カテゴリ:ボーイズ・ラブ
実相寺紫子さんの美麗なイラストの私の好きなシリーズの一つです。
『ドロップアウト 甘い爪痕』 『ドロップアウト 堕天使の焦燥』 能瀬修哉は、医大生だった頃に香港行の飛行機の中でアンディ・リウと運命的な出会いをし、旅先で恋におちいりました。 しかし、アンディは英国名で、実は中国名を劉華勝(リュウワセン)といって、香港マフィアの次期香主(ボス)候補だったのです。 事実を知り、恐くなり逃げた修哉は、その後ドロップアウトして、父の病院を継がずに無資格医師として新歌舞伎町で、理由あり患者ばかりを診る生活を送っていた。 他人は彼の事を『白衣の堕天使』と呼ぶ。 数年後、修哉の前に突如アンディが現れ、修哉を迎えに来る。 修哉はアンディに惹かれながらも、残忍なマフィアの顔を持つ華勝をどうしても受け入れられない。 修哉は知らず知らずのうちにアンディと華勝の名前を呼び分けてしまっていた。 その後、いろいろあり、修哉はやっと華勝もアンディも自分の愛する一人の男であると、認められるようになった。 しかし、修哉にはマフィアのアンディと共に歩んでいく自信がなく、香港に来いというアンディの誘いに決心がつかぬまま、二人は長距離恋愛を続けていた。 ここまでが、前の2巻のお話です。 『ドロップアウト 龍の咆哮』佐々木禎子/実相寺紫子 ホワイトハート 2008年5月2日発行 そして今回、修哉が香港へ行ったというので、私はついに修哉が覚悟を決めたものと期待していたのだが・・違った。 修哉は依然、自分がまだアンディの愛人(アイレン)となり、側にいられるだけの器じゃないとグズグズ思い悩んでいる。 私の中でのベストストーリーは、「修哉は覚悟を決め、アフィアのボス・アンディと共に生きていく」というお話だったのに・・。 修哉がグズグズしている間にアンディの方が修哉のためにアフィアから足を洗ってしまったじゃないかっ! えっ? そんな展開があっていいのかっ?! こんな展開は私の中では、これっぽっちも予想しておらず・・まさしく衝撃のラストでしたね・・。 修哉はというと・・自分のせいでアンディが重傷を負って、アンディの死を意識して初めて「どんなことがあってもアンディと共に生きる」と決心している・・遅いよ修哉。 今回の修哉は本当に良いところなし・・医師としてアンディを救ったものの、その怪我も元はと言えば、修哉が起こした勝手な行動の所為。 クロやメッシュにいいようにされっぱなしで・・ここまで来るとイラつく 挙句の果ては、医師免許を取るだとぉ~? アンディも堅気になって、修哉も医師免許を取ってやり直す・・それはすごく良いことだと、おばさんは思ってはいるけど・・そんな展開ぜんぜん萌えませ~んっ! 『ドロップアウト』は最後まで、ドロップアウトして欲しかった・・。 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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