ケロサロン

あ～、何やらバタバタして気が付いたら、今年も残り三日になっていました。
入院日記なるものを書いていたんですが、このまま来年に持ち越すのもどうかと思われますし、もう時間が経ちすぎてテンションが下がってしまいました・・・。

でも、中途半端なので最後に主な感想だけ書いて終わりたいと思います。

６日目にようやくお腹が空いてきて、そのせいか力がなく、かなりしんどかった。
お迎えに８６歳のおばあちゃんが入院してきて、おばあちゃんが身の上話を３０分以上もしてくれたので、看護師さんに「お知り合い？」と訊かれた。
絶食していると話したはずだけど、おばあちゃんが私に飴をくれたので『食べれるようになったら、いただくね。』とありがたく貰っておきました。

その晩、また斜め前のベットに私と同じ年くらいの女の人が入院してきたので、部屋が満杯になり、賑やかになりました。

７日目にその女の人が、イヤホンも付けずにテレビを見だして、消灯を過ぎても点けていたので眠れず、かなりイライラしてしまいました。
看護師さんも何も注意しないし、結局午前２時頃まで点いていたんじゃないかな？
やっと消えたかと思うと、また５時頃には点けていて、常識を疑いましたよ！

８日目、一週間経ったけど、まだ絶食。
皆が食事をする間、看護師さんがカーテンを閉めてくれるんだけど、お隣のおばあちゃんは相変わらず、「今日のおかずは何々で美味しかった～。」と細かく教えてくれます。

テレビの女の人は一日だけの入院で済んで、退院して行きました。
良かった～、今日は眠れる・・・と思った私でしたが・・・甘かった。

お向かいのおばあちゃんが独り言を話すようになり、眠れません。
まるで誰かと話しているような感じで、最初は電話で話しているのかと思いました。
「あれ？何々さん、どうしたの？」
「このお饅頭どうしたの？私にくれるの？」

もう本当に、その日は一晩中話し続けました。
やっとウトウトしかかったら、おばあちゃんは外が真っ暗なうちに勝手に部屋の電気を点け、廊下に出て看護師さんを大声で呼びました。
「看護婦さん、看護婦さん、私の饅頭を知らない？」
『まあ、Ａさん！まだ夜中よ！　え？！饅頭？何それ？　そんなもの何処に置いてあったの？』大騒ぎで饅頭を探し出す二人。

げっ！饅頭は妄想なのに・・・。

９日目、私は寝不足で頭痛がしていました。
朝方の騒動で、看護師さんもおばあちゃんの奇行が判ったようで、昼におばあちゃんは違うお部屋に移されました。

でもおばあちゃんは自分の状態を分かっていたようで、朝の回診の際、先生に「最近、幻聴が聞こえて、人と話していると思ったら独り言を言っていたりして・・何か薬を飲んだら改善しますか？」と訊いていました。

１０日目、血液検査の結果、やっとお昼から流動食が出ました！
重湯と具なしおすまし。
それでも本当に嬉しくて、食べれる喜びを感じていました。
あ～、涙が出るほど美味しいっ！
あまりにお腹が空いていたので、恐々ながらも全部完食してしまいましたよ。

１１日目、お隣のおばあちゃんは外泊でいなく、部屋に一人。
寂しいながらも、寝不足が続いたので、一人でのびのび寝れると思ったら・・・その晩向かいのベットに肺炎の女の人が入院して来ました。

咳がひどく苦しそうで可哀想なんですが、また私は眠れませんでした。

１２日目、朝から頭痛がひどい。
今までは鎮痛剤も血圧の薬も一切止められていたのですが、あまりに痛いのでロキソニンを出してもらいました。

便も下痢気味（汚くてすみません）。
まだ２４時間点滴をしているので、点滴からの水分もあるし、食事からの水分（流動食なので、ほとんど水分）もプラスされて、そりゃ水分量多くって腸も水分吸収しなさそう・・。

血圧も上が１６８と上がっていました。
ロキソニンが効かず、片頭痛の薬・レルパックスを出してもらった。

今朝の下痢で、今日の夕食から３分粥になるはずだったのが、延びました・・・。

１３日目、夜中、咳の合間にお向かいの女の人の声が聞こえる。

「助さん、角さんさん、さて参りましょうか～？」
「この紋所が目に入らぬか～！ここにおわすお方をどなたと・・・」

うわ～っ！！怖いっ！
どうしてこういう人ばかりなの？！
また今日も眠れない・・・。

１４日目、２４時間ず～っと点滴を続けているので、２日くらいしたら直ぐに腕が腫れて痛く、液が流れにくくなってしまう。
左手、右手、左手と交互に繰り返すけど、もう打つ所がなくなって手首や、肩に近いところに刺したりと大変だった・・。
先生が今度は首に刺すしかないと言っていたのを聞いていたので、怖くなってかなり痛いのを我慢していたりもしました。
看護師さんに「一生分の点滴したねぇ～。」と言われた・・・ううっ。

でも、点滴を差し替える時に熱がなかったらシャワーを浴びてもいいと言われていたので３日おきにはシャワーを使えました。
やはりシャワーは気持ちがいい！

先生が来て、「明日から３分粥にしましょう！」と言ってくれた。
嬉しい～っ！

１５日目、今日から３分粥です。
ヨーグルトが出てきました！
夕食にはバナナが半分。（どちらも大好物）
あまりの美味しさに泣きそうになりましたよ。

便の検査をして血液反応が出れば、また内視鏡らしい・・・。
嫌だ～、もうあんな痛い思いはコリゴリだ～！

１６日目、異常がなかったので、今日から５分粥です。
血液反応もなく、ホッとしました。

お向かいの女の人の咳と独り言は続いています。
咳で力んだらトイレまでもたないので、ポータブルトイレで用をたしているようですが、カーテンを閉めずにしている事が多く、こちらがビックリしてしまいます。
まだお若いのに、恥ずかしくはないのでしょうか？

お昼にお父さんにヤクルトなどジュースを買って来てもらっては飲み、その後で吐きそうとか気持ち悪いとか看護師さんに訴えますが・・・、看護師さんはその事を知らず、先生も首をかしげています。
私は看護師さんに言ってあげたい気持ちにかられます。
そんなの飲むからじゃないのかな・・・。<emoji code="h443" />

お昼から新しい入院患者さん（私より少し年上かな？）が入ってきましたが、野菜が嫌いらしく食事をほとんど残してしまいます。
「野菜も食べなきゃね？」という看護師さんや先生に『嫌！野菜は食べれません。残しますから。』と言い切った。
これまた凄い人が入院して来たぞ！

ヨーグルトに検便の時に使った紙スプーンと同じスプーンが付いてきた。
うそ～っ！連想してしまうじゃん！
デリカシーないわ・・・仕方なくマイスプーンで食べました。

１７日目、とうとう１１月最後だ。
仕事、１２月には間に合わなかった・・・。
会社に私の居場所が無かったらどうしょう？！
「資格者が足りなくて、そんな事絶対ない。皆、待ってるよ。」と言ってくれるけれども、心配して夢に見る始末です。

今日から７分粥です。
点滴もようやく外れました！

でも、お隣のおばあちゃんは今日退院してしまい、ちょっと寂しい・・・。

１９日目、普通食を食べて、異常がなかったら・・・という事でようやく退院できました。