カテゴリ:ボーイズ・ラブ
急に売り出しが入ったりと、ちょっと忙しく、体調も崩れ気味だった一週間、今日のお休みをどんなに心待ちにしていたことか・・。
『主治医の采配』水無月さらら/小山田あみ キャラ文庫 2009年7月31日発行 将来、有能な国際弁護士と嘱望されていた、英国と日本のハーフで、見た目も麗しい夏目礼一郎は、私生活においても式を挙げたばかりで、まさに順中満帆であった。 しかし、その新婚旅行中に彼の人生を狂わせてしまう忌まわしい事件が起ころうとは・・誰が予想し得ただろう?! 旅行中、日課であるジョギングをしにホテルを出た礼一郎は何者かに拉致され、気がつけば闇のオークション会場で競りに出されていた。 そしていつの間にか彼の両足は動かなくなってしまっていた。 礼一郎は、あるアラブの王に競り落とされ、奴隷として女の扱いを受け、悲惨な日々を送ることとなる・・。 それから3年後、王国内でクーデターが起こり、礼一郎は妃や下男により王宮から出された。 砂に埋もれ、死にかけていた礼一郎は、NGO救護チームに助けられ、奇跡の生還を果たした。 日本のマスコミは、この事件を連日取り上げ、礼一郎の父親はそんな息子を恥じた。 礼一郎は極度のPTSDから髪も白髪となり、情緒不安定で、依然両足は原因不明の不随状態で、彼は生きる気力を失っていた。 妻とも離婚し、毎日死ぬことばかり考えていた。 そんな礼一郎の主治医は高校の時の同級生・上條晴隆だった。 無気力な礼一郎を見る度、晴隆は自分の人生を振り返る・・・高3のインターハイ直前に大怪我をしテニスができなくなってしまい、そのまま流されるまま親の後を継ぐべく医者になった。 特に何の夢も野心もなく、未だ運命の人にも出会えず、ただ毎日を淡々と過ごしている・・。 そんな日常に一石を投じたのは、礼一郎だったのである。 身体は性欲を求め、心はそれをを全否定する礼一郎・・彼は今、自分が女とも男ともいえなくなってしまった身をどうする事もできず悩む。 そんな礼一郎を見兼ねた晴隆は主治医として『見守る』ことをやめた・・?! 最初は本当に、これでもか?というような悲惨なお話にちょっと救いようがないと、げんなりしていましたが・・、礼一郎と晴隆が互いに影響し合いながら、礼一郎が意外に力強く立ち直っていく姿に惚れました そうですとも!彼が強い人間でなかったら・・今までにとっくに死んでいたでしょう?! ほとんどネタバレしてしまっているわけですが、細かいところはまだ魅力満載 礼一郎を助けたNGOの黒人医師、ラリー・キングの素晴らしさは感動ものだし、看護師の沢田さんの憎めないキャラ、そして何よりも開き直りにも似て否な礼一郎の最後の決断・・まあ良かったなぁ 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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