カテゴリ:ボーイズ・ラブ
海老原由里さんの素敵なレーサーのイラストと、あらすじの内容に即決!
迷わずレジに持って行ってました。(笑) 『時の支配者~音速で恋をする~』藍生有/海老原由里 花丸文庫2010年1月25日発行 3年前、仁科はジャパンフォーミュラのシリーズチャンピオンをとれば、来季F1にステップアップして、野間自動車のF1ドライバーになれるはずだった。 しかし、ランキング一位だった仁科は、後2戦を残すところでレース中の事故に遭い、レーサーを断念、引退を表明した。 その後、仁科の代わりに参戦した後輩・唐井の活躍で、総合ポイント首位をキープした仁科は、奇跡的にシリーズチャンピオンに輝いた。 しかし、すでに引退した選手がチャンピオンになったのは初めてのことで、仁科冴貴は記録にも人々の記憶にも残る『伝説のレーサー』となった。 その後、仁科にはTVのレポーター、ライター、モータージャーナリストなど、数々の仕事のオファーが来たが・・、そこには『悲劇のレーサー』という肩書がついてまわる。 仁科は過去を売り物にした生き方をしたくなくて、父親の勧めもあり、レーサー時代休学していた大学に復学、リハビリを受けながら通い、卒業し、この四月に父親が専務を務める野間自動車に入社したのだった。 3か月の新人研修後、仁科はモータースポーツ部広報に配属された。 そして今回、F1のノマレーシングチームが、シーズンチャンピオンを機にステップアップしてくる唐井新を来季のセカンドドライバーに迎えるにあたって、そのオフィシャルメールマガジンの発行を担当することになっていた。 小さい時から同じカートスクールに通い、仁科を尊敬し、後を追いかけてきた唐井が、仁科の果たせなかった夢を果たし、仁科と再会する。 唐井は、違う形といえども・・仁科がまたサーキットに戻って来てくれたことが嬉しかった。 そして、唐井はシリーズチャンピオンを決めると、仁科を呼び出し告白をした。 突然の告白に驚いたものの、自分の気持ちを正直に考える仁科・・。 唐井に対する好きが恋愛対象じゃないのは確かだが・・、他の誰にも唐井を渡したくないと思う気持ちも確かで、この関係を壊したくないと思う。 しかし、このまま唐井を受け入れて流されてしまったら、自分はきっと後悔するだろうという確信はあった。 お前の気持ちに追いつけるようになるまで待ってくれ そう言った仁科を、唐井は「いつまでも待つ」と答えた。 仁科はF1を駆る唐井を見ていた・・。 唐井と心が重なる。 コースが見えてきた。 ブレーキのタイミングに全開のアクセルが手に取るように伝わってくる。 自分はやはりレーサーなのだ。 その興奮は唐井と共に体感できる。 これから、唐井と一緒に走り続けることができる。 引退して、レーサーとしての自分を忘れようとしていた仁科に唐井が教えてくれた・・レーサーとしての誇りを持てと・・、仁科の夢は自分の夢、全部俺が叶えてみせる、二人で叶わない夢などないと・・。 仁科は、そんな唐井を支えて二人で夢を叶えようと決意した。 よくあるストーリーだとは思いますが・・、藍生有さんもモータースポーツ・レーサーがお好きだということで、レースに対する情熱や世界が伝わってきて、新鮮な気持ちで読むことができました。 クールビューティの仁科に、仁科にいつも甘える大きなワンコ唐井がとっても魅力的で、二人で夢を叶えてほしいと真剣に応援している私がいました。 仁科の父の愛情も心にしみます。 来月にもまた、他社でレーサーを主人公にした文庫が発売されると聞いて楽しみでなりません。 絶対読みます! 私の満足度★★★★★ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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