カテゴリ:ボーイズ・ラブ
私とビエラリンクか?(家電芸人絶賛の・・えっ関係ない?)と思われるほど、見事生体間リンクを果たした萌え友poppyさん大絶賛の『秘書とシュレディンガーの猫』。
互いが脳内リンクと呼ぶほどに本の好み(好きな受けのタイプ)が似ているpoppyさんに「おもしろい!」と言わせた本を、これが読まずにいられましょうか?! 買ってしまいましたよ、普通の書店(新刊)でっ! と言っても、試験合格のお祝いにいただいた図書カードで買ったんですけど・・。 私のカエル好きと本好きは有名ですから(社内で)、迷わずカエルのグッズと図書カードをプレゼントして下さいました。 でも・・その本がBL本だと認識されているかどうか・・謎。 話は逸れましたが、これは面白い!確かに面白かった! 『秘書とシュレディンガーの猫』榎田尤利/志水ゆき SHYノベルズ 2008年12月26日発行 このお話はある老人の遺言状から始まっている。 ―遺言者の有する一切の財産を、加瀬郁雄、舘芳隆、毬崗透、以上三名のうちからシュレディンガーを正しく指摘したひとりに相続させる― この遺言状によってまるで幽霊屋敷のような亡き祖父の大邸宅に呼ばれた三人の孫・・。 生前の面識もなければ、祖父が生きていたことすら知らなかったという。 会社が傾きお金に困っていた加瀬と、消費者金融を営み金が全てと言い切る舘、ただ好奇心旺盛な大学生毬崗が、それぞれの思惑により、この屋敷に滞在しシュレディンガー探しを始める。 屋敷には、屋敷の管理をしている雨宮という秘書がいて、喪服を纏い、物憂げな静謐さを醸し出している、美しい人形のような男だった。 舘は雨宮のような自分を押し隠している物静かで淡々としている人間を嫌った。 雨宮の方も自分の反応を見るために、わざと人を試すようなまねをする舘が嫌いだった。 物語は、シュレディンガーを記した老人の日記と、雨宮の回想を交えて、推理小説の如く進んでいきます。 でも私は、最初の方でシュレディンガーがどの猫なのか判っちゃったんです ここら辺は、読む前に判ってしまうと絶対面白くないので、これ以上は言いません。 しかしこの本の魅力は、物語の造りもさることながら・・雨宮のキャラが持つ二面性がいい。 いつも取り澄ましたような雨宮(受け)が豹変、舘(攻め)を『抱く』というシーンは見もの! いいですねぇ~、こんな強気の受けは大好きですよ! そして、この悪ふざけのような遺言状に隠された真意・・この猫探しによって変わっていく人々・・、この老人が伝えたかったものとは・・? 最後の最後で私の中で全てが重なり合います。 久々に面白い本を見せてもらいました。 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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