ぼくらはみんな生きている
そのタイトルを新聞でひと目見たとき、「そんなの当たり前だよ」と、思った。それは本のランキングで、その本は1位を獲得していた。「おいおい、そんなイージーなタイトルで1位とは」というのが正直なところだった。それからしばらくして、何の気なしに「徹子の部屋」を見ていたら、作者ご本人が出演していた。どうやら彼、記憶喪失になったことがあるそうな。その話の魅力に惹きこまれ、記憶をなくす前とは性格も180度変わったという話を聞き、彼の柔和な語り口と、実際の年齢には見えない幼さを秘めた風貌と、草木染めという古風な職業に魅力を感じ、番組を見終えたときには、その本を買うことを決めていた。特に印象的だったのが、記憶喪失になった直後のことだ。よく、漫画では記憶だけ失ってもしゃべっていたりするが、彼の場合は、言葉さえも出てこなかったという。概念が抜け落ちていたのだ。赤ちゃんが言葉を習得するように、もう一度その道を繰り返し、言葉を取り戻した彼。彼自身の努力もさることながら、家族の支えにも感動した作品だった。と、3年前にベストセラーになった本が、どうやら500円というお手ごろな値段で、再販しているらしいことを、楽天ブックのランキングで知った。自分が気に入っている作品がもう一度ランキングに登るとは嬉しいことだ。お手にとってみてはいかが?ちなみに、私は今日、駅中の本屋でハードカバーを衝動買いしました。めったに買わない私ですが、今日はとても本が買いたい気分で、思わず買ってしまいました。こちらの作品です。これも、電車の広告で気になっていたもので、立ち読みで、高校生の頃に友人に薦められたものの、少しだけしか読めなかったものと知りました。今日逃したら、立ち読みに通うか、また出会うのは数年先かと思ったので、買うことにしました。今調べたら、こちらも600円くらいで買える文庫があるんですね、知らなかった。。。読むのは楽しみだけど、先に部屋の家を片付けなければ。と言うことで、そろそろ寝ます。おやすみなさい。明日、気持ちよく目覚めますように!