法事から帰って翌日から出勤して、給与計算を一気に片づけた。我ながらいい集中力だった。ほんとは振込の期限は今日なんだけど、昨日のうちに片づけてしまったのは、実は疲れがたまっているので今日休みたかったから。
今、川人博著「過労自殺」というタイトルの非常に面白い新書を読んでいる。著者は過労自殺のケースで家族を弁護して加害者企業と闘ってきた弁護士。過重労働が引き金となってうつ状態に陥り、命を絶っていく人々の姿が鮮やかに描かれていて、読みながら加害者企業への憤りや、このままではいかんという問題意識が噴き出してくる。
読みながら、自分が過去に大企業で働いて鬱になった経験、最近のバランスの取れた生活などを考え合わせるに、どうせだらだらと長時間労働をしても能率は上がらないんだから、もっと日本の企業は定時退社を徹底すればいいのにと思ってしまう。早く家に帰ってリフレッシュすれば、翌日への活力も再生産されようというものだ。大企業にいたころ、朝、会社に出たとき、「どうせ今日もみんな夜中まで残るんだし・・・自分だけ早く帰れる雰囲気じゃないんだし・・・だからダラダラ仕事すっか」という思考回路に陥っていたのを思い出す。今は、午後6時に終礼をしてバチッとみんな帰るから、それまでにあれをやってこれをやって・・・と逆算して頑張るし、集中力も高まる。
長時間労働は日本の職場に定着した悪しきカルチャーみたいになってると思う。無駄な残業の慣習を打破するのは容易なことではなさそうだ。
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Last updated
2005年06月30日 17時30分22秒
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