まあ、面白いのは面白いけど・・感動の余韻にひたれるような本と最近はお目にかかっていません。
『憂える花嫁~天国に一番遠い恋~』朔田/山田シロ
アズノベルズ 2009年9月20日発行
〈あらすじより〉
骨折した双子の姉に懇願され、身代わりデートに赴いた楓。お相手は…アラブの王族で大企業を経営するセレブ、イスハークだった。エメラルドの瞳をもつ美貌のイスハークに、なぜかどきどきしてしまう楓。一方のイスハークは初恋の相手に瓜二つの楓にすっかり魅せられ、結婚を前提にした交際を申し込む。そんな折、楓の会社が外資系企業に買収された。新社長はなんとイスハークで…。偽りのフィアンセに疼く恋心。
身代りに女装するというパターンはよくあるパターンです。
でも、予想外に純愛だったのでびっくりしました。
楓は身代わりでデートを重ねるうちにイスハークが好きになってしまいます。
ある事件で怪我をした楓は、その怪我から身代わりだったことがバレてしまい、怒ったイスハークは姉の代わりに楓を抱くという仕打ちに出た!
しかし、イスハークは宗教上の戒律で同性愛を禁じられており、楓はイスハークが神に背いて地獄に堕ちて欲しくないがため、抱かれる寸前で舌を噛んだのだった・・。
そんなにしてまでイスハークを想う気持に気付かず、それほどまでに自分が嫌なのだ・・と誤解してしまいます。
すごいです・・自分の身を犠牲にしてまで相手のことを考えるって・・一途ですね。
そんな健気な愛し方が楓らしくって素敵でした。
私の満足度★★★☆☆
『黒花嫁~龍王の甘い褥~』水月真兎/水名瀬雅良
ダリア文庫 2009年6月20日発行
〈あらすじ〉
ランクAAAで派遣花嫁のエキスパート・天城翔は、依頼で台湾マフィアで東京地区の首領・李龍生の元に派遣されることに。組織の中枢で切れ者と呼ばれる龍生だが、最愛の妻を亡くした傷心を癒す為、今は一人息子を連れて日本に滞在していた。一人の女性を真摯に愛し続ける龍生に、任務と解りながらも心惹かれてゆく翔。しかも、翔には『花嫁』以外にもう一つ別の任務もあって─。
相変わらずぶっ飛んでます、
水月真兎さん。
細かいところや、設定にこだわらずにサクサク読んでください。
ランクAAAは
殺し屋の
最高ランクでもある・・。
おそらく私が遭遇した(本で)中でも、
最強の花嫁でしょう!
攻めの龍生が、
マフィアの鋭さがなく、影が薄いのが惜しいなぁ・・。
私の満足度★★★☆☆