カテゴリ:ボーイズ・ラブ
水月真兎さんの小説は好きなので、大概の無茶な設定にもついていけてはいたのですが・・(笑)、今回は無理です。
私にも受けつけ難いものもあります。 近親愛は絶対ダメなのと、霊的なお話もダメです。 今回の小説は後者の方で、あらすじにはこれっぽっちも霊的なことを書いてなかったので、私が好きなヤクザものだったし、水月さんの本だったので迷わず買ったんですが・・。 『夜の獣たち』水月真兎/小山田あみ アルルノベルス 2009年1月10日発行 沖縄のユタの血をひいていて、人の見えないものを見て、聴こえない声を聴く、ヤクザの組長・八島。 そして八島が偶然バーで出会い一目ぼれをした男が、以前『死神』と呼ばれ恐れられていたヒットマンの十火だった。 十火は親友を自らの手で殺してしまってから人が殺せなくなり、一年前に足を洗っていた。 十火は、このバーで八島が狙撃されるのを助け、気に入られた八島にお礼がしたいと言って無理やり自宅に連れ帰られてしまう。(笑) 八島は十火を客分として迎い入れ、執拗に口説いてくるのだった。 俺を恨んでいるのか・・? 自分の殺した親友の幻影を見て苦しむ十火に、八島はそれが見えて、声も聴こえているかのように「恨んじゃいねーよ、ただ心配しているのさ。」と言う。 そして十火は八島から初の仕事を受ける。 ライフルのスコープを覗く十火に一瞬の不安がよぎる・・親友の幻影を呼びそうになる十火に八島の声が届く 呼びたきゃ、俺を呼べ 俺だけを見てろよ 自分の弱さを認めてしまうのが怖かった十火に、誰でも一人で生きるのは淋しい、温かい腕を求めてもいいのだと教えてくれた八島・・。 十火は八島を受け入れる。 このお話には、八島の能力は必要だったかも知れませんが、私としてはBLにこういう設定を入れて欲しくないんですけど・・?(笑) 『人が殺せないヒットマン』というのも致命的ですよね? こういう系のお話には、もっと非情さを求めてしまうケロです。 イラストもキャラと合っていない気がして・・今回はダメでした。 私の満足度★★☆☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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