カテゴリ:ボーイズ・ラブ
妃川螢さんと実相寺紫子さんのゴールデンコンビのシリーズ最新作(とはいえ、単独でも読めます)です。
シリーズといっても、ヤクザもの、学園もの、執事もの色々で、共通キャラが脇役で登場しています。 あなたの欲しいのはLoyalty(君主などへの忠誠心のこと)それとも・・ Fidelity(約束や忠義・忠節のこと)それとも・・ Love? 『執事と麗しの君』妃川螢/実相寺紫子 リンクスノベルズ 2009年9月30日発行 イギリスのブラッドフォード伯爵家に生まれながら、スコットランド出自の母との結婚に反対され、ずっと母方の元で育ったキース。 しかし、キースがブラッドフォード家の跡取りとなるのはまぎれもなく、幼いキースに代々ブラッドフォード家に仕えてきたギスカール家から若いウィリアムがやって来た。 一回り年上のウィリアムは、初めてキース(当時5歳)を見た時から自分の一生をこの方に捧げようと決意したという。 まばゆいほどの金髪珊瑚礁のような青い瞳ノーブルな顔立ち・・それはまぎれもなく伯爵家の高貴な血が色濃く流れている。 一般家庭で育ったキースは、貴族の生活がどんなものかを知らずにいた。 そこにキースの父親から不憫な息子に、不自由がないようにと送り込まれたウィリアムの存在・・、ウィリアムの与えるものを全て吸収し、望むまま、理想のままに成長を遂げた。 ウィリアムの与えることだけが全てだったキースは、十数年を経て誰よりも気品ある貴族に育っていった。 先代が亡くなり、正式に父と母の結婚が認められ、キースが跡取りと認められても、キースは家を捨ててでも母を取らなかった父に反感を抱いていた。 反発するキースを言いくるめて、意のままに理想の伯爵に育てる計画を進めてきたウィリアムであったが・・。 キースの20歳を祝う盛大な誕生パーティで、突然発表された婚約者、キースは何も聞かされていない・・ウィリアムがブラッドフォード伯爵に進言し、薦めたフレイザー子爵家の令嬢だった。 ウィリアムがキースのためにと結婚を決めたことにショックを受け、キースは日本の幼馴染・藺生のもとに逃げた。 藺生の家を訪れていた花邑史世は、悩むキースに「主従関係を望んでいるのか・・もっとプライベートな関係を望んでいるのか?」と指摘する。 そこで初めて自分の気持ちに気付いたキースはウィリアムに対して反撃に出た・・!? 世間知らずな王子様かと思いきや、行動力があって聡いキース。 このシリーズに登場する受けは、可愛い、綺麗というただ守られるだけの存在ではない・・芯がとっても強く、花邑史世をはじめとして、まさに私の理想の受けばかりです! キースの飼犬、ドーベルマンのアーサーがまたイイ感じで癒しになっています。 私の満足度★★★★☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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