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以前書店で見かけて、すごく興味を持った私は、その場で少し読ませてもらいました(世間ではそれを立ち読みという・・ごめんなさい。)。
この本は白川歩さんとして生きて来た24年が、僧侶であったお祖父さんの死により、今度は僧侶・白川密成さんとして生きることになり、著者がその改名手続きに裁判所に行くお話から始まっている。 えっ?!お坊さんの名前って、芸名みたいなものじゃなく、本名だったんだ・・私はそこで衝撃を受けました。 すっかり興味を覚えた私は、買って帰ろうと思ったのですが・・、単行本は意外に高く、その時お金が足りなかった私はあきらめ、図書館で借りようと思いました。 ところが発刊されて間もない本だったため図書館にはまだなく、一応予約みたいな形で登録して来ました。 そしてほぼ一カ月が経ち、私もすっかり忘れていた頃、図書館から入ったと連絡がありました!やった~! 『ボクは坊さん』白川密成 ミシマ社出版 2010年2月13日発行 白川密成(しらかわみっせい)さんは、1977年愛媛県生まれ。 高校を卒業、高野山大学密教学科に進むも、地元の書店で社員として働いていましたが・・、2001年にお祖父さんが亡くなり、お祖父さんが住職を務めていた四国八十八ヶ所霊場第五十七番札所・栄福寺住職の後を継ぎ、24歳という若さで住職になられました。 この本で伝えたかったことを、著者はこう語っています。 「僕なりの方法で、坊さんを“やろう”としている、その本音をそのまま正直に伝えること」が、少なくない人にとって、大事な話かもしれないと感じた。 新米住職の密成さんの奮闘記、でもそこには気負いも暗さもなく、密成さんはあるがままを受け入れています。 密成さんのポリシーは「楽しむこと」・・いつも自分に今、ハッピー?なのかと問いかけて、何をするのも楽しんでいるという。 仏教の本来の教えがどうこうではなく、もっと気軽に身近に、現代社会を生きる人々にプラスになりえる教えであるということを密成さんは優しく分かりやすい文章で語ってくれています。 最近、人間関係に病んでいた私ですが、この本を読んですごく気が楽になりました。 “自分だからできない”ことは、たくさんあるに決まってる。 だから僕は“自分だからできる”ことをそこに探そう。 密成さんのこの言葉は好きです。 自分は他人より、劣ってる存在だと卑下せずに、自分らしさや長所を見つけ、胸をはっていればいい・・自信を失いかけていた私に勇気を与えてくれた言葉でした。 栄福寺の密成さんのウエブサイト『山歌う』はこちらです。 http://www.eifukuji.jp/ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2010.03.09 04:50:00
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