたから無理やり忘れようとしていたのに・・十年ぶりに再会してしまうとは、何という運命の悪戯。 椿本は昔から威厳を備えた男だったが・・、十年ぶりに見る椿本は更に凄味を増し、やはり闇に生きる人間なのだと認識した。 膨大な額をふっかけられ、交渉は一向に進まず焦る郁・・、そんな郁に椿本は「お前次第で考えてやってもいい」と体を要求する。 好きな人に抱かれ、身体は素直に反応するのに・・心は荒んでいく・・郁は自虐の念にかられていた。 そんな中、清和会と対立している吉田組の鬼塚が郁に近づき脅しをかけてきた。 椿本が鬼塚に捕まり、拷問を受けていることを知った郁は、危険を顧みず椿本を助けに行く! 椿本を人質にとられ、鬼塚の言いなりになる郁を見て堪らず叫ぶ椿本・・そこにはいつもの余裕はなく、椿本は激しい動揺を見せていた。 その時、郁は初めて椿本の気持ちに気づく・・。 これも『禁断の愛』であります! 郁は職も地位も捨て、椿本に付いて行っても構わないと語っていたので・・最後は全てを捨て椿本と共に生きると思っていたのに・・なんという中途半端な終わり方。 清和会と吉田組の抗争が激化して危険な中、そんな甘々な状態で良いのかっ?! 前半が面白かっただけに・・ちょっと納得がいかない結末にガッカリしました・・。 まあ、この続きがあるなら別ですけど? 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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