Khushi Shanti　愛しの花ぱん

里親ご希望者さまには花ちゃんの総てを理解して包み込んでほしいと思い、今日は敢えて花ちゃんのマイナス面を。。。
花ちゃんは「分離不安」と言われています。

特に夜中ですが、普段とは全く違った顔をして、普段とは全く違ったうなり声を出して、自分のしっぽを追い掛けてぐるぐる回ります。まるでサンボの物語に出てくる虎がバターになる時みたいです。
声をかけると一瞬おさまりますが、また始めます。だいたい１０分くらい。

また人の手に異常な拒否反応があります。
最初は撫でるのも嫌がりました。今はだんだんと撫でられる時間が長くなってきていますが、それでも撫でられるのを「耐えて」、我慢できなくなったらうなりだします。
お洋服を着るなんてとんでもない。
首輪やハーネスをつける時でさえグレムリンに変身します。
最初の3日間はリードも外せませんでした。
お顔もふけないのし、散歩から帰って来て足もふけません。お風呂なんて夢の夢。

でもこれは花ちゃんが悪いわけではありません。

想像での物言いを公表するのは憚られますが、前の飼い主さんのもとでは決していい環境で暮らしていたとは思えません。
その挙げ句に、「ポイ」されてしまったのです。
保健所（センター）という特殊な場所に収容されれば、それだけでも人間だったら気が変になっちゃうでしょう。残酷で特殊な匂いの中で他のワンコ達の悲鳴を何日もずーっと聞けば自分も「殺される」というのが分かるでしょう。
周りが信じられなくもなります。
花ちゃんのちいさな心も壊れちゃたのです。

我が家に花ちゃんが来て２週間たちましたが、それでも花ちゃん、ちいさい体で一生懸命がんばってます。
心の壊れていない部分を一生懸命見せてくれます。本当に少しずつでゆっくりだけど、立ち直ろうとしています。
とても健気で愛しいです。

我が家では特にしつけなどはしませんし、花ちゃんのペースに合わせてなるべく花ちゃんの嫌がることは避けてお散歩以外はそっとしておいていますので、
「いい子」を期待して今もし里親希望さんのお宅でトライアルという話が来たとしても、噛んだり唸ったりで、せっかくの御縁がなかったことになる恐れもあります。

預かりスタッフの勝手な希望ですが、花ちゃんの里親さんにはなるべく犬の飼育経験のおありになる方、長い目で花ちゃんを優しく見守って下さる方がいいな～と思ってます。

今日の画像は知る人ぞ知る。
しあわせになったごんべえ王子のパクりです。