|
カテゴリ:病気・ココロ
高名な精神医学者の先生の講演会に行った。若い精神科医が、自分の抱えている困難な症例について、講師の先生に相談する(これをスーパーバイズという)形式。その会話をステージ上でやり、聴衆みんなに聴かせるというものだった。講師の先生が壇上で発揮する、ものすごい知性と感性と技術に驚嘆した。と同時に、悩み、困り果てながら相談する若い先生の姿には、心から同情したし、一生懸命な姿勢に共感を覚えた。また、若い先生の言葉の後ろから聞こえてくる患者さんの心の悲鳴、そしてそれに向き合わねばならない精神療法家の人たちの仕事のすさまじさを思うと、近年の癒しブームに乗って、安易に「カウンセラー」を目指す人がやたらに多い風潮に、いつもながらの強い違和感を覚えるのだった。そんなに簡単な世界じゃないんだけど、あんたたち、それわかってる??ってね。
お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2005年11月19日 21時07分20秒
[病気・ココロ] カテゴリの最新記事
|
|