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キイロマンの地球観撮日記

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2020年09月26日
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カテゴリ:歴史
こちらの続き
世界帝国スペインを後ろ盾とする宣教師たちはアジア征服計画を続行する
最大の目標は中国
当時、高価な陶磁器や絹織物、金や銀などの貴金属に溢れ、世界一豊かな国とされていた
日本の軍事力を利用した中国の制服計画を建てる彼らは、秀吉に働きかけた

「秀吉殿下は日本を平定した後は、どのように?」・・・宣教師 ガスパル・コエリヨ

「明国への出兵」・・・秀吉

天下統一を目前にした秀吉、次なる目標と語ったのは、奇しくも宣教師の狙いと同じ、明国への遠征であった
宣教師はこの機会を見逃さなかった

「我らの軍戦をお貸ししましょうか? キリシタンも意のままに動きましょう」・・・宣教師 

1592年 中国制服の足がかりにしようと始まったのは朝鮮出兵
キリシタン大名を先陣とする大部隊が海を渡った
日本軍の猛攻撃を受けた朝鮮軍は劣勢を強いられる
これに対し、中国の明が朝鮮に大規模な援軍を派遣する
戦いは激化し、推定で74万人が動員される大戦争となった
最前線で戦うキリシタン大名の犠牲が急増
しかし、これは秀吉にとって戦略の一環だったと考えられている
朝鮮出兵で中国の制服を目指した秀吉は、実はもう一つの思惑を秘めていた
キリシタン大名を最前線で戦わせることで消耗させ、軍事力を弱体化させようとしていた
拡大したキリシタン勢力を脅威と捉え、その力を削減しようとしていたのだ
これに先立ち、日本ではバテレン追放令が出され、キリスト教の布教も禁じられていた

さらに宣教師たちにとって想定外の事態が生じた
秀吉の野心が、当時スペインの植民地であったフィリピンにも向けられたことを知ったのである

「日本の密偵が放たれている」
「秀吉の狙いはフィリピンからスペイン大に送る大量の金である」
「秀吉は高慢と野心の塊で、世界を簡単に支配できると考えている」

とバチカンの文書にはある
秀吉の狙いはスペインの富であった
制服王フェリペ2世の植民地を奪うことで、朝鮮出兵の戦費をまかなおうとしていたのだ

フィリピンの状態を知ったヨーロッパの超大国スペインは、一触即発に備えて警戒を強めた
有史以来人類が体験したことがない未曾有の事態だった
アジアを発火点に、最初の世界戦争が起きようとしていたのだ
しかし1598年、緊迫した情勢は一変する
スペインのフェリペ2世が急死する
その5日後、日本の豊臣秀吉が死去
日本軍は朝鮮半島からの撤退を決定する
宣教師達が抱いた中国征服計画もこれで幕を閉じたのだった・・・



この後、戦国時代の日本は、新たなプレイヤーを迎えることになる
ヨーロッパの新興国オランダ そして家康

超大国スペインはフェリペ2世の亡き後、世界各地で行っていた征服戦争が裏目に出て、国力が衰退
それとともに、オランダ、イギリスが新興国として台頭したのだ

オランダは家康と手を結んだ
スペイン帝国の宣教師達は豊臣家とつながる
オランダとスペイン 両国の狙いとは? 
それは日本の銀であった ジャパンシルバー
当時日本は世界の3分の1の銀を生み出す銀山王国であった
覇権争いの鍵となる銀を求めて、激しい攻防が繰り広げられていた
さらにオランダとスペインはアジアの植民地をめぐって激突
この時、最前線で戦っていたのは、進化した武器を携えた日本人傭兵、日本の侍であった
戦国日本は世界の歴史を動かす大きな力となっていたのである
日本はまさに世界史の最前線だったのだ

オランダはもともと商人たちが作った小さな国であった
それがまたたくまに世界の覇権を握っていくようになる
そこには戦国日本で繰り広げられていた徳川家と豊臣家の戦いが深く関わっていた
日本に滞在したオランダ商人が書き残した資料があった
平戸オランダ商館文書である
戦国武将の懐に入り、利益を得ようとするオランダ商人たちの姿が記されていた

「徳川家と豊臣家の間に戦争が起こるという確かな情報を入手した」
「必ずや家康鮫に大砲と鉛を売り込んでみせる」

オランダ商人たちは戦国時代の日本にビジネスチャンスを見出していたのである

オランダと戦国日本の運命の出会い
それは偶然から始まった
1600年4月19日
嵐に襲われて難破した貿易船が命からがら日本にたどり着いたのである
船には銃が5百丁、弾が5千発、火薬300キロが積まれていた
このオランダ船に目をつけた人物が徳川家康である
家康は自ら生き残った船員たちを尋問した
ウィリアム・アダムス、ヤン・ヨーステン
このときの詳細なやりとりが記録に残されている。

「日本に来た狙いは?」

「貿易です。我々の武器を買えばあなたはより強くなるはずです。」

豊臣家に対抗するため軍事力を強化していた家康
オランダの提案はまさに渡りに船であった

「面白い。その方ら、このわしに仕えんか?」

家康は船員たちを家臣として召し抱えることに決めた
船に積まれていた大量の武器弾薬は家康の手に収まることとなった

オランダが日本に来た背景には、ヨーロッパ情勢の劇的な変化があった
大国スペインの支配下にあったオランダが、圧政を逃れるべく、独立を宣言。激しい戦争を始める
しかし、スペインの力は強大であった
世界中の植民地から莫大な富を吸い上げ、無敵艦隊を始めた世界有数の軍事力を有していた
独立間もないオランダは、劣勢に立たされる
この時オランダが打ち出したのが貿易による富国強兵策であった
海外で商品を売って資金を稼ぎスペインに対抗できる軍事力を持とうとしたのである
オランダと日本の出会いは、歴史を大きく動かしていく


続く・・・


オランダの3色の国旗はこのスペインからの独立戦争のときに作られたデザインです
その後、それを真似して多くの国が三色の国旗を作ったとか
チコちゃんでやってましたね

それにしても
「我らの軍戦をお貸ししましょうか? キリシタンも意のままに動きましょう」
これって神父の吐くセリフとは思えないですよね(笑)

家康の家臣となったオランダのウィリアム・アダムス
彼はクリスチャンだったのですが、プロテスタントだったのですね・・・
スペインのカトリック宣教師達の悪口を相当家康に吹き込んだと思われます
さて、今後どうなっていくのでしょう


秋も深まりゆくこの頃
やはりクラシックがいいですね
もの悲しきメロディー・・・
この曲を紹介するつもりだったのですが
いったい どうしたんでしょう この動画





なんだかこの曲のイメージがすっかり変わってしまいました
まあ 綺麗だからいいですけどね(笑)
シンデレラ姫かしらん (??д?)
ちょっと魔法じみた感じ🎃






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最終更新日  2020年09月28日 21時15分43秒
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