カテゴリ:日常のこと
部屋の隅に花を入れる。明かりを灯さない薄暗い部屋の隅に花があるのはそこだけ生命の気配と生の色彩でくっきりと輪郭されているようで好きなのです。家の廻りにいくらでもある金水引と露草ですがこうして少し部屋に入れてみればまた違った趣があります。 ここに越してきた当時好きな金水引が沢山生えているのをよろこんでいましたが草刈りを繰り返している内にだんだん数が減って残念に思っていました。山に繋がるこの立地では草を刈らなければあっという間に自然に飲み込まれてしまいますからお盆までにここまで刈るというようなことが集落で不文律の決めごととして続いているようでした。しかし機械を使ってどれもこれも一気に刈っては時期によってはある種の草花には致命的な打撃になるようです。こうして減らしてしまったのが金水引と蛍袋でした。その後数年間は刈り残したり草刈り自体も最小限にしたりと気を付けているのでまた少しづつ戻ってきました。人が暮らして環境が変れば植生もそれに応じたものへと変らざるを得ません。 切り花にして活けてもすぐに萎れてしまうものは気の毒な気がしますがこれらはどちらもかなり長持ちしてくれるのも嬉しいことです。月の半ばに人が来る前に活けたものがいまだに残っているのです。(この写真は早くに撮ったものですが) 器はどちらももう20年ほども身近に置いている朝鮮の小壺と膳。日本のものでもよいのですがやはり朝鮮の膳には朝鮮の壺がなんとはなしにしっくり来るような気がします。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2007.09.28 00:27:29
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