最初の正念場?
今日は、この前のレッスンのときに日本での演奏ビデオを渡しておいたのをK先生が見てくださっていて、行ったらまず、その感想をいただきました。「ほんとうに、すごく持ってる子だよね。教えられない部分を自分で持っているっていうのは神様がくれた宝物だから、大事に壊さないように守っていかなくちゃね。」「本番で物おじしない、本番が大好きっていうのもいいねぇ。」「こうゆうのを見てしまうと、こっちも本気で一生懸命に教えてあげなくちゃと思うね。これからはちょっと厳しいレッスンになると思うけれど、しっかりついてきなさいね。つまらないかもしれないけど、基礎練習がすごくあなたのためになるから、エクセサイズ、真剣に集中して毎日練習するんだぞ。」という暖かいお言葉でした。基礎練習、まだ完璧ではないけれど、頑張ったことはちゃんとK先生に認めてもらって「よく頑張ったな。でも油断するとすぐもどっちゃうから、毎日この調子で練習を続けてね。」と言っていただき、今日はレッスンの殆どはエクセサイズのチェックを念入りにしていただきました。ユカも、1時間半近くまで伸びてしまったレッスン、よく頑張りました。やっぱり今のユカにとって、一番必要なのは、しっかりフォームをチェックしてくれる先生の存在です。曲は、ユモレスク、ベッカーのガボットは問題の箇所、数回やってマルにしていただきました。そして、バッハのブーレも、「これはもうちょっときれいにパフォーマンスレベルまで仕上げてもいいけど、一応曲はみれているし、暗譜もしているから、ここまでできればよしとしましょう。また基礎練習しっかりして弓がなおってきたらいつでも仕上げられるからね。」とマルにしていただいて、あっけなく3巻は終了に。私としては、もうちょっと弾きこんでビデオにもとっておきたかったのですが、いまは、それよりも基礎練習重点にすることのほうが大事だということで、とりあえず先生の判断におまかせです。そして、ザイツも、難しい箇所もほとんどオッケーで、「もうちょっと弾きこんでテンポも上げて暗譜までもっていって仕上げてもいいけど(実はもうだいたい暗譜は出来ていますが。)、ボクの判断で、これはマルにしてあげる。こんなのいつだって仕上げられるからね。」ということで、スタッカートのボウイングをちょっと直され、その場で一応出来たので、ありゃりゃ、もうおしまい?(^^;で、しばらくスズキの本は一旦お休みしてセブシックの新しい課題が出ました。当分はこれと先生の手書きのエクセサイズのマスターに時間をかけることになります。そうそう、ザイツのコンチェルトはスズキの4巻の1曲目ですが、楽譜が急に細かくぎゅっとつまっているので、見にくいため、拡大コピーをとってもっていったのですが、それを見て、「そういえば、サラ・チャンが昔ちっちゃいころにバルトークのコンチェルトをもってきたんだけど、楽譜が読めなくて、お父さんがこーーーんなでっかい拡大コピーの楽譜をもってこられて、オレ、最初なんの曲かわからなかったっていうことがあったなぁ。」なんていうお話をして下さいました。K先生は昔ジュリアードのディレイ先生のアシスタントとして小さい子の下レッスンをされていたことがあるのです。こうゆうお話をきくと、天才的なバイオリニストのサラ・チャンも幼少の頃はやっぱり拡大コピー使ってたのね、、、、なんてちょっと親しみを感じたりして。(笑)さて、スズキの本、あと2曲のザイツをこなしてはやくあこがれのヴィヴァルディのa minorまでたどりつきたかったけれど、しばらくお休みなので、ちょっと残念ですが、そのかわり、別の新しい曲に取り組むことになりました。実はうちの11月の発表会に友人のバイオリンの小学生や大人の生徒さんで3巻の終わりから4巻あたりをやっている人がいっぱいいるらしいので、ザイツも弾く人がいそうなので、曲目が重なるのもつまらないからということで、このまえ先生に相談してみたのですが、発表会用にオスカー・リーディングのb minorのコンチェルトを全楽章(本番では全部弾くかどうかは別としても全楽章勉強します)、ちょっとずつやっていくことになりました。この曲はすべて第1ポジションで弾けるように書かれていますが、まず、第1ポジションで譜読みをしてきて、後に先生が何ケ所か第3ポジションで弾く部分をつくって指使いを変えて下さるそうです。せっかく習った第3ポジションを実際に曲に生かすためででしょう。そして、レッスン中の雑談で先生はユカに「高知のコンサートは広いステージでちゃんと真面目に集中して弾いていたので、よしとして、千葉のコンサートではサロンみたいな場所だったからか、なんだかキョロキョロあっちこっち会場のほう見ながら弾いてただろう?あれはペケだぞ。弾くときはどんなところで弾くときも、ちゃんとここ(サウンディングポイントのこと)を見て弓まっすぐになるように集中して弾くんだぞ。わかったか?」と言われていました。(笑)でも、あとで「あれだけキョロキョロしながらでも弾けてしまうのもすごいんだけどね、、、。はっはっは。」と笑っておられました。(笑)で、高知でのコンサートのチラシに書かれたユカのプロフィールで、虫が大嫌いというユカの弱点を見て大ウケの先生が「虫がきらいなんだって?レッスン中に集中してなかったりしたら今度からセントラルパークからとってきた虫をおでこにペッタンするぞ~」と脅かされ、ユカは本気で恐れております。(爆)「いやぁーん、こんどレッスンでK先生が本当に虫いっぱいカゴにとってきてたらどうしよう、、、、(;;)」と帰り道でも、帰ってきてからも、しつこく私にきいていました。(^^;「じゃ、レッスンで集中して弾けばいいんじゃないの?」と涼しい顔で答える私に「だってユカはおばかだから集中できないんだもーん」だって。(ーー;でも、先生、アメとムチ!?(笑)最後になんとロリーポップをひとつ下さってユカは大喜び。(笑)帰り道、家に帰り着くまでずーっとなめながら帰ってきました。さあ、これからがユカにとっての最初の正念場かもしれません。大きくなればまた何度も節目や正念場があるのでしょうが、音楽の道に進むのか進まないのかは別としても、とにかく、いまはフォームをきちんと身につけるという課題をしっかりクリアできるようにまた親子で二人三脚です。バイオリンはフォームあってこそだそうで、きちんとしたフォームを身につけておかないと技術的な壁につまづいてからフォームを直すのはすごく大変だから、最初にいいフォームをバシっと身につけてしまえばどんどん面白いほど弾けて楽しくなってくるというのがK先生の信念。基礎中の基礎をこれから1年のうちにしっかり身につけてねとおっしゃっていました。