テーマ:☆動物愛護☆(3966)
カテゴリ:JEARS
ももちゃんがとうとう福島のお父さんの元に戻りました。 お父さんは浪江町の方ですが、避難所生活の後の仮住まいとして南相馬に現在お住まいです。 浪江町も南相馬も津波&放射能で避難生活を余儀なくされていますが、 まだ立ち入り禁止の浪江町と違い、南相馬は人間が住めるようになっています。 南相馬の元々の住民の方々が他の場所に避難した後のその土地に行政が仮住宅を用意してそこに浪江町の方を住まわせているなんて、、、なんだかおかしな話だと思うのは私だけでしょうか。。。 それでも幸いなことは、 同じ南相馬でも津波で家が壊されなかったご親戚がそこにまだお住まいでしたので、 ももちゃんとお父さんが寂しくないということと、 ももちゃんのお父さんのお体も回復して、現在は近所の一般の家の壊れた屋根にブルーシートをはる仕事をされていることです。 でも、そのお仕事も行政からの下請けの下請けで、今月末か来月中旬までと期間が決まっており、その後どうなるかはまだ決まっていないそうです。 今は車もなく、 他の場所に仕事を取りに行くとしても、これから冬になって雪が積もればさらに行動範囲が狭くなってしまいます。 と、心配はつきないのですが、、、 環境がどうであれ、ももちゃんにとっては愛するお父さんの側にいられることが一番の幸せです。 ご親戚はいても、ももちゃんにとってお父さんは「ただひとりの家族」です。 東京で物質的に充分な生活でちゃんとした医療が受けられても、どことなく寂しげな眼をする時が多々ありました。 山道の運転(特に明かりのない山道)を運転することは恐怖でいつになっても慣れるものではないですね、 思いのほか暗くなってしまい到着が遅れてしまった私とももちゃんを、お父さんは南相馬の市役所まで自転車で迎えに来てくださいました。 お父さんは屋根の修繕のお仕事をされていると上記に書きましたが、そのお父さんのいまの仮住宅(仮設ではなく仮住宅です)の屋根も例に漏れず壊れており、ブルーシートが貼られていました。 「布団敷くところに雨漏りしないだけましだ~」とおっしゃっていましたが、、、 お宅ではお父さんのお姉さんと、そのお孫さん(いわきからももちゃんに会いたくて来ていました。現在は他の場所の仮設にお住まいです)がももちゃんをまだかまだかと待ちわびてくださっていました。 お父さんのお宅には、冷蔵庫や布団などの最低必要家電は揃っていましたが、もちろん部屋を飾り立てたりなんてされていなく、ガランとした感じの中、ももちゃんの写真だけ(携帯電話に記憶させておいたものをプリントアウトした)はあちらこちらに飾られていました。 ももちゃんはご親戚のおばちゃんとおにいちゃんに一通りクンクンと挨拶をしたら、さっさとお父さんの布団に行って、スヤスヤと安心したように眠っちゃいました。 カーナビを持っていないので携帯電話に入っているカーナビ機能だけを頼りに運転して来たのですが、南相馬市に入ってすぐに携帯の電源が切れてしまい、 こう暗くなってはもうこれから猪苗代のJEARSシェルターに戻る自信がなくなってしまった私に、 お父さんは快く 「こんなところだけど、今晩はもう危ないから泊まってけ~。 オレはあねさまのうちに泊まるからよ、今晩はももと一緒に寝てあげてけろ。 明日の朝、こっから5分くらいの浜まで連れてってやるから。」と言ってくださったので、 お言葉に甘えて、この日はももちゃん、私、ぱんぱん、花ちゃん(うちの犬達)一つのお布団で一緒に寝させていただきました。 上の写真はその浜での一コマです。 お父さん曰く、「浪江と同じで、家や木が立っていてまったく海なんか見えなかった場所から、いきなり海が見えるようになってるんだもんな~。」 瓦礫ばかりの沿岸の画像はテレビや新聞やネットなどでご覧になった方がほとんどでしょう。 その瓦礫から今は草が生えて、一見すると大草原です。 撤収された瓦礫からもこの通り草が生えています。 津波によって無惨な姿になった車達も、このようにまとめられても、放射能の問題でどのように廃棄されるのかはまだ決まっていないそうです。 この日もこの界隈では瓦礫をかき集める作業をされている人たちがいました。 シャベルカーで結構大きい音を出しても、このただっぴろい中での作業は地味でぽつんとした感がありました。 本当に頭が下がります。 犬や猫などの動物は見ませんでした。 お父さん曰く「でもまだ人の入れない浪江町には、生き残っている犬や猫がいっぱいおるよ。可哀想だよ。なんとかしてあてーなー」 長文になってしまいましたが、 最後にお礼を。。。 東京の預かりママさん、知らない土地で不安なももちゃんに愛情をたくさんかけてくださって、ありがとうございました。 預かりママさんのお宅には冷房がないので、夏の暑い期間は我が家に滞在していたももちゃんですが、それでも毎日朝早くお散歩に通って、2日に1度はシャンプーケアをしてくださったおかげで、ももちゃんのアカラスと脂漏症は本当に良くなりました。 ももちゃんのお父さんはこの預かりママさんのことを「東京のお母さん」と呼ばれています。 東京のI病院の先生とスタッフの皆様、 こちらはたんぽぽちゃんのときも必死で精一杯ご協力くださった病院です。 ももちゃんはこちらで2度の乳がん摘出手術と入院し、その他の病気も丁寧に診療してくださり、 料金は実費のみで全ての医療措置をやってくださいました。 ありがとうございました。 ももちゃんのお父さん、 最初は全く知らない外国人と日本人のグループがいきなり避難所に訪問してペットのことを聞き出したりしてびっくりしたことでしょう。 たびたび怪しまれます(笑 でもそんな中、ももちゃんのお父さんはお心を開いてくれて、JEARSを信用してくださいました。 そして同じ避難所にいる他の犬猫の情報も教えてくださり、本当に助かりました。 そして長い間愛する家族と離ればなれでひとりぼっちでも、一言もご不満を口にしない、自分は大丈夫だ、大丈夫だ、といつも逆にこちらを励ましてくださいました。 本当にありがとう! そしてJEARSを通してご寄付をくださった国内外の皆様、 皆様のお陰でももちゃんは大変な手術を2度も乗り切り、健康に戻ってお父さんの元に帰れました。 ありがとうございました。 まだまだ皆様からのご支援が必要です。 どうか引き続き応援をよろしくお願いします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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