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Khushi Shanti 愛しの花ぱん

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Jul 22, 2011
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カテゴリ:夢に向かって
大切な大切なたんぽぽちゃんが 7月17日 午後11時半に天に召されました。



たんぽぽちゃんは愛護センターに持ち込まれたそうですが、
その持ち込んだ人が本当の飼い主さんなのか、
津波で流された先で保護してくださった人なのかはわかりません。
たんぽぽちゃんの耳の奥までヘドロが詰まっていたのと、
毛の汚れが普通に数ヶ月間の放浪か放置されての汚れ具合とはまた違った変色の仕方だったので、
津波に流されたことは明らかでした。

どんなに辛かったでしょう。

6/1 JEARS福島チームがたった数名で宮城までお迎えに行って他の35匹の犬や猫達と一緒にレスキューしてくれました。
その時のことはAさんがブログで伝えてくださっています。コチラ

6/9 東京で預かってくださる方が見つかり、SさんとMちゃんが新幹線で東京駅まで連れて来てくれました。たんぽぽちゃん最初.jpg
そのときからずっと瀕死状態が続いていました。

最初のお預かりさんは、それは頑張ってお忙しい中たんぽぽちゃんを病院に連れていってくださったり、たんぽぽちゃん病院.jpg手作りフードを食べさせてくださったり、声かけして抱っこして、たんぽぽちゃんに愛情をたくさん注いでくださいました。

ですが、お仕事で家を空ける間頼んでいたペットシッターさんにお世話を断られてしまい、
外出中のたんぽぽちゃんのことを見てくれる人が誰もいなくなったとのことで、
泣く泣くお預かりを断念されました。

最初の病院では「神経や脳内に異常なし」との診断が下りましたが、
素人の私たちから見ても、体の硬直具合やごはんの食べ方やお水の飲み方を見たら、
神経や脳内に何らかのダメージを受けていることは分かりました。

私の家族の花ちゃんも、同じく脳内に異常を抱えながら一生懸命生きています。
だから私はたんぽぽちゃんのことがとてもほっとけませんでしたし、他に預かってくれる人もいなかったので、
彼女の次の預かりに立候補して、6/18 我が家に移動となりました。

ちょうどその時は「犬猫ものがたり」の開催期間中です。
イベント期間中のあまり混雑しない日にはたんぽぽちゃんも一緒に連れていって、静かで涼しいお部屋で休ませていました。たんぽぽ犬猫.jpg

その間、いろんな方達に可愛がってもらい、
たんぽぽちゃんも一生懸命答えるように尻尾を振ってくれたり、
ごはんを食べれるところを見せてくれたりしていました。
そんなたんぽぽちゃんを見て、希望を持ってくれた人も多くいました。たんぽぽ犬猫2.jpg



CATNAPと犬猫ものがたりの仲間のみずままやyokoさんやみいさんやかこさんが、
たんぽぽちゃんの為に高栄養のフードを送ってくださいました。

たんぽぽちゃんは腎臓がだいぶ悪かったので
、低タンパクの私の手作りフードと送ってくれたフードを混ぜてあげていました。
最後はそれらをペーストにしてシリンジで与えていました。
たんぽぽちゃんは一生懸命食べ続けてくれました。
おトイレも最初は、おしっこやうんちをした後に、自ら横たわっている体をずらして教えてくれました。



最後はおしっこもうんちも介助が必要でしたが、
膀胱やお尻をマッサージすると尻尾を振って「でるよ」と教えてくれて、
出た後に濡れタオルで綺麗にすると気持ち良さそうなため息をついてスッキリしたことを教えてくれました。
たんぽぽアップ.jpg



JEARSからもTさんがたんぽぽちゃんに会いに来てくれて、
たんぽぽちゃんのためにとても立派なカートやサプリなどをご寄付くださいました。ルーシーママ.jpg
Tさんちのルーシーちゃん用に買ったという新品のカートをたんぽぽちゃんは気に入っていました。
ルーシー号.jpg

