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カテゴリ:食事のお店
昨日の、伊賀上野駅前に。 ぽつんと立っていた、駅前食堂「はるみ」さん。 ただ、1軒だけ営業していました。 その店構えの、万人を寄せ付けない雰囲気に気後れしつつ。 ぺこぺこのおなかに負けて、お店に入りました。 中は、まるで昭和年代にはタイムスリップしたかのような雰囲気。 といっても、最近はやりの昔風食堂ではありません。 まるで時間の止まったかのように、何の手入れもしていない、と言う感じです。 お客さんはひとり、おじいさんがもの言わず佇んでいました。 そして、大将ももの言わず、おじいさんとともに佇んでいました。 沈黙…。 唐突に、おじいさん。ほとんど聞こえるか聞こえないかの声で。 「お勘定」 とボソッと言って、去っていきました。 「注文は?」とぼそっと聞かれ、親子丼をお願いする。 静寂の中に、包丁をたたく音…。 ただ黙って、肉と野菜を炒める音…。 BGMもなく、静寂の中に料理を作る音だけが響いていました。 出てきた親子丼。珍しい味がする…。 よく観ると、なるほど。 親は、複数。ささみのほか、もつ、レバー、スジ等々。 あらゆる鶏肉が入っていました。 すごくおいしいと言うわけではないのですが、いろいろな味が楽しめてグッド。 大将に聞いたら、ぼそっと一言。 「うちのオリジナルや。食べやすいやろ?」 まあ、確かにね。 で、結局。 静寂のまま、お勘定をしてお店を出ました。 なんだか、不思議なひとときでした。 でも、親子丼は確かになかなかいけました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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