カテゴリ:ボーイズ・ラブ
書店で買おうかどうしようか迷った末やめて、次に古本屋に寄って偶然あった時の嬉しさと言ったら!
もうなんの迷いもいなく買って来ました。 『地味カレ』榊花月/新藤まゆり キャラ文庫 2009年12月31日発行 池後一意は、この春、大学を卒業、外食産業で伸びてきている「サンハウス」に入社した後、広報に配属された。 もともとコピーライターになりたくて、広告の仕事=広報だと勘違いして入社した一意は、まさか広報が社内報制作という思ってもみない業務をやっていたことを、配属されて初めて知った。 広報は一意と上司である但馬の二人だけ・・しかも一意はまだ学生気分が抜けなくて、お局様である但馬にいつも嫌味を言われている。 仕事もろくろく回してもらえず、コピー取りなどで他の部署の手伝いをする日々・・。 そんな愚痴を、休憩中よく自動販売機コーナーで会う、社長秘書の穂神にしてしまった一意だったが・・、但馬と同じ同期だという穂神に「但馬さんは厳しいけど、悪い人じゃない、ちょっと学歴コンプレックスを持っているだけ・・」と言ってもらい、スッキリした一意は但馬とうまくいくようになり、初仕事と呼べる社内報の企画にも能力を発揮して好評を得る。 また一意は、生活に困ってコンビニでつい万引きをしてしまった男を助けてしまったりと、思ったことを素直に行動できる潔さや、偏見なく誰とでも打ちとけられる性格をしていた。 そんな性格を知っていくうちに、穂神も一意を気に入ってしまう。 こんな性格なら誰からも好かれるだろうと思ったし、穂神もまた一意を一生懸命の新人の一人として好意を持っているんだと思っていました。 しか~し!それがいきなり初めて一緒にご飯を食べに行った席で「好きです。」と告白したのでびっくり! まあ、BL小説なので一意と穂神が恋人同士になるのは分かっていましたが・・、ノンケの穂神が性格的に好きになったくらいで恋愛感情を抱けるものなのか???不自然でなりません。 これがバイセクシャルなら話は分かりますが・・? ノンケの男同士が急に恋愛に発展してゆくのをおかしいと思うのは今さらで、BL小説に関してそんなことを気にするのはタブーかも知れませんが・・私にとってはあまりにも不自然だったため違和感を感じてしまいました。 最初、学生気分がなかなか抜けきれなかった一意が成長して、一人前の会社員になっていく様がとても好感が持て、将来一回りも二回りも成長し、仕事のできる魅力的な男に育っていく姿が想像できて楽しかった。 そういう面白さがあっただけに、これからの一意と穂神がどういう風に恋愛感情を芽生えさせていくのか楽しみでありました・・。 表紙のイラストも一意の前髪が長すぎるのが気になります。 プライベートでは長い方が好きですが、会社では少し前髪を横に流してもいいんじゃないかなぁ~? 私は男性の、仕事でキッチリまとめていた髪が、お風呂の後や休日なんかで自然に下りている姿とのギャップにたまらなく魅力を感じてしまいます 今回は細かいダメ出しが多いですが、それは話が面白いだけに私の好みの、僅かなピースのズレが残念なのです。 それは私の好みの問題で・・他の人が読めば「違うよ!」と思われる人がいらっしゃるかも知れません。 そんな方がいらっしゃったら是非、読んだ感想を教えていただけたら・・と思います。 穂神も外見は地味かも知れませんが、社長を陰で支えているやり手の敏腕秘書では存在感がありすぎるし、その出自も交友関係も非凡すぎて、とてもじゃないけど地味カレじゃないですね。 榊花月さんも、そのあたり逆に意識してタイトルをつけたのでしょうか? 私の満足度★★★☆☆ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.02.08 15:17:15
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