でもそのルーシー号も5回ほどしか乗れませんでした。



残ってしまったフードやカートやサプリなどは、今後必要な子に渡しますね。


MRIで脳内を調べる予定でしたが、MRIに耐えられる体力すらなく、まずは体力回復を目指しました。

絶対に頑張れる!絶対に復活する!
という私の気負いがたんぽぽちゃんのプレッシャーになってしまいました。
たんぽぽちゃんは一見すると見逃すようなちいさな痙攣をよく起こしていました。


だんだんと痙攣の時間の長さと頻度が大きくなってきました。
病院で強い注射を打ってもらって痙攣を停めてくれた時もあります。
たんぽぽちゃん.jpg
痙攣をしていない時に、ここぞとばかりに薬と何かしらを口から食べさせていました。
それがストレスになってしまったかもしれません。


協力病院の先生は、それは親身になってくださいました。
皮下注射の仕方も膀胱圧迫の仕方も丁寧に教えてくださいました。
そちらの院長は石巻の救助センターでご活躍されている方で、
たんぽぽちゃんが「被災犬」かそうでないかなど関わらずに、
お値段もなるべく安くしてくれました。

病院を紹介してくださったKさん、ありがとうございました。



いつかMRIで調べて治療して行く為に、JEARSで国内口座を作って「たんぽぽちゃん募金」を募ったらどうか、と提案しているときに、
たんぽぽちゃんが危篤になりました。
最後は大きな痙攣の後1時間ほど苦しんで、、、
行ってしまいました。

まだ行かないで、これから新しい幸せを味わうんだからと、人工呼吸を繰り返しましたが、ダメでした。


今となっては「行ってほしくない」という気持ちは私のエゴだったと分かります。
ゆっくりと笑顔で行かせてあげたらよかったと。





愛護センターや救護本部などでは「被災犬」か、そうでないか、と区別をしてそれぞれの対応を決めているそうですが、
「持ち込み=翌日殺処分」の形式は被災犬であっても対象になったのでしょうか。

この際私にはそんなことはどうだっていいです。

たんぽぽちゃんはたんぽぽちゃんです。
想像を絶する体験をして、死にそうな中で頑張って頑張って、
そんな中でみんなを笑顔にすらしたたんぽぽちゃんです。


たんぽぽちゃんの本当のご家族さん、生きていらっしゃるかな、
ネットで迷子サイトなどを検索してましたが見つかりませんでした。
もしどこかで生きていらっしゃるなら、こんなに可愛いたんぽぽちゃんですから、きっと探していらっしゃることでしょう。

もし、ご家族が先に天国に行かれていたら、、、
お盆ですから、絶対にたんぽぽちゃんをお迎えに来てくれていたでしょう。


たんぽぽちゃんを天に送るときは、「第二の家族」として、花ぱん家の名字を付けて送らせていただきました。


最後に、大変な活動の中で寝る間も惜しんでたんぽぽちゃんを救い出してくれたJEARS福島チーム、
犬猫ものがたり仲間の皆さん、
ルーシーママ(Tさん)&ルーシーさん、
個人の協力としてとてもいい病院を紹介してくださったKさん、
I病院のみなさま、
最初のお預かり担当のTさん、

たんぽぽちゃんを可愛がってくれてありがとうございました。

皆さんには悪いけど、津波以後の地上でのことは、たんぽぽちゃんには全て忘れてほしいです。
でもたんぽぽちゃんはきっと、みなさんの愛情を持って天国に行ったことでしょう。






たんぽぽちゃんのような境遇の子があとどれほど助けを求めているのか、、、
想像すらつきません。
被災地からのわんにゃんを一時お預かりしてくださるボランティアさん募集中。
特に猫と中型犬以上の犬のお預かり可能な方、東北から関東にかけてお住まいの方、
どうぞお力をお貸しください。→_.jpg






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最終更新日  Jul 22, 2011 12:48:43 PM
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